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【中古:盤質AB】 ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚組ボックス第2弾

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
AB
特記事項
:
なし
コメント
:
50枚組BOXセット
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
88875037502
レーベル
Dhm
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚組ボックス第2弾
初回生産のみの限定盤!


2008年に発売されベストセラーとなったドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚組ボックスに第2弾が登場します。第1弾は、バロック&ルネッサンス音楽のコレクションでしたが、今回は、中世から近代作品(ガット弦使用!)まで幅を広げ、古楽基調の中にも変化のあるとても面白い内容のセットとなっています。
 アーノンクールやクイケン、ヘンゲルブロックなどの有名アルバムから、マニアックなものまで実に多彩な内容で、購入後、しばらくは驚いたり感動したり懐かしんだりできそうな大変充実した企画になっていると思います。
 なにしろ『メサイア』にしても、ドレスデンで上演するために、当時カトリック教区のあった同地の事情に合わせてわざわざドイツ語訳を新たに作ったというヴァージョンを用いた演奏が選ばれるなど、並の凝り方ではありません。
 収録された非古楽作品にしても、ガット弦を張って演奏することで、現代一般的なモダン・スタイルの伝統が、まだ100年にも満たないものであることがわかるアルバムなのも面白いところです。
 発売当時話題になったものが多いので、参考までにかつてのジャケット画像を曲目と共に表示しておきます。(HMV)

【収録情報】


Disc1《Amor oriental=東洋と西洋間の愛の物語》
● ヘンデル:歌劇「アルチーナ」序曲
● ヘンデル:歌を歌っている小鳥たち(歌劇「リナルド」より)
● ヘンデル:今や、ラッパが華やかな音で私を勝利へ誘う(「リナルド」より)
● ヘンデル:戦い(「リナルド」より)
● ヘンデル:待って!...駄目だ、惨い女よ!(「リナルド」より)
● ヘンデル:恐るべき鬼女たちよ(「リナルド」より)
● ヘンデル:涙するために生まれ(歌劇「ジュリアス・シーザー」より)
● ヘンデル:この胸に息のある限り(「ジュリアス・シーザー」より)
● ヘンデル:風よ、旋風よ、この足にお前たちの翼をくれ(「リナルド」より)
● ヘンデル:歌劇「リナルド」よりシンフォニア
● アーメット・オズハン:Hak serleri hayreyler*
● 民謡:カーヌーン・タクシーム*
● ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(「セルセ」より)
● ヘンデル:ああ、惨い人、私の涙が貴方に憐れみの情を惹き起こしますように!(「リナルド」より)
● 作者不詳:Guzel Asik*
● ヘンデル:歌劇「アルチーナ」よりシンフォニア
● ヘンデル:貴方の顔には数多の優雅さが戯れています(「リナルド」より)
● 民謡:ケメンチェ(中近東のヴィオール属)による即興*
● ヘンデル:醜い奴め、と言おう(「ジュリアス・シーザー」より)
● 民謡:ウード(中近東のリュート属)による即興*
● ヘンデル:情をかけて下さらないのでしたら(「ジュリアス・シーザー」より)
● 民謡:中近東の打楽器による即興*
● ヘンデル:タンブリン(「アルチーナ」より)
● ヘンデル:No, no ch'io non apprezzo(「アグリッピーナ」より)
● 作者不詳:Ilahis(イスラムの詩篇)*

 ファニータ・ラスカーロ(Sp)
 フロリン・セサル・オウアトゥ(C-T)
 ペーラ・アンサンブル*(トルコ音楽アンサンブル)
 アーメット・オズハン(歌)
 ラルテ・デル・モンド(ピリオド楽器使用)
 ヴェルナー・エールハルト(指揮)
 録音:2010年

ヘンデルのオペラの中でも「リナルド」「アルミーダ」「ジュリアス・シーザー」は、オリエント的要素を扱ったことで知られています。このアルバムではそうしたヘンデルのオペラからのアリアやシンフォニアをを中心に、トルコ音楽を挿入することにより、東洋と西洋の音楽の接点を探ることをコンセプトにしています。コンチェルト・ケルンのメンバーだったヴェルナー・エールハルトが2004年に設立した「ラルテ・デル・モンド」は、基本的にピリオド楽器を使用していますが、共演者によって柔軟な演奏を行なうことで知られており、当アルバムはトルコ音楽のサンサンブルとの共演で聴衆を沸かせたベルリン・フィルハーモニーでの演奏会のライヴです。

Disc2 《アーン:アルフレッド》
● トマス・アーン(1710-1778):仮面劇『アルフレッド全曲
 ジェニファー・スミス(Sp)
 クリスティーネ・ブランディス(Sp)
 デイヴィッド・ダニエルズ(C-T)
 ジェミー・マクドゥーガル(T)
 ニコラス・マギーガン(指揮)
 フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
 フィルハーモニア合唱団
 録音:1998年

プロムスのラスト・ナイト・コンサートでお馴染みの「ルール・ブリタニア」の原曲は、このアーンの『アルフレッドの終曲、大ブリテン島への頌歌「統べよブリタニア」です。イギリスの古楽アーティスト、マギーガンとフィルハーモニア・バロック・オーケストラによる演奏は、Coniferレーベルがレコーディングしたものでしたが、その後、BMGがConiferレーベルを買収したため、BMGの古楽レーベルであるDHMから登場することになったというものです。この作品の全曲録音はほかに無いため貴重です。

Disc3 《C.P.E.バッハ:協奏曲とシンフォニア集》
C.P.E.バッハ:
● シンフォニア ハ長調Wq.182-3
● チェンバロ協奏曲ハ短調Wq.43-4
● シンフォニア イ長調Wq.182-4
● オーボエ協奏曲変ホ長調Wq.165
● ハンブルク交響曲ロ短調Wq.182-5
 アンドレアス・シュタイアー(Cemb)
 ハンス=ペーター・ヴェスターマン(Ob)
 フライブルク・バロックオーケストラ
 トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
 録音:1990年

工夫を凝らした和声と協奏的な音の対比が織り込まれ、シュトゥルム・ウント・ドラング様式やギャラント様式の性格を持つものなど、器楽の表現力が効果的に生かされたC.P.E.バッハの作品。シュタイアー&フライブルク・バロック・オーケストラの演奏は、抜群の運動性や、音色の対比などが印象的な高水準なものです。

Disc4 《J.S.バッハ:シャコンヌ&チェンバロ協奏曲集》
J.S.バッハ:
● シャコンヌ ニ短調 BWV1004 (無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌによるスキップ・センペによる即興)
● チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV1054
● パルティータ第4番ニ長調 BWV828
● チェンバロ協奏曲第4番イ長調 BWV1055
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ
 スキップ・センペ(Cemb&指揮)
 録音:1993年

アメリカ生まれのチェンバロ奏者スキップ・センペはアムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事して研鑽を積み、 パリでソロ活動を始める傍ら、ピリオド楽器アンサンブル、カプリッチョ・ストラヴァガンテを結成して注目すべき録音を続々と発表してきました。このアルバムは、無伴奏ヴァイオリンのための有名なシャコンヌの即興を交えた演奏(バッハの時代には弦楽器作品のチェンバロへのトランスクリプションは一般によく行われており、レオンハルトも録音しています)に始まり、平行調のニ長調のチェンバロ協奏曲、パルティータが続いた後、5度上のイ長調の協奏曲で締めくくる構成になっています。

Disc5 《J.S.バッハ:アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖より》
J.S.バッハ:
● ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119
● マーチ変ホ長調 BWV Anh.127
● メヌエット ト長調 BWV Anh.114
● メヌエット ト短調 BWV Anh.115
● ジョヴァンニーニのアリア「あなたの心を下さるのなら」変ホ長調 BWV518
● ロンド変ロ長調 BWV Anh.183
● アリア「御身がそばにあるならば」変ホ長調 BWV508
● クラヴィーアのためのアリア ト長調 BWV988-1
● アリア「喫煙者の教訓」ト短調 BWV515a
● マーチ ト長調 BWV Anh.124
● アルマンド ニ短調 BWV812-1
● コラール「汝に向かって、エホバよ、私は歌おう」変ロ長調 BWV299
● 前奏曲ハ長調 BWV846-1
● メヌエット ト長調 BWV Anh.116
● マーチ ニ長調 BWV Anh.122
● ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126
● レチタティーヴォ「私は満ち足りている」 BWV82-2
● アリア「眠れ、疲れし眼よ」 BWV82-3
● コラール「ただ神の御身に委ねる者は」イ短調 BWV691
● コラール「おお永遠よ、汝おそろしき言葉」ヘ長調 BWV513
 エリー・アーメリング(Sp)
 ハンス=マルティン・リンデ(Br)
 テルツ少年合唱団
 グスタフ・レオンハルト(Cemb)
 ヨハネス・コッホ(Gamb)
 アンゲリカ・マイ(Vc)
 ルドルフ・エヴァーハルト(Org)
 録音:1966年

愛妻アンナ・マグダレーナに贈ったバッハの曲集からの古典的名盤。ヴァラエティに富んだ作品を、アーメリング、レオンハルトらが魅力的に演奏。高名な指揮者でリコーダー奏者のハンス=マルティン・リンデはここでは歌手として参加。

Disc6 《J.S.バッハ:オルガン作品集》
J.S.バッハ:
● ファンタジー ト長調 「ピエス・ドルグ」 BWV572
● パストレッラ ヘ長調 BWV590
● コラール「高い天よりわれは来たり」 BWV700
● コラール「高き天よりわれは来たり」 BWV701
● トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
● コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリスト」 BWV723
● コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリスト」 BWV722
● コラール「われらのキリストのともがら」 BWV710
● コラール「甘き喜びのうちに」 BWV729
● パルティータ付サラバンド ハ長調 BWV990(リュリのオペラ「ベレロフォン」序曲による)
● ファンタジー ハ短調 BWV deest
● プレリュードとフーガ ト短調 BWV535、BWV535a
 ハラルト・フォーゲル(Org)
 録音:1991年

歴史的オルガン研究家でもあるハラルト・フォーゲルによる演奏。バッハの初期のオルガン作品が収録されており、様々な様式を貪欲に取り入れていたバッハの姿を垣間見ることができる、興味深いアルバムです。

Disc7 《バロック・トランペットのための音楽》
● テレマン:3つのトランペット,ティンパニとオルガンのための協奏曲ニ長調
● 作者不祥(17世紀):2つのトランペットとオルガンのためのシンフォニアニ長調
● J.S.バッハ:トランペットとオルガンのための3つのコラール前奏曲:「われを憐れみたまえ」 BWV721/「心から愛するイエスよ,たとえ罪を犯したもうとも」 BWV1093/「汝ただひとりに,主イエス・キリスト」 BWV1100
● フランチェスキーニ:2つのトランペットとオルガンのためのソナタ ニ長調
● 作者不祥(17世紀):5声部のクラリーノのためのソナタ ハ長調
● ヘンデル:2つのトランペット,ティンパニとオルガンのための組曲ニ長調
● ビーバー:「祭壇または宮廷用ソナタ集」〜2つのトランペット,ティンパニとオルガンのためのソナタ第12番ハ長調
● 2つのトランペットとオルガンのための「バレッティ」ハ長調
● ムーレ:4つのトランペット,ティンパニとオルガンのためのファンファーレ ニ長調
 フリーデマン・インマー&トランペット・コンソート
 録音:1988年

フリーデマン・インマー率いるバロック・トランペットの名手らが、あえてモダン・トランペットを使用し、バロック奏法を十分に考慮し演奏したもの。よって、バロック・トランペットで吹いているかのような音色が再現されています。トランペットの華々しい音色に満たされた、非常に祝祭的で喜ばしい雰囲気を十二分に楽しむことができます。ティンパニが一層それを盛り上げ、オルガンは全体を補い引き締めながら、このコンソートの力量の高さが示されたアルバムです。

Disc8〜10 《ベートーヴェン:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ全集》
ベートーヴェン:
● ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24『春』
● 同第4番イ短調 Op.23
● 同第3番変ホ長調 Op.12-3
● 同第8番ト長調 Op.30-3
● 同第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
● 同第1番ニ長調 Op.12-1
● 同第2番イ長調 Op.12-2
● 同第10番ト長調 Op.96
● 同第6番イ長調 Op.30-1
● 同第7番ハ長調 Op.30-2
 ヤープ・シュレーダー(Vn)
 ジョス・ファン・インマゼール(Fp)
 録音:1986〜1987年

インマゼールのフォルテピアノとシュレーダーのヴァイオリンによる独特の音色が楽しいこの演奏は、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集のオリジナル楽器による先駆的なレコーディングです。明瞭なテクスチュアとニュアンス溢れる表現で、古典派時代の音楽本来の味わいを伝える仕上がりとなっています。

Disc11 《リスト:ベートーヴェン・カンタータ》
● リスト:ボン・ベートーヴェン記念像除幕式のための祝典カンタータ (ベートーヴェン・カンタータ第1番)
● ベートーヴェン:合唱幻想曲ハ短調Op.80
 ブルーノ・ヴァイル(指揮) WDRカペラ・コロニエンシス、ケルナー・カントライ、ディアナ・ダムラウ(Sp)、イェルク・デュルミュラー(T)、ゲオルク・ツェッペンフェルト(Bs)、パウル・コーメン(Fp)
 録音:2000年

リストが、ボンのベートーヴェン像除幕式のために1854年に作曲した作品。リストはベートーヴェンを尊敬しており、有名なピアノ三重奏曲「大公」のメロディをパラフレーズして作られたといわれています。リストが43歳の時の作品ですので、現代のロマンティックさとは異なった自然さ、軽快で明朗な響きによる表現。楽器間のバランスもスコアを実によく読んでいて無理がないヴァイルの指揮。合唱による賛美の歌が聴く者を恍惚とさせてくれます。ソプラノには現在はスター歌手となったダムラウが参加しています。

Disc12 《ボッケリーニ:弦楽五重奏曲Op.11-4〜6》
ボッケリーニ: ● 弦楽五重奏曲ホ長調Op.11-5
● 弦楽五重奏曲ヘ短調Op.11-4
● 弦楽五重奏曲ニ長調Op.11-6『鳥小屋』
 スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音:1988年

この演奏では、スミソニアン博物館所蔵または貸与された、オリジナルのストラディヴァリウスの名器が全てに使用されています。ボッケリーニの142曲もの弦楽五重奏曲の大半はチェロ2本によるもので、第1チェロはボッケリーニ自身が弾いたものと思われ、技巧を要します。このアルバムの3曲でもそうで、第1チェロは名手ビルスマが受け持ち全体を纏め上げながら、柔らかい響きでやさしく明るく、流麗で喜悦に満ちています。「ホ長調Op.11-5」の第3楽章は、有名なメヌエットの原曲。「ニ長調Op.11-6」は題名のとおり、鳥の声が楽しく模倣されています。

Disc13 《エンゲルベルク修道院の手写譜第314号による中世後期の音楽》
● 女から生まれたもののうち/おおヨハネよ
● 胸と心
● アレルヤ、おおマリアよ、赤いばらよ
● 一角獣は捕えられ
● 喜べ、信仰を持ったすべての人々よ
● 教会の栄光
● おおマリアよ、赤いばらよ
● キリエ、善の泉よ
● 来たれ、聖霊よ、盲目の心を照らせ
● 栄えあれ民族の父よ/われらに耳を傾けたまえ
● 花婿のように進み出て
● 汚れなく完全な乙女/名誉あるキリストの花婿
● アレルヤ、名高い指導者ベネディクトベネディクト、その功績
● 主があなたとともにあるように
● 死は生のただ中にあり/ああ人よ、考えるが良い
● うるわしい救いの主の母/乙女マリアの腹を身ごもらせたのは
● すべての舌はほめ賛えよ
● 共に喜べ、信仰のあつい民衆よ
 ドミニク・ヴェラール(指揮) バーゼル・スコラ・カントゥルム
 録音:1990年

バーゼル・スコラ・カントゥルムによって600余年の眠りから覚めた中世後期の聖歌集。エンゲルベルクは、スイス・アルプス山間の村の名前で、中世の聖歌ながら歌詞にドイツ語が含まれているのが珍しいということです。
 この分野の権威である、アンサンブル・ジル・バンショワのドミニク・ヴェラール、アンサンブル・オブ・シディエンヌのエマニュエル・ボルド、カントゥス・ケルンのゲルト・テュルクが参加しています。

Disc14 《コレッリ:合奏協奏曲集Op.6(抜粋)》
コレッリ:
● 合奏協奏曲 ニ長調 Op.6-4
● 同 ニ長調 Op.6-7
● 同 ニ長調 Op.6-1
● 同 ト短調 Op.6-8 「クリスマス協奏曲」
● 同 ハ短調 Op.6-3
● 同 ヘ長調 Op.6-12
 シギスヴァルト・クイケン(Vn & 指揮) ラ・プティット・バンド
 録音:1976〜1977年

1972年にドイツ・ハルモニア・ムンディの録音のためにレオンハルト、S.クイケンが設立したバロック・オーケストラの雄ラ・プティット・バンドの名盤。音色、合奏といった音楽性すべての面で完全な統一と精緻なアンサンブルを誇り、コンチェルティーノとリピエーノとが対比されるこのコレッリの曲集では、まさに彼らのアンサンブルの比類のなさが十二分に堪能できます。名曲「クリスマス協奏曲」含むコレッリの作品6の12曲から、6曲を収録したものです。

Disc15 《ヘンデル&カルダーラ:宗教的作品集》
● ヘンデル:主は言われた HWV.232
● カルダーラ:悲しみのミサ
● カルダーラ:クルチフィクスス「十字架につけられ」(16声)
 トーマス・ヘンゲルブロック(指揮) バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団
 録音:2003年

イタリアに行く前後の頃の若きヘンデルの傑作と、ウィーンで活躍したイタリア人作曲家カルダーラの知られざる名品を収録したもの。歯切れよさと透明感を併せ持つ合唱と管弦楽との抜群な絡み方によって、聴き応えのあるヘンデルに仕上げられた演奏。カルダーラも淀みなく連なってゆく秀作で、感情を入れ込んだヘンゲルブロックの熱い指揮は、魅力を一層引き立てています。

Disc16 《イートン・クワイアブックからの音楽》
● ジョン・サットン:7声のサルヴェ・レジナ
● ウィリアム・ホーウッド:5声のマニフィカト
● エドモンド・スタートン:喜んでください、キリストの母であるおとめよ(6声)
● ジョン・ブラウン:6声のスターバト・マーテル
● ロバート・ウィルキンソン:9声のスターバト・マーテル
 パウル・ファン・ネーヴェル(指揮) ウエルガス・アンサンブル
 録音:2011年

「クワイアブック」は、ルネッサンス期に、聖歌隊用に楽曲を写譜してまとめた楽譜コレクション。このCDでとりあげられた「イートン・クワイアブック」は、ウィンザーの名門、イートン・カレッジに所蔵されている大型の彩飾写本のことで、そこに含まれる美しいチューダー朝の音楽の数々は、これまでにもイギリスの様々なアーティストによってレコーディングがおこなわれてきました。
 今回登場するアルバムは、バーゼル・スコラ・カントルムで学んだベルギーの指揮者、パウル・ヴァン・ネーヴェルがとりあげたもの。ルネッサンス・ポリフォニーの権威としても有名なネーヴェルは、ここで作品の起源や、旋律と文脈に埋め込まれている細かな情報などを調査・研究し、手兵のウエルガス・アンサンブルを指揮して見事な成果を上げています。

Disc17 《音楽の花束〜バロック室内音楽集》
● ヴィヴァルディ:フルート協奏曲ト短調「夜」RV104
● マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調「ヴェニスの愛」
● クヴァンツ:ブロックフレーテ、フルートと通奏低音のためのトリオ ハ長調
● J.C.バッハ:フォルテピアノ、フルート、オーボエ、ヴァイオリンとチェロのための四重奏曲ニ長調Op.22-1
● ファッシュ:2つのオーボエ、ファゴットと通奏低音のための四重奏曲ニ短調
● ヴィヴァルディ:ソプラニーノ・ブロックフレーテ協奏曲ハ長調RV.443
 カメラータ・ケルン
  ミヒャエル・シュナイダー(Bfl)、カール・カイザー(Fl-tr)、ハンス=ペーター・ヴェスターマン(Ob)、マイケル・マクロウ(Fg)、ライナー・ツィッペリンク(Vc)、ハラルト・ヘーレン(Cemb,Org,Fp) ,他
 録音:1989年

映画「ヴェニスの愛」などバロック音楽の美しいメロディを綴ったアルバム。古楽器の優雅で繊細な響きからは、鋭く強いアクセントを伴う現代楽器とは違った、自然で暖かなぬくもりが感じられるはずです。バロック時代の音楽の特徴である「アフェット」に溢れた魅力的作品です。

Disc18〜19 《ヘンデル:メサイア(1780年ヘルダーによるドイツ語版)》
● ヘンデル:オラトリオ『メサイア』全曲
(テキスト:ヨハン・ゴットフリート・ヘルダーによる聖書ドイツ語訳詩[1780年])
 シャロン・ロストルフ・ツァミール(Sp)、マリア・リッカルダ・ヴェッセリンク(A)、コビー・ファン・レンスブルク(T)、ライムント・ノルテ(Bs)、ドレスデン室内合唱団
 ヴォルフガング・カチュナー(指揮)ラウテン・カンパニー
 録音:2004年

ヘンデルのメサイアの歌詞は英語ですが、大ヒットしたため、ドイツでも演奏されるようになり、モーツァルト編曲版などドイツ語版によっても演奏されましたが、通常ドイツ語で歌われるものは、当時のドイツの多くの地域がプロテスタントだったため、歌詞に用いられた聖句が、ルター[1483-1546]の聖書訳に由来するものがほとんどでした。
 しかし、このアルバムに収められたヴァージョンが演奏された頃のザクセン選帝侯は代々カトリックで、ドレスデンにもカトリック教区が設けられており、そのため、同地での上演にあたっては、ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー[1744−1803]によって新たにドイツ語ヘ翻訳されたものが用いられることとなりました。ちなみにヘルダーは、哲学者、文学者、詩人、神学者であり、カント哲学に触発され、若き日のゲーテやドイツ古典文学に多大な影響を与えたという人物でもあります。
 演奏はヴォルフガング・カチュナー指揮するベルリンの古楽器アンサンブル”ラウテン・カンパニー”、そしてゆかりあるドレスデンからの合唱団によるものです。

Disc20〜21 《ヘンデル:木管楽器のためのソナタ全集》
ヘンデル:
● フルート・ソナタ ニ長調 HWV.378
● オーボエ・ソナタ 変ロ長調 HWV.357(フィッツウィリアム・ソナタ)
● フルート・ソナタ ロ短調 Op.1-9, HWV.367b
● オーボエ・ソナタ ト短調 Op.1-6 HWV.364a
● フルート・ソナタ ホ短調 Op.1-1b HWV.359b
● オーボエ・ソナタ ハ短調 Op,1-8 HWV.366
● フルート・ソナタ ト短調 Op.1-5 HWV.363b
● オーボエ・ソナタ ヘ長調 HWV.363a
● ブロックフレーテ・ソナタ ニ短調 HWV.367a(フィッツウィリアム・ソナタ)
● ブロックフレーテ・ソナタ 変ロ長調 HWV.377(フィッツウィリアム・ソナタ)
● ブロックフレーテ・ソナタ ト短調 Op.1-2 HWV.360
● ブロックフレーテ・ソナタ イ短調 Op.1-4 HWV.362
● ブロックフレーテ・ソナタ ハ長調 Op.1-7 HWV.365
● ブロックフレーテ・ソナタ ヘ長調 Op.1-11 HWV.369
● ブロックフレーテ・ソナタ ト長調 HWV.358(フィッツウィリアム・ソナタ)
● 2つのブロックフレーテと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調 HWV.405
 カメラータ・ケルン   ミヒャエル・シュナイダー(Bfl)、カール・カイザー(Fl-tr)、ハンス=ペーター・ヴェスターマン(Ob)、マイケル・マクロウ(Fg)、ライナー・ツィッペリンク(Vc,Gamb)、ハラルト・ヘーレン(Cemb,Org) 、ザビーネ・バウアー(Bfl:HMV.405)
 録音:1985年

カメラータ・ケルンによるヘンデルの木管楽器のためのソナタ全集。この全集ではヘンデルに関する数多くの資料を持つ、ケンブリッジのフィッツウィリアム博物館所蔵のソナタをはじめ、多くの曲が自筆譜草稿に基づいて演奏されています。

Disc22 《ヘンデル:ドイツ語アリア集》
ヘンデル:
● 来たるべき日々の空しい憂いも HWV.202
● たわむれる波のきらめく輝きは HWV.203
● かわいい矢車草の花 HWV.204
● 快い静けさ、安らぎの泉 HWV.205
● 魂よ、神をほめたたえて歌え HWV.206
● 私の魂は見ながらにして聴く HWV.207
● 薄暗い墓穴から来たお前たち HWV.208
● 心地好い茂みの中 HWV.209
● 燃えたつようなばら、大地の飾り HWV.210
● 王宮の花火の音楽 HWV.351
 ヌリア・リアル(Sp:HMV.202〜210)
 ミヒャエル・オーマン(指揮) オーストリアン・バロック・カンパニー
 録音:2008年

このアルバムの前半は、若手美形&美声古楽系ソプラノ歌手の中でも特に注目されている、バルセロナ生まれのソプラノ、ヌリア・リアルによる、ドイツ国籍のヘンデルによってイギリスへの帰化の直前に作曲された『9つのドイツ・アリア』。見事なテクニックと表現だけでなく彼女のあまりにも美しすぎる清楚な歌唱は、最近の古楽歌手の中では抜きん出ており、素晴らしい逸材歌手といわれています。後半では、オーストリアン・バロック・カンパニーによる『王宮の花火の音楽』が盛大に繰り広げられます。

Disc23 《ヘンデル:室内カンタータとソナタ集》
ヘンデル:
● トリオ・ソナタ変ロ長調 Op.2-3 HWV.388
● カンタータ「私の胸は騒ぐ」HWV.132b
● トリオ・ソナタ ト短調 Op.2-5 HWV.390
● アリア「私の魂は見ながらにして聴く」HWV.207
● トリオ・ソナタ ト短調 Op.2-8 HWV.393
● カンタータ「見よ、ヴィーナスの泣きて立つを(ヴィーナスとアドニス)」 HWV.85
● トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV.392/401
 ジェンマ・ベルタニョッリ(Sp)
 アルフレッド・ベルナルディーニ(Ob&リーダー)&アンサンブル・ゼフィロ
 録音:2008年

4つのトリオ・ソナタの間にカンタータとアリアを挟み込んだ構成のアルバム。アンサンブル・ゼフィロによるインパクトの強い生き生きとした演奏が聴きものです。
 歌は、スカラ座やフェニーチェ劇場、シャンゼリゼ劇場などのオペラハウスで歌う一方、古楽系の名歌手としても知られるイタリアのソプラノ、ジェンマ・ベルタニョッリが受け持っています。すでにアレッサンドリーニなどのヴィヴァルディ・エディションなど多くの録音に参加している実績のある歌手ですが、熱狂的なトーン、幽艶さ、官能的な大きな表現によって、通常のバロック唱法の清楚さとは異なる魅力を、ヘンデルの作品から引き出しています。

Disc24 《ハイドン:大オルガン・ミサ&モーツァルト:テ・デウム》
● ハイドン:ミサ曲第2番変ホ長調Hob.22-4(大オルガン・ミサ)
● モーツァルト:テ・デウム ハ長調K.141(66b)
 ラインハルト・カムラー(指揮) アウグスブルク大聖堂聖歌隊、ミュンヘン・レジデンツ室内管弦楽団
 録音:1985年頃

アウクスブルク大聖堂聖歌隊の少年合唱団による「ミサ曲」は、小回りよく安定感があり、みずみずしく極自然な艶やかさが美しい演奏です。この演奏ではモダン楽器での演奏ですが、伝統あるアウグスブルク大聖堂聖歌隊の素晴らしさが感じられる演奏として、特にドイツではベストセラーとなったアルバムです。

Disc25 《ハイドン・オペラ・アリア集》
ハイドン:
● 歌劇『報いられた真心』より「シンフォニア」「Barbaro Conte... Questa La Merce...」「Dell'Amor Mio Fedele」「Placidi Ruscelletti」
● 歌劇『オルランド・パラディーノ』より「シンフォニア」「Ad Un Guardo」アリア「アルチーナよ」
● 歌劇『真の貞節』より「シンフォニア」「Misera Chi M'Aiuta...」「Dove Fuggo」
● 歌劇『勘違いの不貞(当てはずれの不貞)』より「Ho Un Tumore In Un Ginocchio」「Trinche Vaine Allegramente」アリア「薄幸な花嫁」
● 歌劇『無人島』より「序曲」「Se Non Piange Un Infelice」
● カンタータ『ナクソス島のアリアンナ(わが愛しのテセウス)』
 アンナ・ボニタティブス(Ms)
 アラン・カーティス(指揮&Fp)&イル・コンプレッソ・バロッコ
 録音:2008年

数々の復活蘇演で高い評価を得てきた古楽器演奏のスペシャリスト、アラン・カーティス&イル・コンプレッソ・バロッコによるハイドン作品集は、知られざる5つのオペラのシンフォニア(序曲)と歌を組みあわせ、最後は有名なカンタータ『ナクソス島のアリアンナ』で締めくくられるというユニークな企画。
 起伏の激しいアリアを見事に歌い上げるのは、モーツァルト、ロッシーニ、ヘンデル、バロック・オペラに欠かせないイタリアのメゾ・ソプラノ歌手アンナ・ボニタティブスです。

Disc26 《カプスベルガー:作品集》
カプスベルガー(1580-1651):
● Toccata seconda
● Corrente seconda
● Toccata terza
● Toccata quarta
● Gagliarda
● Toccata quinta
● Toccatasesta
● Come esser puo
● Toccata Settima
● Ballo
● Ancidetemi Pur
● Corrente Prima
● Toccata Ottava
● アントニオ・ベルターリ:Sonata In D
● ヴィンチェンツォ・ボニッツィ:La Bella Netta Ignuda
 Los Otros
  ヒレ・パール(Gamb)
  リー・サンタナ(Lute)、スティーヴン・プレイヤーズ(バロックG & Parc)
 録音:2008年

イタリアの初期バロック作曲家及びリュート奏者であった、ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー(1580-1651)の作品集。多くのリュートやキタローネの作品を作曲しましたが、彼の先進的で独特なリズムや旋律(転調や半音階進行)において、当時あまり評価は高くなかったようで、最近では最もヴィルトゥジティが高く楽器への発展に貢献した革新者として、評価が高くなってきています。彼の作品のアルバムには、ポール・オデット、ホプキンソン・スミス、ロルフ・リズルヴァン盤などがありますが、この盤ではリー・サンタナのリュート&テオルボ、ヒレ・パールのガンバ、S・プレーヤーズのバロック・ギターによって、当時の即興的演奏のようなアンサンブルとしての演奏を聴かせてくれます。

Disc27《LAVA 〜18世紀ナポリのアリア集》
● ペルゴレージ:歌劇『オリンピアーデ』より「Tu me da me dividi」
● ポルポラ:歌劇『ルチオ・パピーリオ』より「Morte amara」
● ポルポラ:歌劇『フラヴィオ・アニチオ・オリブリオ』より「Se non dovesse il pie」
● レオナルド・ヴィンチ:歌劇『アルタセルセ』より「Fra cento affanni e cento」
● レオナルド・レオ:歌劇『イル・デメトリオ』より「Manca sollecita」
● ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇『ヴィリアーテ』より「Come nave in mezzo all’onde」
● ペルゴレージ:歌劇『シリアのハドリアヌス帝』より「Lieto cosi talvolta」
● ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇『アンティゴネー』より「Perche, se tanti siete」
● レオナルド・ヴィンチ:歌劇『アルタセルセ』より「No che non ha la sorte…Vo solcando un mar crudele」
● ニコラ・アントニオ・ポルポラ:歌劇『ルチオ・パピーリオ』より「Tocco il porto」
● ヨハン・アドルフ・ハッセ:歌劇『捨てられたディドーネ』より「Tu dici ch’io non speri…L’augelletto in lacci stretto」
● ペルゴレージ:歌劇『オリンピアーデ』より「Mentre dormi amor fomenti」
 ジモーネ・ケルメス(Sp)
 レ・ムジケ・ノーヴェ
 クラウディオ・オゼーレ(ディレクター)
 録音:2008年

2008年に録音された「バロックの歌姫」ケルメスによるアリア集。収録されたほとんどのアリアが世界初録音という、マニアにとってもたまらないもの。レ・ムジケ・ノーヴェは、カッチーニからハイドンの知られざる作品を中心に復興を手掛けるオリジナル楽器による小弦楽アンサンブルで、リーダーのクラウディオ・オゼーレレは、様々な当時の楽譜の再編を手掛ける研究家でもあり、ヴィヴァルディのオペラをはじめ、サリエリの楽譜の復興も行っています。またチェチーリア・バルトリのソロ・アルバムの監修でも知られています。

Disc28 《ロッティ:ミサ・サピエンティエ&バッハ:マニフィカト》
● ロッティ:ミサ・サピエンティエ ト短調
● バッハ:マニフィカト 変ホ長調 BWV243a
 トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)バルタザール=ノイマン・アンサンブル、バルタザール=ノイマン合唱団
 録音:2002年、2000年

ヴィヴァルディと同時代にヴェネツィア・サン・マルコ大聖堂の楽長を務めたアントニオ・ロッティ(1667-1740)の知られざる作品。ヘンゲルブロック率いる少数精鋭の合唱と管弦楽が、さらに明晰さと表情の豊かさを重ねています。バッハの「マニフィカト」は、曲が追加された変ホ長調の異稿版で収録され、祝祭的雰囲気が見事に表現されています。

Disc29 《鎮魂〜メタモルフォーゼン》
● バーバー:弦楽のためのアダージョOp.11
● エルガー:弦楽のためのセレナード ホ短調Op.20
● エルガー:弦楽のためのエレジー ホ短調Op.58
● R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)〜23の独奏楽器のための習作
 ケネス・スロウィック(指揮) スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音:1994年

実際にこれらの作品が作曲された時代は、ガット弦が普通でした。そこで裸のガットとその当時の演奏法(ビブラートも抑えられている)を使用しての録音された、近代の弦楽のための作品集。艶っぽさがなくなる一方、そのかわりに独特なダイナミズムが湧き出てきて、心に染み入る強烈な響きが生み出されています。戦後50年を記念して鎮魂の意味もこめられており、その意味がはっきり示された演奏でもあります。

Disc30 《モンテヴェルディ:愛のマドリガーレ集》
モンテヴェルディ:
● Sestina - Lagrime d'Amante al Sepolcro dell'Amata
● Ninfa che scalza il piede
● O come sei gentile
● Lamento della Ninfa
● Tu dormi
● S'el vostro cor
● Madonna
● Ohime dov'e il mio ben
● Alle danze
● Ohime il bel viso
● Zefiro torna
● Non e di gentil core
● Qui rise Tirsi
● O mio bene
● Soave libertate
 コンラート・ユングヘーネル(リュート&指揮) カントゥス・ケルン
 録音:1992年

「カントゥス・ケルン」は、ドイツのリュート奏者コンラート・ユングヘーネルによって1987年に結成された声楽アンサンブル。主にルネッサンスからバロック期に書かれたドイツとイタリアの声楽曲をとりあげ、歴史に埋もれていた作品を発掘するなど、熱心な研究に基づいた入念な準備を経て演奏活動をおこなってきました。ここではモンテヴェルディのマドリガーレ作品から愛に関する作品を集めています。

Disc31〜32 《モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り》
● モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』全曲
 フリーダー・ベルニウス(指揮) シュトゥットガルト室内合唱団、ムジカ・フィアタ・ケルン、他
 録音:1989年

バロックの巨匠モンテヴェルディの宗教音楽のなかで特に重要な『聖母マリアの夕べの祈り』は、凝った構成と変化に富む作曲技法によって創られた傑作。音楽学者でもあるベルニウスは、自ら組織した合唱団と16−17世紀音楽をピリオド楽器で演奏するムジカ・フィアタを配し、十全な研究と磨きぬいた美しいアンサンブルでこの傑作に新たな息吹を吹き込んでいます。美しくも純粋な歌声が素晴らしい、気鋭ベルニウスによるモンテヴェルディの傑作の名演です。

Disc33 《モーツァルト:フルート四重奏曲集》
モーツァルト:
● フルート四重奏曲第1番ニ長調K.285
● フルート四重奏曲第4番イ長調K.298
● オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370(368b)
● フルート四重奏曲第2番ト長調K.285a
● フルート四重奏曲第3番ハ長調K.285b(Anh.171)
 レザデュー
  ヴィルベルト・ハーツェルツェット(Fl-tr)、ハンス・ペーター・ヴェスターマン(Ob)、マリー・ウティガー(Vn)、ハーヨ・ベス(Va)、ニコラス・セロ (Vc)
 録音:1990年

ムジカ・アンティクワ・ケルンから脱退し、「レザデュー(別れ)」という名のアンサンブルを結成したメンバーによる、モーツァルトのギャラントな魅力のフルート四重奏全曲と円熟の作風がすでに示されているオーボエ四重奏曲。古楽器の名手たちがその魅力を余すところなく表現したものです。

Disc34 《モーツァルト:レクイエム》
● モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(バイヤー版)
 クリスティーネ・シェーファー(Sp)、ベルナルダ・フィンク(A)、カート・ストレイト(T)、ジェラルド・フィンリー(Bs)、アルノルト・シェーンベルク合唱団
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 録音:2003年ライヴ

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス創立50周年記念演奏会でのライヴ録音。
「この作品では、典礼文の歌詞が、強烈な実在的意味合いを持って迫ってくるのです」と語るアーノンクールらしく、歌詞と音楽の連関性へのこだわりは尋常ではありません。今回の録音では、アーノンクールとはもはや一心同体の存在といえるアーノルト・シェーンベルク合唱団を合唱に、その表現主義的なまでの歌唱でヨーロッパで最も注目されているソプラノ、クリスティーナ・シェーファーなど、アーノンクールの語法を完全に理解した独唱陣を配して、歌詞の内容を歌の言葉として徹底的に血肉化させています。
 コンツェントゥス・ムジクス自体も一層作品の核心へと迫る求心的な演奏でアーノンクールの指揮に応え、ウィーンのムジークフェラインザールの美しい響きが、アーノンクールの信頼する録音スタッフによって理想的な形で収録されている点も見逃せません。

Disc35 《モーツァルト:弦楽五重奏曲集》
モーツァルト:
● 弦楽五重奏曲第1番変ロ長調K.174
● 弦楽五重奏曲第2番ハ短調K.406(516b)
 レザデュー
  マリー・ウティガー(Vn)、ウルズラ・ブンディース(Vn)、ハーヨ・ベス(Va)、カールハインツ・シュテープ(Va)、ニコラス・セロ(Vc)
 録音:1990年

ムジカ・アンティクワ・ケルンから脱退し、「レザデュー(別れ)」という名のアンサンブルを結成したメンバーによる、短調の名曲を含むモーツァルトの弦楽五重奏曲アルバム。確かな技術に裏付けられた古楽器演奏により、純生なハーモニーの美しさと情熱的な音楽を楽しめます。

Disc36 《サンスーシ宮のフルート音楽》
● フリードリヒ大王:トラヴェルスフレーテと通奏低音のためのソナタ ホ短調
● C.P.E.バッハ:トラヴェルスフレーテとチェンバロ・オブリガートのためのソナタ ニ長調 Wq.83
● ベンダ:トラヴェルスフレーテとチェンバロ・オブリガートのためのソナタ ト長調
● クヴァンツ:トラヴェルスフレーテと通奏低音のためのソナタ イ短調Op.1- 1
 ハンス・マルティン・リンデ(Fl-tr)、ヨハネス・コッホ(Gamb)、フーゴ・ルフ(Cemb)
 録音:1960年代前半

サンスーシ宮殿は芸術の保護者として知られるプロシャ王フリードリヒ大王が建立したもので、クヴァンツ・ベンダ、エマヌエル・バッハなど当時一流の音楽家を集め、大王みずからのフルート演奏を始め、宮廷音楽家たちによる演奏会がよく開かれたといいます。
 当アルバムには、サンスーシ宮殿で数多く演奏された曲の中から4曲が収められています。リンデのトラヴェルソの音色は澄み切った品格のあるものです。

Disc37 《新しい歌〜中世盛期のラテン歌曲集》
● 人よ、新しい歌でほめたたえよ(コンドゥクトゥス)
● 新年の喜び(ヴェルスス)
● ソロモン王は神殿を建てた(ヴェルスス)
● 信徒たちよ、今日こそ喜べ(トロープス)
● 栄光の王の誕生(コンドゥクトゥス)
● エサイの根より(トロープス)
● 喜べ、祝え(トロープス)
● 喜びの賛美(トロープス)
● アダムの過失(コンドゥクトゥス)
● われらの集会(トロープス)
● 主の生誕(コンドゥクトゥス)
● 新しい蜜の甘い味(トロープス)
● 高度の決断(コンドゥクトゥス)
 ドミニク・ヴェラール、エマニュエル・ボナルド(歌)
 録音:1986年

中世の聖歌、歌曲を専門としているD.ヴェラールとE.ボナルドが、ヴルフ・アルトの監修のもとにネウマ譜を演奏、再現。トロープス、ヴェルスス、コンドゥクトゥスは音楽史上重要な様式であり、その復活演奏において大変意義深いアルバムです。シンプルで荘厳な美しい響きは、モノフォニーの美学が最大に発揮された演奏です。

Disc38 《パーセル:妖精の女王〜劇音楽の世界》
パーセル:
● 歌劇『妖精の女王』 Z629より7曲
● 歌劇『ディドーとエネアス』Z626より5曲
● 歌劇『アーサー王』 Z628より6曲
● 歌劇『アブデラザール』Z570より6曲
 トーマス・ヘンゲルブロック(指揮) フライブルク・バロックオーケストラ
 録音:1991年

今やドイツ有数のピリオド楽器オーケストラに成長したフライブルク・バロックオーケストラのDHM最初期のディスク。指揮は現在北ドイツ放送交響楽団のシェフ、トーマス・ヘンゲルブロック。パーセルのオペラから器楽で演奏される音楽を集めたアルバムです。

Disc39 《ラモー:オペラのバレエ音楽集》
ラモー:
● 歌劇『優雅なインドの国々』よりバレエ組曲
● 歌劇『ダルダニュス』より管弦楽組曲
 コレギウム・アウレウム
 録音:1967、1964年

ラモーの色彩豊かなオーケストレーションが魅力のアルバム。バレエを多く取り入れたラモーのオペラ2作から、バレエ音楽のみ抜粋したもの。ラモーの作品を古楽器で演奏した当時珍しかった録音です。

Disc40 《シューベルト:美しき水車小屋の娘》
● シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 D.795 Op.25
 クリストフ・プレガルディエン(T)
 アンドレアス・シュタイアー(Fp)
 録音:1991年

古楽唱法とフォルテピアノによって甦るシューベルト青春の歌。古今の歌曲集の最高傑作『水車小屋』の隠れた名盤。このアルバムはプレガルディエンがフォルテピアノの名手アンドレアス・シュタイアーと組んで録音した一連のドイツ・リート・アルバムの最初のもので、自然な歌とフォルテピアノの響きが感動を誘う隠れた名盤です。

Disc41〜42 《シュッツ:シンフォニア・サクレ第3集》
シュッツ:
● シンフォニア・サクレ第3集Op.12 SWV398-418
 マリア・シュデリウス(Sp)、モニカ・フリンマー(Sp)、ミーケ・ファン・デル・スルイス(Sp)、シュテファン・ギーンガー(B-A)、マイケル・チャンス(C-T)、ジョン・エルウィス(T)、クリストフ・プレガルディエン(T)、デヴィッド・トーマス(Bs)、コルネリウス・ハウプトマン(Bs)、シュトゥットガルト室内合唱団
 フリーダー・ベルニウス(指揮)ムジカ・フィアタ・ケルン
 録音:1988年

モンテヴェルディやシュッツの第一人者、フリーダー・ベルニウスの傑作盤。バッハにつながるシュッツの厳格なる構造の原典を忠実に再現しながら、当時の質素で敬虔な祈りを反映し、感情を抑えながらも、気品に満ちた演奏となっています。ソリストたちも、ドイツだけでなくオランダやイギリスの名バロック歌手が起用されています。

Disc43 《セルヴェ:想い出とカプリス》
アドリエン・フランソワ・セルヴェ(1807-1866):
● グラン・ファンタジー「バーデンの想い出」Op.20
● カプリス イ長調Op.11-4
● カプリス ニ長調Op.11-2
● 歌劇「オリイ伯爵」のモティーフによるカプリスOp.3
● 2つのイギリス民謡による演奏会グラン・デュオ (セルヴェとユルベール・レオナール共作)
● スパの想い出Op.2
 アンナー・ビルスマ(Vc)、スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ
 録音:1986年

ビルスマの中でも非常に珍しい作品の録音。19世紀のチェロのツーリング・ヴィルトゥオーゾ、セルヴェの作品を、セルヴェ自身が使っていたストラディヴァリのチェロをビルスマが弾いた録音。思わず合いの手を入れたくなる甘く思わせぶりの旋律、パガニーニばりの技巧。ハルモニウムを加えて、俗っぽい感覚が楽しめる作品です。

Disc44 《詩人の恋〜ハイネの詩による歌曲集》
● シューマン:歌曲集『詩人の恋』 Op.48
● メンデルスゾーン:旅の歌 Op.34-6
● メンデルスゾーン:朝の挨拶 Op.47-2
● メンデルスゾーン:夜ごとにぼくはきみを夢にみる Op.86-4
● メンデルスゾーン:歌の翼に Op.34-2
● メンデルスゾーン:挨拶 Op.19-5
● メンデルスゾーン:新しい愛 Op.19-4
● シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』 D.957より「アトラス」「彼女の肖像」「漁師の娘」「都会」「海辺で」「影法師」
 クリストフ・プレガルディエン(T)、アンドレアス・シュタイアー(Fp)
 録音:1993年

高い評価を得ているプレガルディエンとシュタイアーのコンビによるハイネ歌曲集。ヨーハン・フリッツの1823年頃に作られたオリジナルのフォルテピアノを使用し、プレガルディエンの詩の解釈の明晰さとシュタイアーのニュアンス豊かで的確なピアノ演奏で、新鮮なハイネの『歌の世界』を繰り広げています。

Disc45 《C・シュターミッツ:シンフォニアと協奏曲》
カール・シュターミッツ:
● ヴィオラ協奏曲ニ長調
● ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための協奏交響曲イ長調
● シンフォニア変ロ長調
〜ウルリヒ・コッホ(Va)、フランツ=ヨーゼフ・マイアー(Vn)、フランツ・バイヤー(Va)、トーマス・ブレース(Vc)、コレギウム・アウレウム
 録音:1963年

バロックから古典への掛け橋となったマンハイム楽派の創始者ヨハン・シュターミッツと、その息子カール・シュターミッツ。息子カールは特に協奏交響曲を得意とし大成功を収めました。ここではコレギウム・アウレウムによる演奏で、優雅な雰囲気が印象的です。ヴィオラ協奏曲では、名手ウルリヒ・コッホがソロを弾き、協奏交響曲のヴィオラは、モーツァルトのレクィエムの校訂もおこなったフランツ・バイヤーが担当しています。

Disc46 《テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集》
テレマン:
● ソナタ ロ短調(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための)
● 協奏曲ニ長調(ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための)
● 協奏曲イ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、2つのヴァイオリンと通奏低音のための)
● 組曲ニ長調(ヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための)
● 協奏曲ト長調(ヴィオラまたはヴィオラ・ダ・ガンバ、弦楽と通奏低音のための)
 ヒレ・パール(Gamb)、ペトラ・ミュレヤンス(Vn)、フライブルク・バロックオーケストラ
 録音:2006年

バロック期に最も栄えた楽器の一つ、ヴィオラ・ダ・ガンバ。楽曲、録音とも最も多いのは、フランスのもの。また通奏低音としては当たり前の様に多く使用されています。もちろん大バッハは、有名なガンバ・ソナタ、ブランデンブルク協奏曲第6番やカンタータの多くに使用。ドイツの作曲&ガンバ演奏家アーベルも多数の作品を残しています。当時最も人気のあったテレマンは、ガンバを使用した作品を多数残したドイツ作曲家の一人ですが、意外と録音が少ないのが不思議です。この録音では、テレマンのガンバ・ソロを中心にした作品を集めたアルバムで、現在最も実力・人気のある女流ガンビスト、ヒレ・パール。そしてヨーロッパで最も人気のある古楽器グループ、フライブルク・バロックオーケストラのメンバーがサポートし、新しいテレマン解釈を聴かしてくれます。ヒレ・パールは、フライブルク・バロックオーケストラのガンバ奏者としても長年活躍しているので、息もぴったりです。

Disc47 《ドイツ・バロック、ブロックフレーテ協奏曲集》
● テレマン:アルト・ブロックフレーテ協奏曲 ト短調(ハラッハ伯爵家コレクション)
● テレマン:アルト・ブロックフレーテ協奏曲 ハ長調 TWV.51:C
● クリストフ・グラウプナー:組曲(序曲)へ長調
● ヨハン・クリストフ・シュッツ:ブロックフレーテ協奏曲 ト長調
〜ドロテー・オーバーリンガー(Bfl)
● ラインハルト・ゲーベル(指揮) アンサンブル1700
 録音:2008年

オーバーリンガーは、1997年にSRP・Moeck国際リコーダー・コンクールでの優勝をきっかけとして活躍、現在はリコーダーの第一人者として知られています。このアルバムでは、テレマンとトーマス教会に関係した作曲家のコンチェルトを演奏。指揮は元ムジカ・アンティクヮ・ケルンのリーダー、ラインハルト・ゲーベルです。

Disc48 《イル・ヴィオリーノ〜オリジナル名器の響き》
● ヴェラチーニ:アカデミック・ソナタ ニ短調Op.2-12
● J.S.バッハ:ヴァイオリンとオブリガード・チェンバロのためのソナタ・ト長調 BWV 1019(a)
● ヴェストホフ:無伴奏ヴァイオリンのための組曲イ長調
● J.S.バッハ(ピゼンデル作?):ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 BWV.1024
● J.S.バッハ:ヴァイオリンとオブリガード・チェンバロのためのアダージョとアレグロ ト長調 BWV.1019
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ
  マンフレート・クレーマー(Vn)、スキップ・センペ(Cemb)、ミシェル・ムルギエール(Cemb)
 録音:1993年

ニューヨークのメトロポリタン博物館所蔵の名器を使用した演奏。ヴァイオリンは、1691年製のストラディヴァリウスと1669年製のアマティ。この楽器は製作された時から全く改造されなかったという非常に貴重な楽器であり、当然のことながらガット弦と当時の弓、マンフレート・クレーマーのバロック奏法による完璧なテクニック。比較的珍しい作品だからこそ、この楽器の本来の音色が発揮された素晴らしい演奏です。

Disc49 《ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」》
● ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」
● 交響曲第1番ハ長調Op.19
 イェルク・デルミュラー(T)、ヨハンナ・ストイコヴィッチ(Sp)、ランツ・ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs)、ヴォルフガング・フォルツ(ナレーション)
 ブルーノ・ヴァイル (指揮) カペラ・コロニエンシス
 録音:2002年

序曲は有名ながら全曲盤はあまり多くない作品。古楽器による非常にすっきりとした爽やかな印象とメリハリのついたシャープなアクセントなど、長年オペラ指揮者として活躍してきたブルーノ・ヴァイルの説得力ある物語と音楽の運びは説得力が感じられます。

Disc50 《ヴァイス:序曲と組曲》
ヴァイス:
● 序曲 変ロ長調
● 組曲第17番へ短調
● 組曲第21番ト短調
● 組曲ニ短調
 コンラート・ユングヘーネル(リュート)
 録音:1984年

ヴァイスはJ.S.バッハよりは1つ年下、亡くなった年は同じというリュート作曲家。丹念な研究者的発掘作業と芸術家のセンスによって、その姿を伝説の世界から生きかえらせたのがユングヘーネルのこの演奏。しっとりとしたあまりにも幻想的な作品であり、これ以上に美しさが際立った名演はありません。
【ドイツ・ハルモニア・ムンディについて】
ドイツ・ハルモニア・ムンディは、1958年、ルドルフ・ルービとDr.アルフレート・クリングス(故人)により創立され、その記念すべき初リリース(1959年)以来、古楽の名門レーベルとしてその地位を確たるものとしています。
 レーベル名の「ハルモニア・ムンディ」とは、ラテン語で「世の音楽」という意味。当初は「時代を限定せず中世から現代まで、各時代の音楽にマイルストーンを築く」という方針で制作が行われました。1970年にクリングスが西部ドイツ放送(現在のWDRケルン放送局)の音楽部長へ転出してからは同放送局との共同制作も活発となり、古楽に焦点を定めて実力のあるアーティストを起用し、またコレギウム・アウレウムやラ・プティット・バンドの結成を促して続々とディスクを発表、レーベルとしてカタログを蓄積してきました。
 1989年に創立から深い関係にあったBMG(録音技術&プレスをベルテルスマンの関連会社ソノプレスが担当)がディストリビューションを開始、1993年にレーベルを買収すると、それ以降BMGクラシックスの古楽レーベルとしての機能を担い、ビルスマやアーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスといった巨匠をアーティスト・リストに加えながら発展。
 現在ではソニー・クラシカル傘下の古楽レーベルとして新録音を続々発売しており、今なお古楽の「顔」としてその存在感を強めています。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Overture (From "Alcina") - L'arte Del Mondo
  • 02. Augelletti Che Cantate (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 03. Or la Tromba (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 04. Battaglia (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 05. Fermati... Non Crudel (Duet from "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 06. Furie Terribil (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 07. Son Nata (From "Giulio Cesare") - L'arte Del Mondo
  • 08. Piangero la Sorte Mia (From "Giulio Cesare") - L'arte Del Mondo
  • 09. Venti, Turbini, Prestate (From "Giulio Cesare") - L'arte Del Mondo
  • 10. Prelude (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 11. Hak Serleri Hayreyler - Pera Ensemble
  • 12. Kanun Taksim - Pera Ensemble
  • 13. Ombra Mai F (From "Serse") - L'arte Del Mondo
  • 14. Ah Crudel (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 15. Gzel sik - Pera Ensemble
  • 16. Prelude (From "Alcina") - L'arte Del Mondo
  • 17. Scherzano Sul Tuo Volto (From "Rinaldo") - L'arte Del Mondo
  • 18. Kemence Improvisation - Pera Ensemble
  • 19. Emplio, Diro, Tu Sei (From "Giulio Cesare") - L'arte Del Mondo
  • 20. Ud Improvisation - Pera Ensemble
  • 21. Se Pieta Di Me Non Senti (From "Giulio Cesare") - L'arte Del Mondo
  • 22. Percussion Improvisation - Pera Ensemble
  • 23. Tamburino (From "Alcina" - L'arte Del Mondo
  • 24. No, No Ch'io Non Apprezzo (Duet from "Agrippina") - L'arte Del Mondo
  • 25. Ilahis - Pera Ensemble

ディスク   2

  • 01. The Masque of Alfred / Overture / Allegro Moderato - Nicholas McGegan
  • 02. The Masque of Alfred / Overture / Andante - Nicholas McGegan
  • 03. The Masque of Alfred / Overture / Tempo Di Minuetto - Nicholas McGegan
  • 04. The Masque of Alfred / Act I / Through to a Desert Isle Confin'd - Jamie MacDougall
  • 05. The Masque of Alfred / Act I / the Shepherd's Plain Life / Then Let Us the Snare of Ambition Beware - Christine Brandes / Jamie MacDougall
  • 06. The Masque of Alfred / Act I / Come Calm Content - David Daniels
  • 07. The Masque of Alfred / Act I / Sweet Valley Say Where - Jennifer Smith
  • 08. The Masque of Alfred / Act I / Why Beats My Heart with Such Devotion - David Daniels
  • 09. The Masque of Alfred / Act I / Let Not Those Who Love Complain - Jamie MacDougall / David Daniels / Jennifer Smith
  • 10. The Masque of Alfred / Act I / If Those Who Live in Shepherd's Bow'r - Christine Brandes
  • 11. The Masque of Alfred / Act II / a Youth Adorn'd with Ev'ry Art - Jennifer Smith
  • 12. The Masque of Alfred / Act II / from the Dawn of Early Morning - Jamie MacDougall
  • 13. The Masque of Alfred / Act II / As Calms Succeed When Storms Are Past - David Daniels
  • 14. The Masque of Alfred / Act II / Hear, Alfred, Hear - Christine Brandes
  • 15. The Masque of Alfred / Act II / Gracious Heav'n, O Hear Me! - Jennifer Smith
  • 16. The Masque of Alfred / Act II / Vengeance, O Come Inspire Me! - David Daniels
  • 17. The Masque of Alfred / Act II / Though Storms Awhile the Sun Obscure - Jamie MacDougall
  • 18. The Masque of Alfred / Act II / There Honour Comes, a Pilgrim Grey - Christine Brandes
  • 19. The Masque of Alfred / Act III / Ah, Me! What Fears Oppress My Throbbing Heart! - Jennifer Smith
  • 20. The Masque of Alfred / Act III / Guardian Angels, O Descend - Jennifer Smith
  • 21. The Masque of Alfred / Act III / Arise, Sweet Messenger of the Morn - Christine Brandes
  • 22. The Masque of Alfred / Act III / March with a Side Drum - Nicholas McGegan
  • 23. The Masque of Alfred / Act III / See Liberty, Virtue and Honour Appearing - David Daniels
  • 24. The Masque of Alfred / Act III / When Britain First at Heav'n's Command - Jamie MacDougall / Jennifer Smith / Philharmonia Chorale

総合評価

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時間がかかったが、ようやく全部聴いた。1...

投稿日:2017/08/19 (土)

時間がかかったが、ようやく全部聴いた。1枚目のCDを聞いて、これ普通のバロックとかじゃないじゃん、正直失敗だったかな、と思った。でも、単に個性的な企画のCDが混じっているだけだとわかって安心した。ちょっと他では無いような少し珍しい試みのものがいろいろある。アーノンクールなどの名前はあるが、知らない演奏家も多い。玉石混交の感もあるが、掘り出し物もある。歌曲や合唱はほとんどがおススメ。全体的にいえるのは、全然保守的じゃなく、個性的で、意欲的なものが多いということ。録音はどれも特に問題ない。聴く価値も、保有する価値も十分ある。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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第1弾では既に7枚分が購入済みだったが、...

投稿日:2014/12/27 (土)

第1弾では既に7枚分が購入済みだったが、今回は重複したのはモツレクの1枚のみでラッキーだった。しかし、単体で購入したモツレクの方がレベルがやや大きく音質も良いように感じたが気のせいか。いつもなら購入しない曲が多数入っているのでこれらを聞く良い機会だ。オペラ・声楽に関しては、パンフレットが無いので歌詞をダウンロードできるようにして欲しい。1枚目のトルコ風ヘンデルもなかなか面白い企画だ。トルコの音楽グループの演奏に食われている。

Dinkelbrot さん | 群馬県 | 不明

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実際のBOX収録CDは上記紹介文にある Disc2...

投稿日:2014/12/15 (月)

実際のBOX収録CDは上記紹介文にある Disc24 《モーツァルト:フルート協奏曲集》 Disc46 《アダージェット〜ガット弦できく衝撃の響き》 の2枚がなくなり、 「Amor Oriental: Handel AllaTurca」 「LAVA:Opera arias from 18th century Napoli」 に置き換わっています。 また、並び順はアルバムのアルファベット順になっていますので、上記紹介文も書き換えたほうが良いかと思います。 到着したばかりで少ししか聞いていませんが内容的には素晴らしい(対価格比)と思います(笑)

ストラディオ さん | 大分県 | 不明

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