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【中古:盤質A】 エドゥアルト・ファン・ベイヌムの芸術 Vol.1(9CD)

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:
A
特記事項
:
なし
コメント
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9CDカートンBOXセット
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基本情報

ジャンル
カタログNo
SC507
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)


エドゥアルト・ファン・ベイヌムの芸術 Vol.1(9CD)
ベイヌム&コンセルトヘボウ管、ロンドン・フィル
1949〜1953 レコーディングス


巨匠ベイヌムの遺したPHILIPSとDECCAの主要音源から、CD22枚分を、英スクリベンダムが2巻のセットでリリース。
 このVol.1のセットには、デッカからの音源がCD9枚に収められています。ベイヌムはメンゲルベルクの時代からコンセルトヘボウ管弦楽団を指揮しており通算30年に及ぶオーケストラとの関係を築いています。特に後半の14年間は首席指揮者としてオケに深く関わり数々の名演奏を聴かせていました。
 ベイヌムは戦時中にも僅かにレコーディングをおこなっていましたが、本格化するのは、1946年にデッカと契約してからのことで、コンセルトヘボウ管弦楽団をメインに、ロンドン・フィルとも録音しており、その後1953年までデッカとの関係は続きます。

【勢いのあるデッカ録音】
その間に生み出された録音の数々は、生々しいサウンド志向だったデッカの音の傾向もあってか、活気に満ちた演奏となっているものが多く、昔から定評のあるブラームスの交響曲第1番や、幻想交響曲、マーラー4番、ブルックナー7番など、当時のベイヌムの勢いのある指揮をよく伝えてくれます。

【ベイヌム・プロフィール】
メンゲルベルクの後任としてコンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督となったエドゥアルド・ファン・ベイヌムは、1901年9月3日、オランダのアーネムに誕生しています。幼い頃からヴァイオリンとピアノを学んでいたベイヌムは、16歳でアーネム管弦楽団に入団し、ヴィオラ奏者として活動する一方、指揮の勉強も始め、アムステルダム音楽院では、ピアノ、ヴィオラ、作曲を学んでいます。
 ベイヌムは19歳の時にピアニストとしてデビューしていますが、並行して各地のアマチュアのオーケストラや合唱団の指揮を始め、ほどなく指揮者に転向します。
 プロとしての指揮者デビューは25歳の時で、同年、ハールレム交響楽団の常任指揮者に就任。1929年には、コンセルトヘボウ管弦楽団への客演デビューが大成功を収め、1931年にはメンゲルベルクの招きにより、同楽団の副指揮者となって活動を展開、1938年からはメンゲルベルクとともに正指揮者として同楽団の指揮にあたり、1945年にメンゲルベルクが戦犯として追放されると、ひとりで同楽団の高い水準を維持、各地の演奏会でも成功を収めることとなります。特にロンドンへの引っ越し公演は大成功で、これがきっかけで1946年からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を兼任することとなり(1951年まで)、さらに1954年にはフィラデルフィア管弦楽団に客演してアメリカ・デビューでも大成功を飾り、同年、コンセルトヘボウ管弦楽団を率いてのアメリカ・ツアーでも大きな成功を収め、それを機に1956年からはロサンゼルス・フィルの常任指揮者を兼任することとなりました。
 しかし、もともと病気がちだったベイヌムにとっては、こうした激務はこたえたようで、晩年には心臓疾患となってしまい、1959年4月13日には、アムステルダムでのブラームス交響曲第1番のリハーサル中に心臓発作で倒れてしまいます。まだ57歳という指揮者としては働き盛りの年齢でした。(HMV)

【収録情報】

Disc1
・ベートーヴェン:バレエ音楽『プロメテウスの創造物』Op.43 [38:10]
 1952, Kingsway Hall, London

・モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K385 『ハフナー』[17:01]
 1952, Kingsway Hall, London

 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団

Disc2
・ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 [41:17]
 1951, Amsterdam

・ブラームス:大学祝典序曲 Op.80 [10'19]
 1952, Amsterdam

・ブラームス:悲劇的序曲 Op.81 [13'20]
 1952, Amsterdam

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc3
・ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 [46:50]
 1951, Amsterdam

・ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』〜「ラコッツィー行進曲」 [04:23]
・ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』〜「妖精の踊り」 [02:18]
・ベルリオーズ:『ファウストの劫罰』〜「鬼火のメヌエット」 [05:17]
 1951, Amsterdam

・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 Op.9 [07:59]
 1951, Amsterdam

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc4
・ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB.107 [58:40]
 1953, Amsterdam

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc5
・マーラー:交響曲第4番 ト長調 [52:11]
 1952, Amsterdam

・フランク:交響詩『プシシェ』[20:30]
 1951, Amsterdam

 マーガレット・リッチー(ソプラノ)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc6
・ハイドン:交響曲第94番 ト長調 『驚愕』[22:06]
 1951, Amsterdam

・ハイドン:交響曲第96番 ニ長調 『奇跡』[22:25]
 1952, Amsterdam

・ハイドン:交響曲第100番 ト長調 『軍隊』[18:50]
 date unsure (1946 or 1950), London

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団(軍隊)

Disc7
・シベリウス:交響詩『エン・サガ』Op.9 [19:10]
 1952, Amsterdam

・シベリウス:交響詩『タオピラ』Op.112 [17:36]
 1952, Amsterdam

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc8
・ブリテン:春の交響曲 Op.44 [35:43]
 1949, Amsterdam

・ブリテン:歌劇『ピーター・グライムズ』より4つの海の間奏曲 Op.33a [14:12]
 1953, Amsterdam

・ブリテン:『青少年のための管弦楽入門』Op.34 [17'01]
 1953, Amsterdam

 ヨー・ヴィンセント(ソプラノ)
 キャスリーン・フェリアー(アルト)
 ピーター・ピアーズ(テノール)
 ロッテルダム少年合唱団
 オランダ放送合唱団
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

Disc9
・シューベルト:『ロザムンデ』序曲 ハ長調 Op.26 D644 [10:06]
 1952, Amsterdam

・シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D417『悲劇的』[28:29]
 1952, Amsterdam

・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』〜序曲 [11:37]
・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』〜夜想曲 [6:07]
・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』〜スケルツォ [4:23]
 1957, Amsterdam

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

 エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)

ユーザーレビュー

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第2集と同じく全て持っているのに買ってし...

投稿日:2015/10/08 (木)

第2集と同じく全て持っているのに買ってしまった。だが、買って良かった。音質改善が著しいからである。特に「春の交響曲」。デッカから出た時はあまりの劣悪な音にたまげ、いくら初演の歴史的ライヴでもこれはメジャーが出すものではないと憤慨したものだが、このスクリベンダム盤では悪い音なりに音楽が聴こえてくることに驚いた。他にもテープの経年劣化によりフラッターのあるものがもともといくつかあったが、この盤では音の鮮度を落とさず目立たないように処理されている。小さくノイズが入る部分もあるので、板起しでカバーしたところもあるのかもしれない。それにより際立つのがデッカの録音の優秀なこと。第2集のフィリップスと比較すると明らかだが、モノーラルとしては最高水準だろう。デッカは鮮明ではあるが、音が痩せて聴こえる難点もあったが、ここではそういう問題は全くない。オケが超優秀なせいもあろうが。演奏の素晴らしさについては他のレヴュアーの方が書かれており繰り返さないが、初めて聴く方は驚くに違いないものであることは一言添えておきたい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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クリュイタンスの10枚組、ベームの15枚組に...

投稿日:2014/10/28 (火)

クリュイタンスの10枚組、ベームの15枚組に続いて素晴らしい50年代の名演BOX(それらよりちょっと割高ではあるが)。恥ずかしながらこれまで聞かずにいてしまったベイヌムの実力をまざまざと見せつけ(聞かせつけ?)られた。あの癖の強いカリスマ=メンゲルベルクと共に指揮をしていたとは信じられないくらい、ポートレート同様に、端正で崩しのない、一言で言えばモダンな演奏スタイルである。世代的にベームとカラヤンの間というのはうなずける。戦後のヨーロッパ楽壇には違う風が吹いていたのだ。だが、演奏のテンションは半端でない。端正でありながらも、あのミュンシュをも凌ぐほど音楽が極限にまでドライブされた、「幻想交響曲」を聞いてみればいい。相当速めのテンポで、ドイツ系の指揮者のように溜めもつくらず、阿修羅のように突っ走る有名なブラ1は、雰囲気はともかくとして、気迫の点ではトスカニーニを思わせる。当時はスタジオ・レコーディングもごく少なかったはずのーその割にベートーヴェンの主要交響曲は録れていないんだねぇ、残念ーブルックナー(7番)やマーラー(4番)も素晴らしい出来。もっとも後者のソプラノはあんまりベイヌムのスタイルに(出だしのところの縦の線も)合っていないが。これらを支えるコンセルトへボウの半端でない凄さは、このモノ録音からも十二分に伺える。最盛期というか、この時期にはBPOやVPOをも上まわっていたのではないかと思うくらい。けれども、LPOを指揮した「ハフナー」でもテンションはやはり高い。弓を普通より駒に近いところで弾かせていたようにも聞こえるが、メリハリというかエッジの利いた音づくりである(ただコンセルトへボウでは更に輝かしさが加わる上に管の威力と巧さが半端ではない)。フェリアーも参加している「春の交響曲」はライブのSP吹き込みと見えて音がかなり落ちる。に比べればマシとはいえ「軍隊」も他のハイドン二曲より少しぼけた感じ(日付が二つ載っているが前の方だろう)だが、オケの差もあるかもしれない。とにかく予定しなかったVol.2も注文してしまった。ステレオでオケがどう聞こえるか楽しみ。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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素晴らしいボックスセットです。 何より6...

投稿日:2014/04/25 (金)

素晴らしいボックスセットです。 何より60年以上も前の音源が こうしてボックスものとして企画 発売されること自体が演奏内容の 素晴らしさを物語っています。 今回感銘を受けたのはブリテンの 青少年のための管弦楽入門です。 入門どころか、この演奏を聴いて あらためて素晴らしい管弦楽作品 であることに気づかされます。 そして白眉は何と言ってもブラ1 です。 これほど知と情が高みで昇華した 演奏を他に知りません。 それに、今聴いても実にモダンで 時代、古さを全く感じさせません。 永遠に聴き継がれる奇跡の名盤です。

ぼん さん | 長崎県 | 不明

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