ヘルベルト・ケーゲル/カプリッチョ録音全集(8CD)
1990年11月20日、歴史的な「東西ドイツ再統一」の陰で、ひっそりと自らの生涯に幕を下ろした指揮者ヘルベルト・ケーゲル。彼は旧東ドイツを代表するオーケストラ、ライプツィヒ放送交響楽団やドレスデン・フィルハーモニーの首席指揮者として数々の名演を残しました。
「Capriccio」レーベルに残された全ての音源を集めたこのボックスには、ケーゲルの代表的録音であるドレスデン・フィルとのベートーヴェン:交響曲全集のほか、三重協奏曲や合唱幻想曲も含まれます。時として「冷徹」と表現されることもあるケーゲルですが、『ドイツ・レクィエム』冒頭での柔和で優しい響きは、そのイメージを一変させるもの。ケーゲルが育て上げたライプツィヒ放送交響楽団&合唱団による演奏も見事です。
ディスク8にはケーゲルの名声を高めた『アルビノーニのアダージョ』を始め、『ルスランとリュドミラ』序曲から『威風堂々』第1番まで、管弦楽小品全13曲をオリジナル音源で収録しています。
今も語り継がれるケーゲルの芸術を、この機会にご堪能ください。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ベートーヴェン:
● 交響曲第1番ハ長調 Op.21
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
Disc2
● 交響曲第2番ニ長調 Op.36
● 交響曲第7番イ長調 Op.92
Disc3
● 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
● 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
Disc4
● 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
● 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
Disc5
● 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
アリソン・ハーガン(ソプラノ)
ウテ・ヴァルター(アルト)
エーベルハルト・ビュヒナー(テノール)
コロシュ・コヴァーチュ(バス)
ベルリン放送合唱団
ライプツィヒ放送合唱団
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音時期:1982-1983年
録音場所:ドレスデン、ルカ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc6
ベートーヴェン:
1. ピアノ、ヴァイオリン、チェロための三重協奏曲ハ長調 Op.56
2. ピアノ、合唱とオーケストラのための合唱幻想曲ハ短調 Op.80
ペーター・レーゼル(ピアノ)
クリスティアン・フンケ(ヴァイオリン:1)
ユルンヤコプ・ティム(チェロ:1)
ライプツィヒ放送合唱団(2)
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音時期:1986年7月(1)、1985年11月(2)
録音場所:ドレスデン、ルカ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc7
● ブラームス:ドイツ・レクィエム Op.45
マリアンネ・ヘガンデル(ソプラノ)
ジークフリート・ローレンツ(バリトン)
ライプツィヒ放送交響楽団&合唱団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音時期:1985年10月
録音場所:ライプツィヒ、パウル・ゲルハルト教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc8
● グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
● ジャゾット:アルビノーニのアダージョ ト短調
● グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』〜精霊の踊り
● ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』第4幕間奏曲
● ヴォルフ=フェラーリ:歌劇『4人の田舎者』間奏曲
● グリーグ:2つの悲しき旋律〜第1曲「傷ついた心」
● グリーグ:2つの悲しき旋律〜第2曲「最後の春」
● ファリャ:『恋は魔術師』〜火祭りの踊り
● シベリウス:悲しきワルツ
● フランツ・シュミット:歌劇『ノートルダム』第1幕間奏曲
● レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』第1幕間奏曲
● ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
● エルガー:『威風堂々』第1番
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音時期:1986年
録音場所:ドレスデン、ルカ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)