河内屋/黒蜴蜒 他一篇 岩波文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003100820
ISBN 10 : 4003100824
フォーマット
出版社
発行年月
1998年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
216p;15

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読書メーターレビュー

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  • 月 さん

    ★★★★★(広津柳浪1861〜1928年。広津和郎の父。深刻小説。広津和郎の小説に登場する父の姿が魅力的なので手を伸ばす。「河内屋」「黒蜴蜒」「骨ぬすみ」の3篇収録。3篇とも悲劇的な結末だが、何か人間の大事な部分、普段は手の届かない(気付かない)ほど暗い奥へ、その暗く深い部分へ何かを残していくような作品である。決して後味の良いものではないはずなのに、人間の儚さやものの哀れといった心の深層部へ、そこにある箪笥の引出しにそっと石を置いて来られる・・そんな感じがする。物語の構成力や文体にもとても味がある。)

  • ハチアカデミー さん

    A 横光「機械」並のこんがらがった人間関係で四角関係を描く「河内屋」が頗る秀逸。重吉はお染の旦那で、お弓が浮気相手で、清二郎の兄。お染は重吉の元許嫁お久の妹で、清二郎の元許嫁。お弓は重吉の浮気相手だが、実は清二郎のことが好きで、でも清二郎はお弓に興味はなく、お染のことを今でも好いている。それぞれの思惑がこんがらがり、かつ時に饒舌に己の心境を告白する。一見善人に見える清二郎もお弓から見れば連れない男… その複雑さと語りが古さを感じさせない。悲惨小説と呼ばれた「黒蜥蜴」は小栗虫太郎「白蟻」並の不気味さである。

  • 歩月るな さん

    ああ、何とも暗い結末の小説群、だから素敵だ。そんなだけれども、声に出して読みたい感じがする文章でもある。作者の「一体作家に詩境人物が一定すると云ふことは、作家の影が作にあらはれる場合にのみ云ひ得ることゝ思ふ。自分の考では、作家の影がいづれの作にも附いて廻はるやうでは、種々雑多の人物を活現することは到底出来まいか、とおもつたのです」との言、ああ、これは良い言葉に思える。これについては確かに色々考えさせられるなあと。おススメはしにくいけどお話としての価値はかなりのもの。

  • 織沢 さん

    大学の授業レポートで『黒蜥蜴』を取り上げようと考え、読んだ。他の作品も読むべきだろうと思ったけれど、積ん読の後もつかえているので黒蜥蜴のみで読了とした。 吉五郎の毒親ザマも凄いが與太郎のどうにもならなさも凄い。親孝行せねばという意識は儒教的なもので維新前から日本人に浸透していたものでしょうが、そこに自由な気風の西洋思想が入り込んできて著者広津柳浪の心の内で葛藤があり、これが生まれたのではないかと読み読み思いました。

  • ウイロウ さん

    言文一致体の「河内屋」「骨ぬすみ」は、どちらも肉親のために恋を成就し損なった男女の悲劇。「河内屋」の清二郎がひたすら思いつめる姿には鬼気迫るものがあるし、また現代の我々の感覚で作中人物の行動を評すべきでもないだろうが、あんな回りくどいことを考える位なら最初から駆け落ちでもすればいいのにと思う。やや不自然な話だと感じてしまった。それに対し、雅俗折衷体の「黒蜴蜓」は、僅か30頁足らずの短い作品ながら、強烈なインパクトを与える。父・吉五郎の暴君ぶりも凄まじいが、やはり何といっても異貌のヒロインお都賀が忘れ難い。

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