小説の楽しみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784891766542
ISBN 10 : 4891766549
フォーマット
出版社
発行年月
2007年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,146p

内容詳細

小説はどこまで自由なのか。チェーホフ、カフカ、ベケット、クンデラ、ウィルソン、ドストエフスキー…。現代文学最高の担い手である小島信夫が、「小説」をめぐって語り尽くす。小島ファン待望の語り下ろし。

【著者紹介】
小島信夫 : 1915年、岐阜県に生まれ、2006年、東京に歿した。東京帝国大学文学部卒。42年に応召し、北京で敗戦を迎える。46年に復員後、高校教師を経て明治大学工学部で英語の教鞭をとる。55年に「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。主な著書に『抱擁家族』(谷崎潤一郎賞)、『私の作家遍歴』(日本文学大賞)、『別れる理由』(野間文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Yusuke Oga さん

    おもしろすぎる。魅力的なダッセン。小説観を揺るがすと同時に本質を突くような鍵が爆雷のようにぼんぼん出てくると思いきや、ぜんぜん関係のない話がいきなり出てくるわで、なにがなんだか。敬愛するカフカとベケットからうけついだ「反段取り的方法」(笑)や、クロード・シモンの、自分のことから(先祖にもつながってくる)書き始めてしだいにいろんなものがひとりでに集まってきてしまう、というような日曜大工的な、ブリコラージュともいうべき小説作法は種あかしみたいな感じがして、みんなマネしたくなってしまうのではなかろうか・・・

  • detu さん

    図書館書架にてタイトルに弾かれ、先般読んだチェーホフなどについて語られているので読んでみた。小島信夫氏を全く存ぜず、如何なる人物かを把握。チェーホフ『曠野』カフカ、ベケット。『ドン・キホーテ』『ハムレット』などを語られるも自身の未読ばかりで宿題をたくさん与えて頂いた感。氏の『別れる理由』も。

  • zumi さん

    小島信夫の作品を、芝居と切り離して考えることはできないのだろうか。小説の自由・登場人物の自由に関する論が、すごく良い。カフカ・ベケット・シェイクスピアへの言及が多く、「小説内の舞台的方法」に関して、小島信夫がいかに注意しているかということが伝わってくる。彼自身は、真似しようと思ってはいないと述べているが、チェーホフ作品に表れている男女の微妙な関係の影響は、かなりあるのではないだろうか。小島信夫作品の人物は、本当にどれも魅力的なんです。

  • 袖崎いたる さん

    前衛方面にいた人・小島信夫。とても気になっている作家。チェーホフ、カフカやベケット、『なにもない空間』などを取り上げて語るのは小説の自由。これは明らかに保坂和志の仕事にも通じているし本書でも名前が挙がっていたりする。小説の楽しみは書いた本人がさしあたっては計画的に書いていたとしても、計画外で噴出してしまう、一種のトランセパーソナルな一節を書いちゃったりすることへの楽しみと言っていい。それはある種の雑多さにおいて表出する。私はそうした「雑多性」が本書を楽しむ鍵なのではないかと考えている。

  • フリウリ さん

    坪内祐三の「「別れた理由」が気になって」と、たまたまいっしょに借りた本です。坪内本と同時期の講演?の起こし原稿で、坪内本への言及があります。小島いわく、坪内は「別れる理由」をポストモダンと位置づけているが、ポストモダンであることを前提として結論を導く書き方はしておらず、「この本が割合よくできているのは、そういう坪内さんの方法によると思う」とのこと。本書の内容は、すでに小島の小説のなかで読んでいます。そういう小説の方法論についても、語られています。ただ、ひょっとすると後藤明生の本だったかもしれません。8

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品