ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784878933424
ISBN 10 : 4878933429
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
27×32cm,141p
27×32cm,141p

商品説明

身寄りのない老人が遺した「非現実の王国で」と題された奇妙な絵物語。93年「パラレル・ヴィジョン」展で世界に衝撃を与えたダーガーの、天真爛漫と残酷邪悪が並置する物語の抄録と挿絵、マグレガーによる作品分析を収録。


ヘンリー・ダーガーの物語絵 カラー図版39点収録(見開きで257×618ミリ)
ヘンリー・ダーガーの小説「非現実の王国で」ストーリー収録
アメリカ精神医療芸術研究の第一人者、マクレガーによる評伝・作品論

内容詳細

子供を奴隷にする残虐な大人たち、グランデリニア軍との死闘を繰り広げる七人の少女戦士、ヴィヴィアン・ガールズの物語。

目次 : 1 非現実の王国で抄(王国の風景/ 戦争に突入した世界/ ダーガー、筆者として戦争の恐怖を語る/ ジャック・エヴァンス、ヴィヴィアン・ガールズを救出する ほか)/ 非現実の考古学―ヘンリー・ダーガーの世界(部屋/ 人生/ 王国/ 失われた写真 ほか)

【著者紹介】
小出由紀子 : 早稲田大学卒業。(株)資生堂勤務を経てインディペンデント・キュレイター。企画展に「ビル・トレイラー 彼はブルースを描いた」展(ザ・ギンザ・アート・スペース、1992年、アール・ブリュット収集館、1993年)、「アート・インコグニト」展(アール・ブルュット収集館、1997年)、「生の芸術」展(京都文化博物館、1997年)など。編書に『アート・インコグニト』『アドルフ・ヴェルフリ 揺篭から墓場まで』(藍風館)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ダーガーが好きと公言するのを躊躇してしま...

投稿日:2018/12/30 (日)

ダーガーが好きと公言するのを躊躇してしますのは何故だろうか? 見てはいけないものを見てしまった背徳感と理に適ってない「美しさ」を自分が嫌なのだ。 彼自身が8人目のガールズであり、その人生こそが「非現実の王国」そのものだったと思う。

Joe さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi さん

    ヨシタケシンスケさんが、彼のような人生に憧れると何処かに書いていた。驚くべき人生。精神薄弱児収容施設で思春期と青年期を過ごし、その後、病院の最下層の仕事をする。81歳で亡くなるまで全くの孤独。信心深く教会には通っていたらしい。そして、その部屋で発見された膨大な作品。1万5145ページに及ぶ「非現実の王国で」と、それを図解する数百枚の絵。この本は、その絵と物語を抜粋し、解説を加えたものだ。非現実の世界の戦争と少女達。雑誌の切り抜き等から描き出した絵。残虐な絵も多い。孤独な部屋の中で、彼は神だったのだろうか。

  • Vakira さん

    少女戦士ヴィヴィアンガールズ(7人の姉妹)の物語。子供奴隷の反乱に起因するグランデコマージュリアン戦争の嵐の物語でもある。壮大な戦争叙事詩。ここは架空の惑星にある架空の世界。ヴィヴィアンガールは勇気と軍略の才能を具えた、人間離れして不滅の存在。現在で例えれば「バイオハザード」のアリスの存在に匹敵?この物語、書いたのは一人の引きこもりがちな老人。ヘンリーの事を知る人は誰もいず、彼が去って部屋が開けられた。そこはガラクタのいっぱい入ったタイムカプセル。「非現実の王国で」という15冊に及ぶ原稿が発見される。

  • 多田幾多 さん

    幼少期のトラウマやコンプレックス、孤独な生い立ちから産まれた産物。本来なら、人々の目に付かぬまま、この世から消えていたかも知れない小説。不思議で危うい、しかしどこか儚げな、そんな世界を、彼は孕んでしまったのかもしれない。しかし、だからといって彼が天才とか異常とか、そういうのではなくって、ただの人間なのかも知れないね。だって、俺たちだってそういうのを考えてしまう可能性だって、あるじゃないか。

  • 片瀬 さん

    身寄りのない老人ヘンリー・ダーガーが人知れず書き上げた長編小説『非現実の王国で』(ここではほんの一部を掲載)。神への確固たる信念を抱き、闘うヴィヴィアン・ガールズ。子どもを奴隷にし、涜聖と残虐の限りを尽くす暴徒・グランデリニアン兵に立ち向かう少女たち。独特なタッチで描かれる挿絵には、可憐な少年少女、不思議な生き物「ブレンゲン」、絢爛たる楽園、血みどろの殺人風景が……。きっと、造物主として「王国」を司ることは、彼にとってこの上ない悦楽だったのでは。たとえ、それが孤独と引き換えに手に入れた賜物だったとしても。

  • カラシニコフ さん

    これは、世界だ。これは、もう一つの世界だ。これは戦争だ。これは闘争だ。これは絶望だ。これは希望だ。 ★★★★★ これは、愛だ。

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