ブリテンももちろん素晴らしいですが、ベト7が大変に素晴らしいです！ストコフスキーは75年、実に93歳のときに再録していますが、こちらの演奏のほうが格段に上！！もう最後の盛り上がりがすごいです。ベト7といったらクライバーが神様的なあつかいですが、ストコフスキーだって負けてないですよ！

ブリテンは個々の奏者の腕がどうのこうのという前に、とにかく聞かせてくれます。そしてベト７は興奮させてくれます。どうしてこんなに盛り上がるの？（３楽章は例の３部構成編曲版ｗｗ）。翌年のファリャは、もう、オケが指揮者に陶酔、心酔してます。ぶっ切れてます（笑）。レーンだけちょっと冷静？３曲とも最後は、オケが、やりきったど〜！とこぶし突き上げている感じです。神様！ストコフスキーを生き返らせて！

ナレーション無しでの「青少年のための管弦楽入門」のベスト盤として推す。自在な音楽の運びはこのうえもない。カップリングのベト7は、骨太だが、ある意味「端整」でさえある。

ブリテンが素晴らしい。M＆A盤で出た時から愛聴していたが、とうとう正規盤が出た。会場の熱気といいストコフスキーの大見得と自在なオーケストラの扱い、観客を沸かせるショウマンシップがピッタリと合い、この生きの良い演奏が生まれた。忠実な解釈とか作品の姿を正しくスタイルと客観性…　などという野暮はここでは通用しない。そういった聴き方は却って音楽演奏の聞き取りの楽しみを減らしていると思う。興奮と感動は別物ですが、今の時代にこのようなスケールの大きな怪物的指揮者が一人でもいますか？