二流オケ、指揮者のオケコンと馬鹿にするなかれ。 ブラインドで聞けば一流オケにひけはとらない。 録音も優秀。

小澤にはあまり興味がないのに偶然このページを開けたという人、あなたは幸運です。万人期待の若き才能、小澤征爾の音楽を堪能しましょう。やはり注目は「火の鳥」。録音が最上ではないがパリ管の豊かな色彩を引き出す力に興奮させられる事間違いなし。まっすぐ音楽に挑む指揮者の姿勢にも共感を覚えずにはおれない。「あの頃の小澤はよかった」という文句は陳腐のようだが事実。過去の録音を聴いてやる事が小澤への正統な評価だ。

このパリ管との火の鳥は、レコ芸レコードアカデミー賞をとった名盤。後年のボストンとの再録より色彩感がより良くでており若き小澤の天才性を垣間見ることができる。バルトークのオケコン、ヤナーチェクのシンフォニエッタもシカゴの機動力を精一杯に発揮させた名盤。もしみかけたらゲットすべきものです。火の鳥のラストの音が割れているのが残念。