ドラマティック・イタリア・バロック・オペラ・アリア集　ケルメス、ラ・マニフィカ・コムニタ

ジモーネ・ケルメス／ドランマ
ドラマティック・イタリア・バロック・オペラ・アリア集

鮮やかなコロラトゥーラの技巧でも有名なドイツのソプラノ、ケルメスによるイタリア・バロック・オペラのアリア集の登場。
　今回のアルバムでは、カストラートのスター歌手だったファリネッリと関わりの深い作曲家、ニコラ・ポルポラ[1686-1768]の名技的な作品を中心に、レオ、ハッセ、ペルゴレージ、ヘンデルの作品を収録。ケルメスの鮮やかなコロラトゥーラを味わえる内容となっています。
　伴奏の「ラ・マニフィカ・コムニタ」は、ブリリアント・クラシックスのボッケリーニやヴィヴァルディなどの録音で高い評価を得ている優れたグループです。

【ジモーネ・ケルメス】
ケルメスは、生地ライプツィヒで学んだ後、いくつかの国際コンクールで受賞した後、1996年からドイツの歌劇場を中心に活動を本格的に開始、やがて古楽から前期ロマン派までのピリオド・アプローチによる演奏領域をレパートリーの中心に据えるようになり、オペラにコンサート、レコーディングに熱心に取り組んできました。
　これまで彼女が録音をおこなったレーベルは、ドイツ・ハルモニア・ムンディ、アルヒーフ、ヴァージン、ＣＰＯ、ナイーヴ、ベルリン・クラシックス、フェニックス、アルテ・ノヴァ、アルファなどかなりの数にのぼります。それらのディスクのいくつかは、ドイツ・レコード批評家賞やエコー賞、ミデム賞といったAWARDSのほか、ディアパゾン・ドールやBBCミュージック・チョイス、グラモフォン月間賞、ル・モンド・ド・ラ・ミュジクのCHOCなどにも選ばれ、最近では『愛の色〜イタリア・バロックを歌う』（88697789202）で、2011年度エコー・クラシック最優秀賞女声歌手部門で受賞していました。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ジュゼッペ・デ・マーヨ：歌劇『アリアンナとテセオ』より「Per trionfar pugnando」
・ポルポラ：歌劇『ポリフェーモ』より「Alto Giove」
・ポルポラ：歌劇『ミトリダーテ』より「Vedra turbato il mare」
・ポルポラ：歌劇『アグリッピーナ』より「Tace l'augello」
・ポルポラ：歌劇『イル・ゲルマニコ』より「Empi se mai disciolgo」「Se doppo ria procella」
・ポルポラ：歌劇『オーリードのイフィゲニア』より「Le limpid'onde」
・レオナルド・レオ：歌劇『パルミラのゼノビア』より「Son qual nave in ria procella」
・ヨハン・アドルフ・ハッセ：歌劇『オリンピアーデ』より「Consola il genitore」
・ペルゴレージ：歌劇『シリアのハドリアヌス』より「Sul mio cor」
・ヘンデル：歌劇『リナルド』より「Lascia ch'io pianga（私を泣かせてください）」

　ジモーネ・ケルメス（ソプラノ）
　ラ・マニフィカ・コムニタ（ピリオド楽器アンサンブル）

　録音時期：2012年1月12-16日
　録音場所：ベルリン、マイスターザール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）