『フォリア（狂気）さまざま』　ステファニー・ドゥストラック、エロイーズ・ガイヤール＆アンサンブル・アマリリス

ドゥストラックの演技力豊かな歌唱に圧倒

プーランクの遠い親戚にあたるステファニー・ドゥストラックは、ウィリアム・クリスティの下でも研鑽を積んだフランスのメゾ・ソプラノ。幅広いレパートリーを誇りオペラと歌曲シーンで活躍しています。
　今回の彼女の新譜は、アンサンブル・アマリリスと共演したその名も「PORTRAITS DE LA FOLIE 〜（狂気）さまざま」。FOLIE（狂気）は中世の時代から芸術の重要なテーマのひとつでした。ここでは、バロックの作曲家による、絶望から喜び、誘惑から情熱的な愛などのシーンを抜粋し、人間の感情の奥底に潜む様々な狂気をまとった音楽が集められています。歌唱をともなう楽曲ではドゥストラックの演技力豊かな歌唱に引き込まれ、器楽作品でも一見すると典雅な楽曲の中に織り込まれた様々な感情に思いを馳せながら楽しめる1枚となっています。（輸入元情報）

【収録情報】
● カイザー：オペラ＝コミック『こっけいな王子ヨーデレット』よりシンフォニア
● カンプラ：オペラ・バレ『ヴェネチアの祭り』よりプロローグ『急いで（Folie（狂気）のアリア）』
● カンプラ：『セメレ』より『雷が鳴ってすぐに』
● デトゥシェ：独唱とサンフォニーのためのカンタータ『セメレ』第1部より『怒りに燃える私をとめないで』
● デトゥシェ：『セメレ』第1部より『この世についてかまってはいられない』
● デトゥシェ：コメディ＝リリック『狂気の謝肉祭』よりロンドー風ガヴォット＆『愛があなたを束縛することを許してください』
● マレ：『セメレ』より『降りてきて、いとしいひとよ』
● マレ：フルート、ヴァイオリン、バス・ド・ヴィオールのための組曲第5番よりカプリース ホ短調
● ハイニヒェン：7声のコンチェルト ト長調 S.214
● パーセル：エールと歌の選集より『静かな影から』
● パーセル：『ドン・キショット』より『ばらのゆりかごから』
● エックレス：グラウンド ヘ短調
● ヘンデル：ああ、むごい人、私の涙には HWV.78
● ルベル：『四大元素』より愛のためのエール；ロンドー

　ステファニー・ドゥストラック（メゾ・ソプラノ）
　アンサンブル・アマリリス
　エロイーズ・ガイヤール（指揮）

　録音時期：2019年9-10月
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）