英国を中心に活躍のメンバーによるアンサンブル
ラ・スフェラ・ムジカーレ、デビュー!
ラ・スフェラ・ムジカーレは、2003年Royal College of Music古楽コンクール第1位をはじめ、2005年古楽コンクール<山梨>アンサンブル部門トップ、2006年ブルージュ国際古楽コンクールHonorable Mention 受賞など、その音楽性は折り紙付きのアンサンブル。全員でのアンサンブルはもちろん、メンバーそれぞれのソロ、アカペラデュオなど、このアンサンブルの魅力を余さず納めたアルバムです。(キングインターナショナル)
バロックな対話
@作者不詳:ああ、別れが苦しみの理由となり
Aダニエル・パーセル(c.1664-1717):最愛の人よ、最も美しい人よ
Bヘンリー・パーセル(1659-1695):トランペットを吹き鳴らせ
Cヘンリー・パーセル:薔薇よりも甘く
Dヘンリー・パーセル:つかの間の音楽
Eマシュー・ロック(c.1621/3-1677):アルマンド ト短調
Fパーセル:恋の病から飛び立とうとしても
Gトーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):チェンバロ・ソナタ第3番ト長調
Hヘンリー・ロウズ(1596-1662):キスの対話
Iヘンデル:いくつもの矢が私の心を射す
Jジェミニアーニ:チェロ・ソナタ変ロ長調
Kパーセル:ニューグラウンド〜ここに神々が示される
Lジョン・ブロウ:ああ天よ! 私は何を聴いているのでしょう?
Mパーセル:運命の時が
Nパーセル:私の平穏は永遠に失われl
ラ・スフェラ・ムジカーレ
広瀬奈緒(ソプラノ)
マジッド・エル・ブシュラ(カウンターテナー)
マリア・ザッカリアドゥ(バロック・チェロ)
林美枝(チェンバロ)
使用楽器:
バロック・チェロ
Robin Aitchison, Made in Ely,1999, England
チェンバロ
Naotake Haruyama 2006, Ruckers model, Single manual
Naotake Haruyama 2005, Blanchet model, Double manual
調律・楽器調整:春山直岳
録音時期:2007年7月4日〜6日
録音場所:高島市生涯学習センター・アイリッシュパーク、ガリバーホール
DSD Recording
Producer, Engineer, Edit:小伏和宏
Director:綾部曜子
解説:ジョアンナ・ワイルド/訳:林美枝&広瀬奈緒(日本語、英語)
Profile
ラ・スフェラ・ムジカーレは2002年、ロンドンの英国王立音楽大学(Royal College of Music)に在学中、メンバーが出会い結成。その後もソプラノ、カウンターテナーと通奏低音の息の合ったコンビネーションでバロック、ルネサンスのあらゆるレパートリーを探究し、演奏している。メンバー各々の目覚しい活躍はもとより、若手のエキサイティングなアンサンブルとしてイギリス国内をはじめ、スウェーデン、日本でもコンサートを展開している。2007年には鈴木雅明氏指揮、仙台バロックアンサンブルとブクステフーデの「最後の審判」の日本初演に出演。2005年日本古楽コンクール山梨にて第3位(1,2位なし)入賞、2006年ブルージュ国際古楽コンクールにて審査員特別奨励賞(Honourable Mention Prize)を受賞。これまでに、ロレンス・カミングス、アシュレイ・ソロモン、ジェレミー・ウェストなど著名な音楽家のコーチングを受け、強い影響を受けている。
広瀬奈緒(ソプラノ)
2001年英国王立音楽大学大学院古楽科に入学する。2002年にソリストディプロマ(国家演奏家資格)を最優秀賞付きにて取得。翌2003年には上級ソリストディプロマを最優秀賞にて取得し卒業した。英国・ヨーロッパにおいてソリスト、アンサンブルのメンバーとして活躍した後2004年に帰国。ヘンデルの「メサイア」、バッハの「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ」、パーセルの「ディドとエネアス」、モーツァルトの「ハ短調ミサ」を始め、シャルパンティエ、テレマン、ブクステフーデ、モンテヴェルディーなどのソリストを務める他、ダウランド、アーン、エクルズ、ブロウなど日本には馴染みの薄いイギリスバロックの作品にも精力的に取り組む。またアンサンブルのメンバーとして「キャノンズ・コンサート室内合唱団」「バッハ・コレギウム・ジャパン」「モーツァルト・アカデミー・トウキョウ」などに出演している。これまで、鈴木優子、波多野睦美、ナンシー・アルジェンタに師事。第18回古楽コンクール山梨ソリスト部門において奨励賞を受賞している。英語の美しい発音と深い表現力には定評がある。
マジッド・エル・ブシュラ(カウンターテナー)
マジッド・エル・ブシュラはスーダン人の父とイギリス人の母の間に、スーダンで生まれロンドンで育つ。オックスフォード大学のモードレンカレッジ、英国王立音楽大学、ベルギー(ゲント)のフランドル・オペラスタジオにて研鑽を積んだ。レパートリーの幅は広く、オペラでは、コンサート・スピリチュエルとデトゥーシュの「カリロエ」、ブリティッシュ・ユース・オペラとブリテンの「真夏の夜の夢」に出演。アルト・ソロとして、シャルパンティエの「シャルパンティエの墓碑銘」でイル・セルミナーリオ・ムジカーレと共演。また「シェーズ・ディユ・フェスティバル」「ルーアン・フェスティバル」ではバッハのミサ曲を、日本では鈴木雅明氏指揮ブクステフーデの「最後の審判」を、パリのオペラ・バスティーユでフーバーの「ミゼレーレ・オミニブス」を、ケルンではプラッツの「ボウターデン」等を好演、国際的に活躍している。BBC3をはじめ、ラジオスイス, ラジオフランスにも多数出演。
マリア・ザッカリアドゥ(バロック・チェロ)
マリア・ザッカリアドゥはギリシァ人の両親のもと、スウェーデンのストックホルムに生まれた。マーティン音楽学生奨学金などを得て、英国王立音楽院(Royal Academy of Music)及び英国王立音楽大学の演奏家コースにてバロックチェロをジェニファー・ワード・クラーク氏に師事。在学中は同校のバロックオーケストラのソリストをつとめた。2003年2004年と連続でヨーロッパユニオン・バロック・オーケストラのチェリストに選抜され、世界ツアーに参加。またオーケストラ・エイジ・オブ・エンライトメントやフロレジウムなどイギリスの主要なバロックオーケストラで活躍。他にもアリソン・マクギリヴリーやキャサリン・マッキントッシュ、ロレンス・カミングス、ロイ・グッドマン各氏をはじめ、日本では鈴木雅明氏との共演を通し、多大な影響を受けている。現在、ジェニファー・ワード・クラーク氏所有の英国製ロビン・エイチソンのバロックチェロを使用している。
( Waon Records )