『OPUS 1〜フランス宮廷のイタリア式ソナタの世界〜ダンドリュー、コレッリ』　ジュスタン・テイラー、ル・コンソート

俊才ジュスタン・テイラー率いる若きアンサンブルによる、ダンドリューとコレッリ

「そもそもダンドリューのソナタ集は、録音が必要なほど興味深いものなのでしょうか？」彼らがライナーノートの冒頭にわざわざこの質問を掲げた企図は、実際に本盤を聴けば確実に伝わってくるのではないでしょうか？飛ぶ鳥を落とす勢いで世界の注目を集めつつある俊才古楽鍵盤奏者ジュスタン・テイラーの最新録音は「ル・コンソート」との共演盤で、フランスにおけるアルカンジェロ・コレッリ[1653-1713]人気から生まれたバロック後期の傑作曲集。彼らがアンサンブルを創設した直接のきっかけになったほど魅力的な作品の数々を、その霊感源でもあるコレッリの名品と併録しています。
　ジャン＝フランソワ・ダンドリュー[1682-1738]は1720年代、ルイ15世の治世下で王室オルガン奏者となって以降に発表したクラヴサン（チェンバロ）曲集で知られてきた作曲家ですが、この曲集はそのずっと前、ルイ14世時代のもの。ラモーとほぼ同い年ながら全く別の感性をもって諸様式融合期のパリを生きた才人の音使いが、フランス最前線のバロック奏者たちの演奏であざやかに甦ります。「Alpha」ならではの好企画、期待値充分のアルバムです。（輸入元情報）

【収録情報】
● ダンドリュー：ソナタ ト短調 Op.1-3
● ダンドリュー：ソナタ イ長調 Op.1-4
● ダンドリュー：ラ・コレッリ（ジュスタン・テイラーによるトリオ編成版）
● コレッリ：ソナタ ハ短調 Op.4-1
● ダンドリュー：ソナタ ヘ長調 Op.1-5
● ダンドリュー：ソナタ ニ短調 Op.1-1
● ダンドリュー：ソナタ ニ長調 Op.1-2
● コレッリ：ソナタ ロ短調 Op.2-8
● ダンドリュー：ソナタ ホ短調 Op.1-6
● コレッリ：チャコーナ（ソナタ）ト長調 Op.2-12

　ル・コンソート（古楽器使用）
　　テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト（ヴァイオリン1）
　　ソフィー・ド・バルドネーシュ（ヴァイオリン2）
　　ルイーズ・ピエラール（バス・ド・ヴィオル）
　　ハンナ・ザルツェンシュタイン（チェロ）
　ジュスタン・テイラー（チェンバロ、総指揮）

　録音時期：2018年10月
　録音場所：フランス中北部ウワーズ県ボーヴェ、サン＝ラザール教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）