『ルイ１５世時代のコンセール・スピリチュエル』　サヴァール＆ル・コンセール・デ・ナシオン

公開演奏会の祖「コンセール・スピリチュエル」
サヴァールによるルイ15世時代の演奏会の曲目再現！

ヴェルサイユ宮廷での「祝祭」がフランス文化の中心だったルイ14世時代が終わると、文化活動の中心はパリに移りました。そのパリで1725年に開始されたのが、公開演奏会の祖とも言われる「コンセール・スピリチュエル」です。
　ルイ15世時代なかばからフランス革命勃発まで、60年以上に渡って続けられたこのコンサートには、当初は宗教曲も組み込まれていましたが、しだいに器楽アンサンブル主体のプログラム構成となり、市民を対象とした活気ある演奏会へと姿を変えていきます。
　サヴァールが今回とりあげたのは、コレッリの合奏協奏曲に、テレマンの組曲と二重協奏曲、そしてラモーの組曲というもので、快活でありながら優雅な美しさをも満喫できる内容となっています。
　サヴァール率いるコンセール・デ・ナシオン演奏は、いつもながら隅々まで咀嚼された雄弁で見事なもの。鮮烈な優秀録音が魅力に輪をかけ、宮廷文化と市民文化の端境期に発足した公開演奏会の雰囲気を楽しませてくれます。

【収録情報】
・コレッリ：合奏協奏曲ニ長調Op.6-4
・テレマン：組曲ニ長調TWV55:D6
・テレマン：フラウト・ドルチェとヴィオラ・ダ・ガンバのための二重協奏曲イ短調TWV52:a1
・テレマン：組曲ホ短調TWV55:e1（ターフェルムジーク第1集より）
・ラモー：『優雅なインド』組曲
　ル・コンセール・デ・ナシオン
　ジョルディ・サヴァール（指揮、ヴィオラ・ダ・ガンバ）

　録音時期：2010年2月16-19日
　録音場所：カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
　録音方式：DSDレコーディング（セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND