『ラ・ヴォア〜17世紀イタリアの歌曲集』　小林木綿、高本一郎、宇田川貞夫

溢れ出る歌う喜び
小林木綿による17世紀イタリアの作品集

バロック時代の声楽作品を中心に魅力的な演奏活動を展開しているソプラノの小林木綿の、喜びに満ち、ゆるぎない力の漲った歌声。17世紀に活躍したイタリアの5人の作曲家たちがのこしたソプラノのための独唱曲の数々。プログラムの前半に世俗的な愛の歌、後半に宗教的な性格を持つ歌が並べられています。
　小林木綿(こばやし・ゆう)は、第三十三回ブルージュ国際古楽コンクール第二位受賞(声楽で歴代最高位)。古楽コンクール<山梨>でも審査員奨励賞受賞。その演奏はヴィーラント・クイケン氏からも絶賛されました。2005年にスタートしたリサイタルシリーズ「La Voix」はいずれも高い評価で支持され、これは2015年に開催されたその第5回「La Voix V」のライヴ録音。アンコール曲を含めた全曲を収録しています。通奏低音の名手二人とともに繊細絶美のバロック歌唱が展開されています。ワオンレコードならではの高品質のレコーディングで、はっとさせられるような美しい歌声が見事にとらえられています。(販売元情報)

【収録情報】
● ステーファノ・ランディ[1587-1639]:小さなセミが歌ってる
● ステーファノ・ランディ:子鳥よ
● ステーファノ・ランディ:なぜお前はまだ矢を放つのだ
● ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス[c.1600-1679]:嘆きの調べをそよ風に乗せて
● ジャコモ・カリッシミ[1605-1674]:今やシリウスは
● ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:悲しみの聖母
● タルクィーニオ・メールラ[1594/95-1665]:今は眠りの時だから、おやすみ、わが子よ
● ベネデット・フェッラーリ[1603/04-1681]:宗教的カンタータ『この茨のとげが』(第1部/第2部/第3部/最終第4部)
● タルクィーニオ・メールラ:それはとんでもない思い違いというものだ

　小林木綿(ソプラノ)
　高本一郎(アーチリュート: Carlos Gonzalez 2002、キタラ・バロッカ(アーリーギター): Sakae Ishii 2011)
　宇田川貞夫(ヴィオラ・ダ・ガンバ: Andrea Castagneri 1720-1730, Paris)

　録音時期:2015年11月20日
　録音場所:日本福音ルーテル東京教会
　録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
　5.6448MHz DSD録音、192kHz 24bit編集
　マイク:改良型金田式DCマイク(ショップスMK2H無指向性カプセル付き)2013年、毛利忠晴製作(2015年改良)
　ライナーノート解説:今谷和徳

【高本一郎 (たかもと・いちろう)】
5歳からギターを始め「読売ギターコンクール銀賞」受賞。フランス国立ストラスブール音楽院にてリュートを学ぶ。ルーヴル美術館でのソロコンサート、フランスおよび国内のTV・ラジオ出演、タイ・マレーシアなどアジア公演、クルーズ船「飛鳥」のショー音楽、市川海老蔵「源氏物語」公演、江原啓之「ヒーリングタイム」公演などに多数参加。さらに、オペラ、演劇、バレエ、能狂言、落語の舞台、国内外の音楽祭への出演、CM音楽制作、多数のCD録音に参加するなど多彩な演奏活動を展開しながら、作曲活動にも専心している。(販売元情報)

【宇田川貞夫 (うだがわ・さだお)】
横浜生れ。ヴィオラ・ダ・ガンバを大橋敏成氏に師事。1974年、ベルギー・ブリュッセル王立音楽院に留学。ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケン、室内楽をパウル・ドンブレヒトの両氏に師事。在学中、ヨーロッパ各地でコンサート、テレビ、ラジオ等に出演。1978年同音楽院をディプロマを得て卒業。帰国後は、リサイタルを始め、シリーズ演奏会、音楽祭などを企画するなどし、各地で多彩な演奏活動を展開している。現在、東京古楽集団主宰、東京モンテヴェルディ合唱団指揮者、セシル・レコード・プロデューサー。(販売元情報)