フィリップ・シャーノン少佐指揮、イギリス王立近衛歩兵ウェルシュ・ガーズ軍楽隊の演奏によるCDで、コンサート・クラシックと題された通り、演奏会向きのクラシカルな選曲のアルバム。
タイトルに2とある様に同名のCDが、同じレーベルから出ており(演奏者も同じ)これは続編である。
この軍楽隊の3代目の楽長で作曲家としても著名なステイザム少佐の書いた行進曲『バードケイジ・ウォーク』で始まるこのアルバムは、ビーラー編曲のカバレフスキー『コラ・ブルニョン』ベルリオーズの『断頭台への行進』の様なクラシックの編曲、現在では吹奏楽界で人気作曲家の1人となったナイジェル・ヘスの『ニューヨーク』の様な吹奏楽のための作品、アルビノーニ『オーボエ協奏曲』ショウ『クラリネット協奏曲』の様な協奏曲を挟み、ウォルトンの『王冠』で終わります。
シャーノン少佐は1998年から、2005年までこの軍楽隊の楽長を務めた指揮者で、プランタジネットレーベルやSRCレーベルに録音を残しています。
演奏はいかにもイギリス的と言える、紳士的な音楽作りであり、まろやかなサウンドとしっかりした技術力は近年のガーズ・バンドらしいのですが、どの曲も安定しておりずば抜けた演奏がないため、やや面白みにかける部分はあります。
とは言えステイザムやウォルトンの様な行進曲はさすが軍楽隊、しっかりとツボは抑えてはあります。
録音は残響も適度にあり、問題ありません。