CD

O De Ley

BECK (ベック)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UICY2439
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

“名盤”という言葉は基本的に位置付けられた過去の作品に使うもので、のちにそう呼ばれるようになる作品にリアル・タイムで出会った場合、その遭遇の瞬間には意外とそれまで聴いてきたものとの違和感や何とも言えないソワソワしてくるような感覚を伴うことが多い。少なくとも僕の場合はそうだ。ニルヴァーナの『ネヴァー・マインド』がそうだったし、ここに紹介するベックの『オディレイ』もそうした居ても立ってもいられないような落ち着かなさを自分に与えたのである。ご存知の通り、本作はベックの現在の評価を決定付けた重要な一枚である。グランジ以降のUSスラッカー世代のアンセムとして予期せぬヒットをしてしまった「ルーザー」とその曲を収録したアルバム『メロウ・ゴールド』。その後インディ・レーベルから出たカントリー・ブルースのアルバムは『メロウ・ゴールド』発表以前の録音であったりして、一部のロック・ファンにはベックが単なる一発屋的アーティストでないことは明白だったが、それにしても本作のようなモノが出てくることを誰が予想し得ただろうか? リリース後、日本ではこのアルバムに対し高い評価を早いうちに与えていた。一方、本作に対する英米のメディアの反応は概して遅かった。細分化したラジオ・ステーションに支配されるアメリカや、メディアによるシーン、アーティストの棲み分けが極端に進んでいるイギリスでは、このような音を受けとめる受け皿が無かったのかもしれない。ともあれ、’90年代後半のロック・シーンに多大な影響を与えたこの作品、ぜひ聴いてみて下さい。

1.DEVILS HEACUT
レコード店員として働いていた僕は大音量の店内演奏で、始めてこの曲のイントロを聴いた瞬間、身体に電流が走ったような気がしたのを覚えている。’60年代にヴァン・モリソンが在籍したゼムの「アイ・キャン・オンリー・ギヴ・ユー・エヴリシング」のギター・リフをサンプリングしたこのイントロ一発でヤられてしまった御同輩も多く存在するに違いない。アルバムを通して言えるが、詞の方は韻を踏んだ言葉遊びを多用したブルース〜ヒップ・ホップに通じるもの。トーキング・スタイルのブルースとヒップ・ホップのライムの繋がりを直感的に表現する手捌きは、ジョン・スペンサーがブルースを現代のグルーヴで蘇らせたのと同様に(ベックの方がポップ・アート的意識が強いかもしれないが)、後のシーンに計り知れないインスピレーションを与えた。
2.HOT WAX
ドブロのスライド・ギターに導かれ、ヒップ・ホップ〜70’sファンク風なリズム・トラックに乗せ、ベックが快調にラッピン。時折アコーディオンのサンプルやホンキー・トンク・スタイルのピアノ、クラフト・ワーク風シンセが顔を出す。初期のデ・ラ・ソウルにも似た感触。「ジングル・ベル」をパロったようなメロディも出てくる。
3.LORD ONLY KNOWS
ノイズ・バンド風断末魔の雄叫びに続いて8ビートのカントリー・ロック風スライド・ギターに、ピクシーズ風サーフ・チューンみたいな歪みまくったギターが並走しながら鳴り続ける。間奏の所で鳴るのはエドワード・ヴァン・ヘイレンばりのライト・ハンド奏法、アウトロではアコギのカントリー/フォーク風フレーズが。
4.NEW POLUTION
メリー・ゴー・ラウンド風のイントロが印象的な曲。シングルにもなった。無理矢理バサっと切って繋げたような、つんのめり気味のグルーヴが異常に気持ちイイ。ビートルズの「タックスマン」みたいなベース・ライン。あえて平坦にしたメロディ・ラインとギター・フレーズ、チープなキーボード、サックスが絡み、何とも言えない味を醸し出してる。
5.DERELICT
そのエキゾチックな曲調から、「ルーザー」を一緒に作った宅録仲間カール・スティーヴンソン=フォレスト・フォー・ザ・トゥリーズのことを思わさずにはいられないナンバー。インドともアフリカ〜アラブとも特定できないフィーリングをサラっとこなしているところが、その旧友との違いだろうか。
6.NOVOCANE
一転してビースティ・ボーイズみたいなラップ・チューン。ハード・ロックとヒップ・ホップ〜ファンクとの相性の良さは既に10年以上も前に証明済みのものだが、何かしら加えてしまうアート的コラージュ感覚はベックならではのセンス。アウトロの電子楽器も今となってはビースティの『ハロー・ナスティ』的エレクトロ感覚の先取りに聞こえる。
7.JACK−ASS
ゼムが演奏したボブ・ディラン曲のカヴァー「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー」を大胆にサンプリングした曲。これもシングル発売された。ニュー・ヨーク・パンク〜ペイヴメント風の壊れたギター・ソロも良い。ボブ・ディランとルー・リードが出会った…なんて違いますかね?
....以下略。全14曲

内容詳細

コモンドールが飛んでいるジャケットが犬好きにはたまらない、メジャー2作目、96年発表作品。ダスト・ブラザースが参加した本作、ベックのサンプリング・センスのすごさが存分に堪能できる。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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カントリー基盤にしたロックともポップスと...

投稿日:2012/10/06 (土)

カントリー基盤にしたロックともポップスともヒップホップつかないごちゃごちゃサウンド! 最高にクールです!

ぎゃらがー さん | 不明 | 不明

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'96年発表。ようやく登場。待たされました。ベ...

投稿日:2009/08/04 (火)

'96年発表。ようやく登場。待たされました。ベック、3年ぶりのメジャー・レーベル盤。でもって、仕上がりは、よかった。ばっかり。間違いなく90年代もっとも有効な表現手段としてのヒップホップ感覚を大胆に導入しながらも、ブルース、R&B、ジャズ、フォークといったルーツ音楽への尊敬の念と愛情とを存分にたたえた音作り。3年前に大当りした「ルーザー」で見せてくれた衝撃の方法論は、さすがに初発の斬新さは失ったものの、いまだ有効に機能してる。 ベックとかG・ラヴとか、あるいはスピーチあたりも含めて、ルーツ音楽とヒップホップ感覚の融合を見事にやってのける連中がシーン台頭してきたことで、ずいぶんとたくさんフォロワーが誕生。日本でもさまざまな後追いアプローチが見られた。けど、正直言って、ヒップホップとかハウスとか先端の音を好きな連中が、付け焼き刃でルーツ音楽も利用したような、そんな中途半端な手触りのものが多かったのも事実。トレンドとしてのルーツ音楽、みたいな。対してベックを筆頭とする先駆者たちの場合は、トレンドも何も関係なく、まず何よりもルーツ・ミュージックにどっぷしハマっていて。そっちをベースにヒップホップの味を取り入れているわけで。ここがいい。かっこいい。地に足ついてる。 今回もベックがほとんどひとりですべての楽器を演奏。究極の宅録感は変わらない。が、曲作りの面でさらに成熟。ベックとともに共同プロデュースを手がけたダスト・ブラザーズの存在も大きかったようだ。ヒップホップ時代のシンガー・ソングライターの理想的な在り方って感じかな。

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楽器は何でもできるし、作曲もすべてこなし...

投稿日:2009/03/28 (土)

楽器は何でもできるし、作曲もすべてこなしているし、この音楽性‥‥。まさに天才です。

ルルル さん | 東京 | 不明

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人物・団体紹介

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BECK

1990年代から現在に至るまで第一線で活躍を続け、名実ともにアメリカの音楽シーンを代表するソロ・アーティストとして確固たる人気を誇る。94年に発表した「ルーザー」が全米モダン・ロック・チャートで5週連続1位を獲得。96年に発表した『オディレイ』でグラミー賞2部門を受賞。08年に発表した 『モダン・ギルト』が全米4

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