Noise In The City (Live In Tokyo 1986 )

サンプリング黎明期の80年代半ばに、当時最新鋭のテクノロジーを駆使しながら身の回りのノイズや騒音をサンプリングしてサウンドを構築する ”騒音芸術 (Art Of Noises)” という名と共に偉大なる足跡を残した前衛的シンセポップバンド、アート・オブ・ノイズ。

時代を先取りしたかのようなその前衛的なポップサウンドと、その後のダンス〜ヒップホップシーンに大きな影響を与えたディープなビートに乗せたミニマルなダンストラックスタイルは、シーンに強烈なインパクトを残してきた。

ZTTレコードの主幹でもあるプロデューサーのトレヴァー・ホーンとメンバーのポール・モーリーがグループを離れ、アン・ダッドリー、J.J.ジェクザリック、ゲイリー・ランガンのトリオ体制となった彼らが、1986年、China Records移籍第1弾となる大ヒット2ndアルバム『In Visible Silence』発表に伴うワールドツアー〈In Visible Silence〉の一環で行なった同年8月7〜9日の東京・日本青年館公演の模様を収めた未発表ライヴアルバム『Noise in the City: Live in Tokyo』をオランダの Music on CD レーベルからリリースする。

本ライヴ音源は、ブックレット内のライナーノーツも寄稿している音楽評論家のイアン・ピールによってロンドンで発見されたマルチトラックマスターテープをゲイリー・ランガンが新たにミックスを施したものを採用。

翌87年の第29回グラミー賞で〈ベスト・ロック・インストゥルメンタル〉を受賞した『In Visible Silence』からの楽曲を中心に、全英・全米チャートを駆け上がった大ヒットシングル「Peter Gunn」や「Paranoimia」「Legs」、また、「Hammersmith to Tokyo and Back (Backbeat)」の来日スペシャルヴァージョン「From Tokyo to Hammersmith and Back」など全12曲を収録。