アーロのロック･アルバムとしては最もよくまとまった印象があります。特にＡ面の曲の流れが好きです。アーロの声には好き嫌いがある人もいるだろうけれど､好きな人なら聞くべきものです。

イントロのトゥイン・フィドルに始まる擬似アメリカ体験。

未だ彼自身の音を探索している印象が残るアルバムですが、随所に名演が聞ける。ウッドストックでやったM６をイメージしていると少し違う。これはもっと土臭いアルバムだ。

「シティオブニューオーリンズ」のアーロの名唱がこのアルバムの価値を上げている。聞き通した後に出てくる「放浪者の子守唄」は心に染み入るはずです。フォーク好きな人はこれから入れば良いと思う。

アーロの音楽の充実期はこのアルバムを挟んだ数枚の時代である。前作「放浪者の子守唄」もジミ目の傑作であるが、よりきらびやかにカントリーの香りを漂わせている本作も代表作と言える。