Noche Dia Y Madrugada

アルゼンチン・フォルクローレに根差しながらも、
それを洗練されたハーモニーと音色で表現する事の出来る才女、
アリアドナ・プリメ、デビュー。

アリアドナ・プリメ。幼少の頃より歌う事に目覚め、6歳からギターを演奏し始めた彼女は、ブエノスはじめマイアミなどでも活動するなど、既にしっかりとしたキャリアを積んだ実力派シンガー。フォルクローレに根差しながらも、それを洗練されたハーモニーと音色で表現する事の出来る才人である。本作「NOCHE DIA Y MADRUGADA（夜、昼、そして夜明）」でも、デビュー作とは思えない、堂々とした歌いっぷりを披露。日々訪れる喜怒哀楽に満ち、ゆるやかに変化を続ける日常を描くかのような、等身大のサウンドがフォルクローレであることを一瞬忘れさせてくれる。
自らの作詞作曲によるM1,2に始まり、リリアナ・エレーロのライブ盤バックでも知られるギタリストDIEGO ROLON作曲による6/8系が軽快なM3、タンゴ〜プログレ〜ジャズをまたにかけ活躍するDIEGO SCHISSIが作曲&参加したクラシカルな曲調M4、DIEGO ROLONによる鼓笛隊のようなアレンジが異色ともいえるM8、ギターのハーモニクスを活かした荘厳なアレンジが美しいM9・・・。
趣向を凝らしたサウンドには感嘆とさせられるが、どの曲も、惚れ惚れするような伸びやかな歌声が常に中心に存在する。
フォルクローレ／SSWの中庸を行く、しっかりとしたアイデンティティを確立している作品。