本作の特筆すべき点は、なんといってもあのNEW TROLLSが全面バックアップという点でしょう！単にANNAのアルバムというだけではなく、しっかりとした演奏に支えらえれた「バンドっぽい」音作りを目指した1枚なのではないでしょうか。 M1[L’ombra]のベースラインに鳥肌を立たせましょう。そしてタイトル曲。Keyの印象的なバッキングが印象的です。 本作と次作[Live con i New Trolls(2CD)]と一緒に聴きましょう。

８８年ＣＢＳの傑作。少しハスキーで野性的な歌唱から力強く洗練された歌唱へと飛躍を遂げたアルバムです。カンタウトーリの作品を昇華させ、オリジナルを凌駕する出来栄えとなっています。この時期、コロンビアに残した「CANTAUTORI」はまさに彼女が到達した極みといえます。 また、彼女を代表する楽曲「Oltre La Montagna」は多くのテイクが発売されていますが、本盤での音源が最も素晴らしいものです。

８９年ＣＢＳの作品。アコースティクな音作りでアダルトな印象のアルバム。絶頂期の作品だが、パワフルなヴィブラート唱法は少々影を潜めている。タイトル曲のほかに「PIU SU」は出色。またアンニュイな「ELENA」も面白い。