雑誌の紹介記事にひかれて購入したが大当たり。四人の妙なる合奏にHanaのクリスタルボイスが心地よく響いて実に楽しい。HanaがStillknoxでベースを弾いているのをいぶかしむ向きもあるが、変わったのは道具立てで、四、五人のアンサンブルを楽しむヨーロッパの伝統がよくわかる。

あまりの素晴らしさに鳥肌がたちました。 アントネッロでなければできない、このカンティガスに沢山の拍手を贈りたい。

センスの効いたアレンジメントで繰り広げられる聖母マリアの奇跡のお話。 中世時代の楽器の有限性を最大限に生かした演奏といえる。 サウンドも型にはまっておらず、かといって羽目を外さずに気品良く仕上げられている。 歌手の力量もすばらしいが器楽奏者達の腕並が一流である事も、まったく納得させられる演奏だ。