CD 輸入盤

Spiritual Unity: 50th Anniversary Expanded Edition

Albert Ayler (アルバート・アイラー)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ESP1002
組み枚数
:
1
レーベル
:
Esp
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

アイラーの最高傑作が1曲追加の完全版で登場!
1964年のオリジナル盤リリース時に収録されたのち差し替えられ、長い間聴かれることのなかったトラックが復活!


アルバート・アイラーは、1959年から3年間軍役について軍のコンサート・バンドに所属していましたが、その後半はパリで過ごし、除隊後もヨーロッパに留まりました。スウェーデンやデンマークでセシル・テイラーと共演したりするうちに“自由”を得たと確信した彼は、次第に独自のフリー・ジャズを開拓、精霊との交信を重視したフリー・インプロヴィゼイションという、それまで誰も分け入ったことのない道を切り開いていきます。1963年にニューヨークへ戻ったアイラーは、1964年に入るや次々と衝撃的な演奏をアルバムに残していきましたが、その年の7月に録音した『スピリチュアル・ユニティ』は、彼の代表作と呼べる曲「ゴースト」のふたつのヴァリエイションを中心に4曲を収め、ゲーリー・ピーコック、サニー・マレイとのタイトなインタープレイによってアイラーの過激で愛に満ちた“叫び”を理想的な形で味わうことのできる傑作となりました。

この傑作がESP50周年を記念して久しぶりに新装となってリリースされることになりましたが、なんといっても注目は、プラス・テイクを収録しての完全版(5曲収録)であることです。今回5曲目に収録された追加曲は、オリジナル盤がリリースされた時、B面一曲目(3トラック目)に収録されたものの、その後のプレスでは差し替えられ、近年流通していた4曲収録された作品では外されて、聴くことができなかった貴重なトラック。世界各国で様々なプレスがされているESPのCD作品ながら、それらはみな4曲収録。実は以前日本のVenus RecordがCD化したときに追加収録されたことがありましたが、20年あまり前(1993年) にリリースされたその盤もすでに廃盤。このテイクに関して、当時情報も乏しかったため、素性は説明されることなく、ひっそりとリリースされていました。また、そのリリースには曲名に”混乱”があります。もともと、オリジナルLPではB面1曲目(CDでは3曲目)が「Spirits」」となっていましたが、実際に演奏されているのは「Saints」。オリジナル盤からして誤りがあったわけですが、さらなる混乱のもとはVenus盤にあり、そこでは3曲目がオリジナルLPを踏襲して「Spirits」と表記されていたばかりか、追加の5曲目が「Spirits-II」となっていました。これは明らかに3曲目とは異なる曲であり、正しくは「Vibrations」(もしくは「tune Q 2」) 。「Vibrations」は、同じ年にドン・チェリーを加えたカルテットによってコペンハーゲンで録音されたdebut/Fontana盤『ゴースト』にも収録されているので、確認することができます。Venusがオリジナル盤の誤表記を引き継いだまま、さらに別の曲名まで間違ってしまったため、さらにわかりにくくなっていました。今回は追加トラックの曲目も修正してのリリース。長年、通常に流通していた3曲目と、この差し替えられた5曲目が同居してワールド・ワイドにリリースされるのは初であると、ESPも宣言。20世紀の革新であって、新しい道を切り拓いたパイオニア、アルバート・アイラーの歴史的作品。完全収録となるこのリリースは紛れもないジャズ史上における重要リリースです。

Albert Ayler (ts)
Gary Peacock (b)

Sunny Murray (perc)

収録曲   

  • 01. Ghosts: First Variation (5:12)
  • 02. The Wizard (7:21)
  • 03. Spirits (6:47)
  • 04. Ghosts: Second Variation (10:00)
  • 05. Vibrations (AKA [tune Q]2) (Bonus track) (8:30)

ユーザーレビュー

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