基本はへヴィな正統派HM。しかし、体育会系な爽快感（？）がまぶしこまれていてすんなりと聴ける。そんなACCEPTの魅力がこのアルバムで開花したと思う。ウドのボーカルは好き嫌いが分かれがちだけど、彼じゃないとACCEPTらしさは出ないですよ。

レコードで発売当時から気に入っている作品で、事ある毎に買いたい衝動に駆られていた。ようやく年末のご褒美にとCD盤で購入した。やはりこれはアクセプト作品の中でも非常にクオリティが高いと思う。初期の作品からRussianまではバンドの絶頂期と言っていい。そういう意味で有終の美とも言える作品だと思う。�@�A�Bと�Eはバンドの真骨頂。

思えば20年前、自動車事故を起こした時、聴いてたｱﾙﾊﾞﾑがｺﾚです。こういうのって結構覚えてるもんでね。車は大破し、自らも重症を負ってたんですが、悲しいかなｽﾃﾚｵからはｱｸｾﾌﾟﾄが鳴り響き続けてました。普通ﾄﾗｳﾏになりそうだけど、それでも僕は、このｱﾙﾊﾞﾑが好きなんです。

次作は、もうひとつだったし、この作品時期がﾋﾟｰｸだったかな、と思います。本作のﾂｱｰと次作のﾂｱｰと連続で来日してますが、やっぱり本作のﾂｱｰの方が良かったです。速弾きを追求し続けた友人とﾊﾞﾝﾄﾞを演ってましたが、ｷﾞﾀｰｷｯｽﾞの話題をさらったあの「ｴﾘｰｾﾞｿﾛ」を完璧に弾きこなしてたのは圧巻でした。

このｱﾙﾊﾞﾑ発売当時、ﾐｭｰｼﾞｯｸﾗｲﾌ誌上でこの作品の宣伝広告が載っていて、「史上最重量級ﾒﾀﾙ世界上陸！」みたいな見出しで写真付きでしたがもうこの広告だけで僕はﾉｯｸｱｳﾄされました。本当に前作よりｷﾞﾀｰｻｳﾝﾄﾞもﾄﾞﾗﾑｻｳﾝﾄﾞも重量感が増してド迫力でした。でも曲自体はﾒﾛﾃﾞｨｱｽ。またそれをﾒﾛﾃﾞｨｱｽに感じさせないｳﾄﾞの過激な金切り声が魅力。超かっこいいんですがﾒﾝﾊﾞｰはｳﾄﾞがﾊﾞﾝﾄﾞの可能性を狭めていると感じてたんです。残念ながら。

OZZさんに同じく。あとライヴ映像の中でもう一つ難点が。さすがにﾄﾞﾗﾑのｽﾃﾌｧﾝが編集しただけあってやたらと自分のカットが多いし、しかも他のﾒﾝﾊﾞｰのｱﾝｸﾞﾙは遠めが多いのに対し、自分の映像だけは常にｱｯﾌﾟ映像。まあそれを差っぴいても貴重な映像だし楽しめるんですがね。

２０数年前に輸入版ＬＰを買ってこのアルバムからアクセプトを聞き始めました。ギターリフのかっこよさとウドの声の過激さに圧倒され衝撃でした。当時まだ日本でそんなに知名度もなく、すげーバンドを発掘したぞと友達にふれまわったのを思い出します。今聞くとサウンドはちょっと古く感じるんですけどね。

３ｒｄまでと比べてギターサウンドは古さを感じさせない近代的な音に進化しています。但し、ドラムサウンドは乾いていて軽いです。注目すべきは２００５年の来日メンバーだったハーマンフランクが参加している事。ジャケ写真でしか見てませんがヨルグよりかっこいいかも。

「RESTLESS AND WILD」と「BALLS TO THE WALLS」収録曲をごちゃまぜにして収録したアルバム。個人的には、それぞれ単品で聴くべきだと思う。安いので2枚分買う金がない人にはやさしい1枚かもしれないけど。

数曲カットされた1枚ものもあるけれど、ここはやっぱり2枚組の完全版を買うことをオススメします。演奏・音質・カッコよさ、共に5つ星。