Bombella

南アフリカ出身、唯一無二の存在感と、ピアノの音色を誇るアブドゥラ･イブラヒム。Enja から移籍第一弾となったSolo 作も静かな感動を呼びましたが、このピアノの音色の音は、筆舌に尽くしがたいです。背筋も思わず伸びる凛としたピアノの響きには、清浄な精神を思い感じ、また、ゴスペル的なピアノの和声には、尽きることのない慈しみの深さを感じてやまないというもの。そのコントラストは、あまりにも見事であり、音楽中の音楽であり、正しく、人間讃歌とも感じるような崇高なもので満ち溢れているように感じます。名門WDR ビッグバンドさえも、御年75 歳の真の巨匠の前には、胸を借りる、というところでしょうが、イブラヒムの音楽性に誠心誠意、寄り添い、触発されて奏でられる温かくも、ファンキーなアンサンブルにも、好感を感じます。伴侶であり、ワールドワイドな活動のきっかけを与えてくれたサシマ･ビー･ベンジャミンに捧げたM-2 は出色。深みとパッションが滲み溢れたベテラン･アルト奏者Heiner Wibernyも、素晴らしい演奏を聴かせます。(インフォより)

Abdullah Ibrahim(p), Paul Shigihara(g), John Goldsby(b), Hans Dekker(ds), Andy Haderer, Wim Both, Rob Bryunenm John Marshall, Klaus Osterloh(tp), Ludwig Nuss, Dave Horler, Bernt Laukamp(tb) Mattis Cederberg(btb), Heiner Wiberny, Karolina Strassmayer(as, fl, cl) Olivier Peters, Paul Heller(ts, fl, cl), Jens Neufang(bs, fl, cl)