1993年に発売された栄光のギャルド・レプュブリケーヌというシリーズの1枚で、これは戦前からブラン時代に至るまで、英コロムビアに吹き込まれたギャルド・レプュブリケーヌ軍楽隊の音源を復刻した内容である。
この盤は1927〜1944年まで第6代隊長を務めたピエール・デュポン少佐指揮の音源から、クラシックの編曲物を集めた内容である。
ブラン時代のこの楽団は優れた演奏を誇ったがその基礎を作ったといっても良いデュポン時代の演奏も凄く、楽員にはマルセル・ミュールを始めとした凄腕が揃っており、フランス独自の独特なサウンドが耳に残る演奏である。
選曲はクラシック中心だが、ウェーバーの協奏曲のように吹奏楽では珍しい曲、そしてギャルドの前身団体の軍楽隊の指揮者を務めたモールのスイス民謡主題による変奏曲と言ったこの時代ならではの作品も収録されています。
復刻は戦前録音としはまずまずですが、音質などは後に復刻されたグリーンドアのアルバムの方が良いです。