このCDはブレーンが発売したCDであるが、中身はオランダのデ・ハスケが自社の楽譜の参考用に発売するデ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの16弾にあたるCDである。
これをブレーンは曲目等を日本語に訳した帯1枚付けるだけで、国内盤扱いでカタログに載せている。
もちろん日本語解説等は一切ない。
実質は輸入盤と言えるだろう。
CDの演奏者はヤン・デ=ハーン指揮、オランダ王立空軍軍楽隊である。
同軍楽隊は海軍軍楽隊や陸軍軍楽隊、ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊程日本では知られてないが、優秀なバンドで、デ・ハスケ最初期に何枚か録音を吹き込んでいる。
指揮のヤン・デ=ハーンはオランダの作曲家だが、発売元のデ・ハスケの社長を務め、また指揮者としても活動していた。
このCDの演奏は一言で言うと普通である。
オランダ王立空軍軍楽隊の技量に問題はないし、むしろ安定しているが、良くも悪くも参考演奏集らしいニュートラルな演奏。
録音は普通に聴ける良い音質である。