このCDはオランダの楽譜出版社、デ・ハスケが出した参考演奏集です。
本CDは1997年の新譜集となっています。
チェザリーニのファンファーレで始まるこのアルバムは、当時のデ・ハスケによく登場していた作曲家による作品が多く、ウェニャン(ペンネーム名義も含む)やリーデマン、ホーゲスティン、ラセロムス等の作品を、行進曲からポップスまでを集めた内容となっています。
大曲はなく、短い作品ばかりをあつめていますが、作品自体はなかなか良い作品が揃っていると思います。
演奏はピーター・スネリンクス海軍中尉指揮、ベルギー王立海軍軍楽隊です。
ベルギー王立海軍軍楽隊は1947年に設立され、初代指揮者にベルギー海軍行進曲を作曲したルイス・ガシアが就任、以後同国を代表する軍楽隊の一つとなりました。
スネリンクス中尉は1989年に海軍軍楽隊の指揮者に就任し、2007年までこの軍楽隊の指揮者をしていました。
在任中は録音も活発に行い、中にはベルギーのレーベルに行進曲を中心にしたアルバム等もある様ですが日本ではデ・ハスケとハファブラに入れた録音で知られています。
本CDでもその高い引き出しと表現力のある演奏で、鑑賞用にも行ける出来。
特に行進曲はメリハリのついた演奏で、さすが軍楽隊と言えるでしょう。
録音年は不明ですが、音質は綺麗です。