ロシアの革命家たち 第1集〜ヴィクトル・エワルドとオスカー・ベーメ
作曲当時に使われた楽器=ピリオド楽器を主体とするブラス・アンサンブル“プリンス・リージェント・バンド”による“スターリン体制の時代に抑圧された作曲家たちの作品”を集めたシリーズの第1集。
1930年代のソビエトでは、スターリンの名の下に大粛清が行われ、数多くの外国人たちも追放されてしまいました。このアルバムに登場する作曲家の一人ベーメは、1870年にドレスデンに生まれ、1897年にサンクトペテルブルクに移り、1934年までレニングラードで活躍しましたが、大粛清のあおりを受けロシア辺境の地、オレンブルクに追放され、そのまま行方がわからなくなってしまいました。当時は作品も全て無視されていましたが、最近になって再評価が進む作曲家です。もう一人のエワルドはモスクワ音楽院で作曲を学ぶと同時に、ペテルブルク大学で建築を学んだ才人。ベリャーエフのサークルに属し、作品も多く残るなどベーメとは対照的な生涯を送った人です。(輸入元情報)
【収録情報】
オスカー・ベーメ(1870-1938):
1-4. トランペット六重奏曲 変ホ短調 Op.30
ロココ組曲 Op.46
5. 小行進曲
6. ガヴォット
7. メヌエット
8. ドイツ風輪舞
夜曲 Op.44
9. 夜想曲
10. 舟歌
11-13. ヴィクトル・エワルド(1860-1935):五重奏曲 変ホ長調 Op.6
ベーメ:
14-15. 2つの三声のフーガ Op.28 第1番 ハ短調
16. ロシア民謡による幻想曲 Op.45-1
17-18. 2つの三声のフーガ Op.28 第2番 変ホ長調
19-21. エワルド:五重奏曲 ロ短調 Op.5
プリンス・リージェント・バンド
リチャード・フォーミソン(ソプラノ・コルネット E-flat/B-flat,トランペット B-flat)
リチャード・トーマス(コルネット B-flat,トランペット B-flat)
フレーサー・タンノック(コルネット B-flat,トランペット B-flat)
アネッテ・スコット(アルトホルン E-flat,ホルン E-flat)
フィル・デール(テナーホルン B-flat/バリトンホルン B-flat,トロンボーン)
エミリー・ワイト(テナートロンボーン)
ジェフ・ミラー(バストロンボーン B-flat/F,バスチューバ F)
録音:2016年9月12-14日,11月25-27日、The Ascension Church, Plumstead