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イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団創立80周年記念ボックス(12CD+1CD)
貴重音源多数収録&お宝写真満載のブックレット!
バーンスタイン、チェリビダッケ、クリップス、クーベリック・・・
ステレオのコンドラシン、アバド&スターンによるチャイコンも!
2016年で創立80周年の節目を迎えた名門イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。多彩なレパートリー、そして豪華指揮者による膨大なレコーディングがのこされています。このたび、創立80年を記念して、貴重音源を集めた12枚組ボックスが登場します。
1936年、イスラエル・フィルの前身であるパレスチナ管弦楽団が誕生しました。ヴァイオリン奏者フーベルマンの呼びかけで集まった75名のユダヤの音楽家たちがメンバーでした。お披露目コンサートは1936年12月26日、指揮はトスカニーニ。その後1940-43年、フーベルマンをソリストにしたツアーを皮切りに、多くの演奏旅行を重ね、名称をイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団に改めます。豪華指揮者たちとの共演を重ね、多彩なソリストたちとの録音の機会にも恵まれてきました。現在では、ズービン・メータが終身音楽監督(1981年〜)に就任しています。
魅力の音源満載の当ボックス。指揮者には、バーンスタイン、チェリビダッケ、クリップス、クーベリックら超豪華な顔ぶれ。コンドラシンの緊迫のショスタコーヴィチは1980年ステレオ。アバドとスターンのヴァイオリン協奏曲も、1972年録音でモノラルながら、スターンの華やかなテクニックと、楽団とのアンサンブルを満喫できます。ストラヴィンスキーの自作自演やシェーンベルクのピアノ協奏曲などは録音のクオリティは時代を反映させたものではありますが、それでもなお貴重な録音の登場といえるでしょう。また歴史的にも貴重な音源が多数。
ディスク1の冒頭トラックを飾るのは、イスラエル・フィルの本拠地、マン・オーディトリウムが建設された1957年のこけら落し公演に際して作曲されたノアム・シェリフの『祝典前奏曲』。バーンスタインの指揮という豪華布陣です。ディスク10に収録されている、シェーンベルクが1947年アメリカで書いたホロコーストの残忍さを訴える『ワルシャワの生き残り』は、ドイツ国防軍の兵士だったマズアの指揮によるという、なんとも皮肉な顔合わせ。歴史的和解の演奏といえるでしょう。ディスク12に収録されているモルデカイ・セテルの『midnight vigil(徹夜の祈祷)』は資料に欠落があり、指揮者ベルティーニ以外の演奏者の名前が残されていませんが、アルトのミラ・ザカイの声が収録されていることは間違いないと考えられます。
モノラル収録の音源は、すべてスタジオで丁寧にマスタリングが施され、自然な音でおたのしみいただけるようになっています。(輸入元情報)
※Disc11のクルト・マズア指揮ブルックナー:交響曲第7番の音声が左右逆に収録されていますが、レーベルによりますと作り直しの予定は無いそうです。あらかじめご了承の上、お買い求めください。
【収録情報】
『イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 創立80周年記念ボックス』
Disc1
● ノアム・シェリフ:祝典前奏曲
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1957年(モノラル)
● モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
ウリ・ショアム(フルート)
ユディト・リベール(ハープ)
ポール・パレー(指揮)
録音:1977年(ステレオ)
● モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調 K.622
ヨナ・エトリンガー(クラリネット)
セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
録音:1958年(モノラル)
Disc2
● ベートーヴェン:『献堂式』序曲 op.124
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1957年(モノラル)
● モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
ズービン・メータ(指揮)
録音:1972年(モノラル)
● チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.35
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
クラウディオ・アバド(指揮)
録音:1972年(モノラル)
Disc3
● シューマン:交響曲第2番ハ長調 op.61
ポール・パレー(指揮)
録音:1976年(ステレオ)
● シューマン:交響曲第3番変ホ長調 op.97『ライン』
ポール・パレー(指揮)
録音:1971年(モノラル)
Disc4
● ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 op.15
ミンドゥル・カッツ(ピアノ)
ヨーゼフ・クリップス(指揮)
録音:1964年(モノラル)
● ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲
イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
録音:1963年(モノラル)
Disc5
● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60
ピエール・モントゥー(指揮)
録音:1964年(モノラル)
● エルガー:エニグマ変奏曲 op.36
ピエール・モントゥー(指揮)
録音:1964年(モノラル)
● ラヴェル:『ダフニスとクロエ』組曲
ピエール・モントゥー(指揮)
録音:1964年(モノラル)
Disc6-7
● ベン=ハイム:ヴァイオリン協奏曲
イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
レナード・バーンスタイン(指揮)
録音:1968年(モノラル)
● ベン=ハイム:永遠のテーマ(The Eternal Theme)
パウル・クレツキ(指揮)
録音:1966年(モノラル)
● マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
パウル・クレツキ(指揮)、他
録音:1966年(モノラル)
● ラヴェル:マ・メール・ロワ
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1972年(モノラル)
Disc8
● ショスタコーヴィチ:交響曲第6番ロ短調 op.54
キリル・コンドラシン(指揮)
録音:1980年(ステレオ)
● チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)
録音:1975年(ステレオ)
Disc9
● シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485
ズービン・メータ(指揮)
録音:1989年(ステレオ)
● ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 op.88
ズービン・メータ(指揮)
録音:1979年(ステレオ)
● コープランド:リンカーンの肖像
アンドレ・コステラネッツ(指揮)、他
録音:1976年(ステレオ)
Disc10
● チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64
ズービン・メータ(指揮)
録音:1989年(ステレオ)
● シェーンベルク:ピアノ協奏曲
フランク・ペレグ(ピアノ)
アンタル・ドラティ(指揮)
録音:1962年(モノラル)
● シェーンベルク:ワルシャワの生き残り
フリートへルム・エーベルレ(語り)
イスラエル・オペラ合唱団男声合唱
クルト・マズア(指揮)
録音:2006年(ステレオ)
Disc11
● メナヘム・アヴィドム:瞑想シンフォニエッタ
ラファエル・クーベリック(指揮)
録音:1958年(モノラル)
● ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 WAB107
クルト・マズア(指揮)
録音:1995年(ステレオ)
Disc12
● A.U.ボスコヴィッチ:オーボエ協奏曲
イヴリン・ロスウェル=バルビローリ(オーボエ)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
録音:1962年(モノラル)
● モルデカイ・セテル:midnight vigil(徹夜の祈祷)
ガリー・ベルティーニ(指揮)
録音:2000年(ステレオ)
ボーナスCD
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)
録音:1972年4月(モノラル)
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37
ダニエル・バレンボイム(指揮、ピアノ)
録音:1995年11月(ステレオ)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
【ソリスト情報】
ウリ・ショハム[1951-] 楽団フルート奏者。1970-97年までの27年間首席奏者
ユディト・リベール 楽団首席ハープ奏者(1963-2003年)
ヨナ・エトリンガー[1924-1981] 楽団クラリネット奏者。1947-1964年まで首席奏者。室内楽の分野でも活躍した。
ミンドゥル・カッツ[1925-1978]
ピアノ/ルーマニア出身。エネスコに見出されたことで知られる。リパッティ[1917-1950]と同じ師に師事。チェリビダッケ、クリップス、マゼール、ドラティといった指揮者と共演を重ね、世界でツアーを行う。1959年イスラエルに移住。教師としても優れ、イスラエルでのピアノ教育に大きな功績を残している。1974年、第1回ルービンシテイン国際ピアノコンクールで審査員を務めた。シェリングの唯一のフランクのヴァイオリン・ソナタ録音でピアニストを務めている。52歳の時、イスタンブールでの演奏会でベートーヴェンの「テンペスト」を演奏中に倒れて亡くなった。(輸入元情報)