CD 輸入盤

『EARQUAKE〜大音量クラシック作品集』 レイフ・セーゲルスタム&ヘルシンキ・フィル

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ODE1210
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

『EARQUAKE』
レイフ・セーゲルスタム&ヘルシンキ・フィル


20年前にこのアルバムが初登場した時には、CDのケースに「耳栓」がセットされるという衝撃的なものでした。地震=EARTHQUAKEに掛けたタイトルの「EARQUAKE」のことば通り、刺激的でエキサイティングな曲ばかりが集められていますが、「1枚を通して聴いてもらうために」ところどころ静かな曲が配置されているところもユーザー思いです。
 演奏する際にはオーケストラに22人のパーカッション奏者を配しただけでなく、4組の岩石とハンマーも用意されるなど、大きな音を出すために万全の準備をして録音に臨んだのだそうで、最後のトラック『ヘクラ火山(アイスランド最大の活火山)』での爆音は、恐らくこれまでに書かれたクラシック音楽の中でも最も大きな音であろうと言われています。
 そんな伝説のアルバム、長らく廃盤になっていましたが、リリース20年を記念しての復活です。(輸入元情報)

【収録情報】
● ハンソン:交響曲第6番〜第6楽章「Allegro」
 いきなりティンパニの一撃で開始されます。中低弦楽器から提示される激しいシンコペーションの主題が、様々な楽器へ受け次がれて行く作品です。全体的に金管打楽器は大活躍なのですが、とにかくホルン奏者は受難。舌の火傷しそうなタンギングを要求されています。後半主題がティンパニに現れて以降は、管楽器に多少息の長いフレーズが登場し、終結に向けて高まってゆきます。「なにもそこまで…」と言いたいくらい好戦的。

● ラングストレム:交響曲第4番ニ短調『祈り』〜第2楽章「Alla toccata」
冒頭ではユーモラスな印象すらある、音符の細かい主題が登場しますが、これに金管とオルガンによる息の長いフレーズが対抗して現れます。オルガンの比重は曲が進むにしたがって増して行き、ラスト近くの荘厳さは、ほとんど「白色彗星」的。

● ハチャトゥリアン:『ガイーヌ』組曲第2番〜第3曲『少年たちの踊り』
こんな風に弦や木管が主題を歌う作品は、いかに金管打楽器の伴奏が騒がしくっても、既にウルサく感じなくなっています。色彩感溢れるパーカッションが魅力的な一曲。

● プロコフィエフ:スキタイ組曲〜第1曲『ヴェレスとアラへの讃仰』
いかにも西アジア的な騒動の場面を、いかにもロシアなお祭り騒ぎで表現した作品。フルート・ピッコロはほとんど曲のあいだ中、上へ行ったり下へ行ったり、雄叫びを上げたり大忙しです。

● ドラッグマン:プリズム
基本的には静かな曲です。おそらくイタリア・バロックの作曲家カヴァッリの引用と思われる、断片のようなメロディにメタル・パーカッションの鋭い響きが切り込みます。美しい旋律に油断して聴いていると、いきなり調性が崩壊したり(タイトルは音が屈折する意味でしょう)するので気が抜けません。

● レヴエルタス:マヤの夜
パーカッションの賑やかな曲です。細かい音形をひたすら繰り返す(というより少しずつ変化する、ケージのように)多くの鍵盤打楽器と太鼓類。その麻薬的効果の上で、金管楽器を中心に狂気に叫ぶような旋律がクライマックスを形作ってゆきます。南米版「春の祭典」。

● ニールセン:アラディン組曲 Op.34〜第7曲『黒人の踊り』
劇音楽として作曲されただけあって、アラビアン・ナイトの雰囲気たっぷり。特に女声合唱の効果は大で、古のペルシアが目に浮かぶようです。

● ヒナステラ:エスタンシア組曲 Op.8a〜第4曲『マランボ』
「エスタンシア」は農場を意味しますが、この曲は南米の明るい農場を思わせる作品です。アクセントの位置のズレから変拍子のように聞こえる(一部挿入されますが)面白い音楽です。

● シュルホフ:オゲラーラ〜第12楽章『武器の踊り』
数多くのパーカッションと弦・木管・金管楽器がバランス良く絡む、色彩感豊かな作品です。

● セーゲルスタム:ノスタルジックな思考
2台のピアノを導入した静かな作品です。冬の北欧の暮れきらない夜の神秘的な様子が浮かびます。

● ボルコム:交響曲第5番〜第4楽章『機械』
モソロフほどの重鉄ではありませんが、大きな工場機械の運動を思わせる作品です。

● イベール:バッカナール(抜粋)
すっきり整理されてパートごとの浮き沈みが強調されバランスの良い演奏。

● レスピーギ:組曲『シバの女王ベルキス』〜第2曲『戦いの踊り』
古代の王様の登場を思わせるオープニングは威風堂々としたもの。しかし、その直後太鼓のリズムと一緒に登場するオーボエは…どう聞いても日本のチンドン屋?ラストはアップ・テンポで華々しくおわります。

● ショスタコーヴィチ:『黄金時代』 Op.22〜第2幕『ミュージック・ホール(カンカン)』
前半はよくイメージする、いわゆるカンカンとは違う、全く煮え切らない音楽。後半はカンカンらしくなるものの、少しずつ恐ろしげな盛り上りを見せます。ラストはショスタコ節全開の吼えまくり。これは退廃したパリ文化への批判なのでしょう。

● ラウタヴァーラ:交響曲第7番『光の天使』〜第3楽章『夢のような』(抜粋)
やっと、手放しで美しいと言える作品が登場。夜空を漂うような、ゆったりとしていながら、どことなく不安げな雰囲気が印象的です。しかし、これはまさに嵐の前の静けさなのです。

● レイフス:ヘクラ火山 Op.52
レイフスの超激烈作品。オルガン、合唱を含めて140の演奏者を必要とする作品です。中でも22人の打楽器奏者が大暴れ。4組の岩をハンマーで打つ、重厚な鐘を打つ、金床を持ち出す、スチール板を叩く、サイレンを鳴らすのやりたい放題。あげくの果てには何発も大砲をブッ放す始末。9分18秒の阿鼻叫喚。システムの再生能力を試される曲でもあります

 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
 レイフ・セーゲルスタム(指揮)

 録音時期:1997年1月(ラウタヴァーラのみ1995年8月)
 録音場所:ヘルシンキ、フィンランディア・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 旧品番:ODE894

ユーザーレビュー

総合評価

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痛快です!難しいこと考えずに、近所迷惑に...

投稿日:2006/10/07 (土)

痛快です!難しいこと考えずに、近所迷惑に気をつけて鳴らしましょう!

LUNAV さん | 横浜 | 不明

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