イギリスの知られざるピアノ三重奏曲集　トリオ・アニマ・ムンディ

イギリスのピアノ三重奏曲集

エルガーやディーリアスの影に隠れた、英国ロマン派の知られざる5人の作曲家によるピアノ三重奏曲に光を当てたアルバム。
　ロザリンド・エリコット[1857-1924]はロイヤル・アカデミーで学んだ女性作曲家。デビューした1880年当時は管弦楽作品でかなりの成功を収めていました。サミュエル・コールリッジ・テイラー[1875-1912]は、かのエルガーがある音楽祭より合唱曲の委嘱を受けた際、多忙過ぎたため自身の替わりとして「才能あふれる若者」として紹介した存在。ラトランド・ボートン[1878-1960]はロスチャイルド家の支援を受け、スタンフォードに師事した作曲家。このアルバムには、傾倒していたケルト神話にちなんだ作品が収録されています。ジェームズ・クリフ・フォレスター[1860-1940]はオルガニストや合唱指揮者として活躍しながら、印象派風の作品を残しています。ハリー・ウォルド・ワーナー[1874-1945]はヴィオラ奏者として有名で、ロンドン弦楽四重奏団のメンバーでもありました。
　彼らの作品を、オーストラリアで活躍する藤村健史がピアノを担当する2008年に結成されたトリオ・アニマ・ムンディが演奏しています。（輸入元情報）

【収録情報】
● エリコット：ピアノ三重奏曲第1番ト長調
● コールリッジ・テイラー：ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲ホ短調
● ボートン：ケルティック・プレリュード『ザ・ランド・オブ・ハーツ・デザイア』
● フォレスター：三重奏曲『フォーク・ソング・ファンタジー』
● ワーナー：ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 Op.22

　トリオ・アニマ・ムンディ
　　藤村健史（ピアノ）
　　ロシェル・ウゲッティ（ヴァイオリン）
　　ノエラ・ヤン（チェロ）

　録音時期：2017年12月9,10日
　録音場所：The Music Auditorium, Clayton, Victoria, Australia
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）