CD 輸入盤

『チェンバロ・リサイタル〜バード、バッハ、リゲティ』 マハン・エスファハニ

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WHLIVE0066
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

テヘラン出身の注目のチェンバロ奏者、
マハン・エスファハニ


1984年テヘラン出身のチェンバロ奏者、マハン・エスファハニ。幼少の頃から父にピアノを習い、10代の時にオルガンとチャンバロに興味を持ち転向。その後彼の名を広めたのが、チェンバロ奏者として初めてBBCラジオ3の「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選出され、ボルレッティ・ブイトーニ・トラストのフェローシップ賞もチェンバロ奏者として初受賞するなど一気に注目を集めました。大統領奨学生としてスタンフォード大学で音楽学者のジョージ・ホールのもとで学び、さらにボストンでオーストラリアのチェンバリスト、ピーター・ワッチオーン、ミラノでイタリアのオルガニスト、ロレンツォ・ギエルミに師事。チェコの有名なチェンバロ奏者のズザナ・ルージチコヴァーにも手ほどきを受けています。2013年には来日も果たし、その斬新な演奏に高い評価があつまりました。
 このプログラムは、ウィリアム・バードの鍵盤作品に焦点を当て、J.S.バッハの名作である『音楽の捧げもの』を真ん中に配置し、リゲティのチェンバロのための作品で締めくくられています。バードは、エリザベス朝最大の作曲家として、英国バロック音楽を代表する一人。自身オルガニストとしても活躍したバードならではの膨大な鍵盤楽器作品の数々から選曲されています。リゲティの『ハンガリー風パッサカリア』は、スウェーデンのチェンバロ奏者オヴェ&エヴァ・ノルドヴァル夫妻に献呈された曲で、中全音律における8つの純正な長3度と短6度の音程がパッサカリアとして反復されます。『ハンガリアン・ロック』はポーランドのエリーザベト・ホイナツカに、『コンティヌウム(連続体)』はスイスのアントワネッテ・M・フィッシャー夫人に捧げられています。
 時代を超えた作曲を見事に一つのプログラムとしてまとめあげた、革新的な演奏です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
バード:
・解き明かしたまえ(I、II、III、単旋律聖歌)
・ジョン、今すぐキスしに来て
・第5パヴァーヌと第5パヴァーヌへのガリアルド
・戦いへの行進曲
・私のネヴェル夫人の曲集より第41番『ファンシー』
・第1パヴァーヌと第1パヴァーヌへのガリアルド
・カリーノ・カストゥラメ
・ファンタジア
・ウォルシンガム

J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV.1079より
・3声のリチェルカーレ
・6声のリチェルカーレ
・2声のカノン:昇り行く調が如く王の栄光高まらんことを

リゲティ:
・ハンガリー風パッサカリア (1978)
・コンティヌウム (1968)
・ハンガリアン・ロック (1978)

 マハン・エスファハニ(チェンバロ)

 録音時期:2013年5月3日
 録音場所:ロンドン、ウィグモア・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

  • 01. Clarifica Me, Pater I, MB47
  • 02. Clarifica Me, Pater
  • 03. Clarifica Me, Pater II, MB48
  • 04. Clarifica Me, Pater III, MB49
  • 05. John Come Kiss Me Now, MB81
  • 06. Pavan
  • 07. Galliard
  • 08. The Marche Before the Battell, MB93
  • 09. Fantasia in D minor, MB46
  • 10. Pavan
  • 11. Galliard
  • 12. Callino Casturame, MB35
  • 13. Fantasia in A minor, MB13
  • 14. Walsingham, MB8
  • 15. Ricercar a 3
  • 16. Ricercar a 6
  • 17. Canon a 2 Per Tonos
  • 18. Passacaglia Ungherese
  • 19. Continuum
  • 20. Hungarian Rock

ユーザーレビュー

総合評価

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非常に意欲的で、かつ意義のあるアルバムと...

投稿日:2017/10/07 (土)

非常に意欲的で、かつ意義のあるアルバムと思います。16世紀のW.Byrdから21世紀のLigetiまでが、明確な一本の線で結ばれ、そこに500年以上の時代が隔てられたことによる違和感は全くありません。現代音楽に至る、西洋音楽の流れが確かに確固たる根を共有することによって移り変わってきたことを、このまだ若い、しかも西洋出身でないチェンバロ奏者が見事に示してくれたことには、感嘆しかありません。演奏に関して言えば、Ligetiの生命力溢れる見事な演奏がさすがに最も素晴らしい。Byrdの演奏は、生き生きとして美しいものの、過去に様々な巨匠たちの一瞬一瞬に無限のニュアンスが込められた名演に数多く接した耳には、未だ一本調子で味わいがあまりに乏しい。3声・6声のリチェルカーレも、一音一音、声部の意味付けが非常に雑な割に、意味不明なテンポ変動(決してルネサンス・バロック音楽ではあり得ないような)が頻出するやや特殊な演奏で、若い世代でもM.Borgstedeなどの厳格で極めて構造的な演奏に較べると、Bachの音楽構造の真価の半分も、まだ表出はできていないと思います。ただ、特にByrdの音楽などは、このようなひろいコンサート会場での再現にそぐわない面も多いと思われ、できたらスタジオ録音でこのプログラムをじっくり聴いてみたいと思いました。ともあれ、、今後に大いに期待したいできる素晴らしい若い才能であり、月並みな言い方で恐縮ですが、ルネサンス・バロック音楽が全く今日、現代を生きる音楽として確固たる存在であることを示す好企画です。ルネサンス・バロック音楽ファンにもぜひ一聴をお勧めしたいですね。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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