CD 輸入盤

ポール・トルトゥリエ、グレートEMIレコーディングス(20CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6886272
組み枚数
:
20
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

ポール・トルトゥリエ/グレートEMIレコーディングス(20CD限定盤)

20世紀を代表するチェリストのひとり、ポール・トルトゥリエの演奏は、男性的な太い音と、率直で飾らぬ真摯な表現の中に、深い精神性が湛えられたものと絶賛され、現在も多くのファンを虜にしています。
 その演奏には、たゆまぬ努力のほか、作曲、指揮、そして教育にまで及んだ幅広い音楽との関わりも大きく影響していたと思われ、また、カザルスに私淑し、プラド音楽祭にも参加、さらにカザルスらと共に、音楽に精神を呼び戻すという運動を推進していたことからも、音楽表現における精神の在り方について、トルトゥリエが常に真剣に取り組んでいたことは明らかです。
 実際、内なる声を大切にした彼の演奏は、 バッハの無伴奏チェロ組曲から素晴らしく深い音楽を引き出していますし、コンチェルトや室内楽でも、自らの道を迷わず歩む求道者のような剛毅な音楽を奏でていたのが印象的でした。
 今回、2010年のメモリアル・イヤーに合わせて登場する20枚組ボックスセットには、トルトゥリエがEMIにおこなった数多くの録音から主要なものが収録されており、トルトゥリエの音楽をまとめて味わうことができるのがポイントとなっています。クラムシェル・ボックス仕様で、各CDは紙ケースに収められ、44ページ・ブックレットが付属します。

【プロフィール】
トルトゥリエは、1914年3月21日にパリに誕生。6歳でチェロを習いはじめ、10歳のときにパリ音楽院に入学、16歳でチェロ科を一等賞で卒業し、パリでデビュー・リサイタルを開くほどの早熟の天才でしたが、トルトゥリエは再びパリ音楽院に通い、今度は対位法と作曲を学び、ハーモニーの部門で一等賞を得ます。
 パリ音楽院をあとにしたトルトゥリエは、まずモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の首席奏者に迎えられ、2年後にはボストン交響楽団の首席に転進、第二次世界大戦中はパリ・フィルハーモニー協会管弦楽団の首席をつとめ、終戦後2年間はパリ音楽院管弦楽団の首席奏者として活躍、1947年からはソリストとして演奏活動をおこなうこととなります。  以後、40年以上に渡って世界的な名声を博したトルトゥリエは、演奏理論書のほか、独特の形状のエンドピンまで考案する多才な人でもありました。
 1990年12月18日、トルトゥリエはパリ郊外の音楽学校でチェロを教えていましたが、その際、自室に楽器を取りに行ったときに心臓発作に襲われ、チェロにもたれかかったまま亡くなっているのが発見されたということです。いつもパワフルで気さくだったトルトゥリエを象徴するかのような最期でした。

【収録情報】
CD1
J.S.バッハ:
1.チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
2.チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010
3.チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
 1982年4月14-17,24-26日、ロンドン録音

CD2
1.チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
2.チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
3.チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
 1982年4月14-17,24-26日、ロンドン録音

CD3
ヴィヴァルディ:
1.チェロ協奏曲ハ長調 RV.400, P.30(編:マリピエロ)
2.チェロ協奏曲ロ短調 RV.424, P.180(編:マリピエロ)
3.チェロ協奏曲ハ短調 RV.401, P.434(編:マリピエロ)
4.協奏曲ト短調(2つのチェロのための) RV.531, P.411(編:マリピエロ)
5.協奏曲ハ長調(ヴァイオリンとチェロのための) RV.561, P.58(編:マリピエロ)
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、フィリップ・レッジャー指揮
 1979年11月2,3,5日、ロンドン録音

6.チェロ協奏曲ニ長調 RV.230(Op.3-9)(編:ダンドゥロ)
7.ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調(2つのチェロと管弦楽への編曲:フュイヤール&トルトゥリエ)
 モード・マルタン=トルトゥリエ(チェロ)
 イギリス室内管弦楽団、ポール・トルトゥリエ(指揮、チェロ)
 1973年10月14,15日、12月3日、ロンドン録音(新リマスター)

CD4
ハイドン:
1.チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb/1(カデンツァ:トルトゥリエ)
2.チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb/2(カデンツァ:トルトゥリエ)
 ヴュルテンベルク=ハイルブロン室内管弦楽団、イェルク・フェルバー指揮
 1981年7月6-8日、ハイルブロン録音

3.ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調 G482(編:グリュツマッハー)
 イギリス室内管弦楽団、モード・マルタン=トルトゥリエ指揮
 1973年10月14,15日、12月3日、ロンドン録音

CD5
1.シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129
2.ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮
 1978年10月9,10日、ロンドン録音

3.ブラームス:二重協奏曲(ヴァイオリンとチェロのための)イ短調 Op.102
 イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、パーヴォ・ベルグルンド指揮
 1984年11月15,16日、ロンドン録音

4.パガニーニ:ロッシーニの『モーセ』の『汝の星をちりばめた玉座』の主題による序奏と変奏曲 Op.24(編:トルトゥリエ)
 イギリス室内管弦楽団、モード・マルタン=トルトゥリエ指揮
 1973年10月15日、ロンドン録音

CD6
ドヴォルザーク:
1.チェロ協奏曲ロ短調 Op.104
2.ロンド ト短調 Op.94
 ロンドン交響楽団、アンドレ・プレヴィン指揮
 1977年9月18-21日、ロンドン録音

チャイコフスキー:
3.ロココの主題による変奏曲 Op.33
4.カプリッチョ風小品 Op.62
 ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランド、ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮
 1973年6月24,25日、ロンドン録音

CD7
1.ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
 バーミンガム市交響楽団、ルイ・フレモー指揮
 1975年9月23,24日、ベドワース・シヴィック・センター録音

サン=サーンス:
2.チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33
3.アレグロ・アパッショナート(チェロと管弦楽のための) Op.43
 バーミンガム市交響楽団、ルイ・フレモー指揮
 1974年5月29,30日、レスター録音

4.白鳥(〜『動物の謝肉祭』)
 ロバート・ジョンストン(ハープ)
 1974年5月29,30日、レスター録音

5.フォーレ:エレジー ハ短調 Op.24
 トゥールーズ・キャピトール管弦楽団、ミシェル・プラッソン指揮
 1979年6月12,13,15日、トゥールーズ録音

6.ベールマン:交響的変奏曲 Op.23
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮
 1978年10月9,10日、ロンドン録音

CD8
1.エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、エードリアン・ボールト指揮
 1972年10月29,30日、ロンドン録音

2.ウォルトン:チェロ協奏曲
 ボーンマス交響楽団、パーヴォ・ベルグルンド指揮
 1973年1月7,8日、サザンプトン録音

3.ディリアス:協奏曲(ヴァイオリンとチェロのための)
 イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、メレディス・デイヴィス指揮
 1976年6月録音

CD9
1.R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』
 マックス・ロスタル(ヴィオラ)
 シュターツカペレ・ドレスデン、ルドルフ・ケンペ指揮
 1973年6月22-29日、ドレスデン録音

2.ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番変ホ長調 Op.107
 ボーンマス交響楽団、パーヴォ・ベルグルンド指揮
 1973年1月7,8日、サザンプトン録音

CD10
ベートーヴェン:
1.チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
2.チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
3.チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1971年7月15,16日、1972年2月25,26日、3月1,2日、パリ録音

CD11
ベートーヴェン:
1.チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
2.チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1971年7月15,16日、1972年2月25,26日、3月1,2日、パリ録音

3.ヘンデルの『ユダ・マカベア』の『見よ勇者は帰る』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
4.モーツァルトの『魔笛』の『恋を知る男たちは』の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
5.モーツァルトの『魔笛』の『娘か女か』の主題による12の変奏曲ヘ長調 WoO.66
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1972年3月2日、7月31日、10月30日、パリ録音

CD12
1.メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
2.シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
 アンドレ・プレヴィン(ピアノ)、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
 1978年12月11,12日、ロンドン録音

3.メンデルスゾーン:民謡(編:デ・ハルトマン)
4.ヴェーバー:アダージョとロンド(編:ピアティゴルスキー)
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年10月4,5日、ロンドン録音

CD13
1.ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調
2.サン=サーンス:ピアノ三重奏曲ヘ長調 Op.18
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)、ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン)
 1978年9月24-26日、ロンドン録音

3.サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1番ハ短調 Op.32
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1979年11月19,20日、パリ録音

CD14
ブラームス:
1.チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
2.チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1977年10月6,10,12日、ロンドン録音

3.シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1981年3月16,17日、ロンドン録音(新リマスター)

CD15
1.ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 Op.65
2.ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
 アルド・チッコリーニ(ピアノ)
 1967年11月27-29日、1968年1月5日、パリ録音

3.フォーレ:チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1974年1月21日、4月22日、6月28日、パリ録音

CD16
メンデルスゾーン:
1.チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 Op.45
2.チェロ・ソナタ第2番ニ長調 Op.58
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1978年4月12,13日、ロヨモン修道院録音

3.フォーレ:チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1974年1月21日、4月22日、6月28日、パリ録音

CD17
1.コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8
 1977年4月4日、1978年2月7日、ロンドン録音

2.トルトゥリエ:組曲ニ短調(ソロ・チェロのための)
 1977年4月2,3日、ロンドン録音

チェレプニン:
3.ピアノ三重奏曲 Op.34
4.二重奏曲 Op.49(ヴァイオリンとチェロのための)
5.組曲(ソロ・チェロのための) Op.76
 アレクサンダー・チェレプニン(ピアノ)、ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン)
 1969年3月27-29日、パリ録音(新リマスター)

CD18
1.グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調 Op.36
 ロバート・ワイス(ピアノ)
 1959年、パリ録音

ショパン:
2.序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 Op.3
3.前奏曲ホ短調 Op.28-4
4.ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94
 岩崎淑(ピアノ)
 1972年1月16,17日、東京録音

5.ポッパー:妖精の踊り Op.39(編:フルニエ)
6.リムスキー=コルサコフ(編:ローズ):くまんばちの飛行(〜『サルタン皇帝の物語』)
7.ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
8.カージンスキー:エスキス
9.シューベルト:蜂 Op.13-9(編:カザルス)
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年10月4,5日、ロンドン録音

10.パガニーニ:無窮動 Op.11
11.ヴァンレンティーニ:チェロ・ソナタ ホ長調〜第1楽章、第2楽章
 岩崎淑(ピアノ)
 1972年1月16,17日、東京録音

12.J.S.バッハ(編:シロティ、チェロ編:カザルス):アダージョ(〜トッカータとフーガ ハ長調BWV564)
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年10月4,5日、ロンドン録音

CD19
サン=サーンス:
1.白鳥(〜『動物の謝肉祭』)
2.アレグロ・アパッショナート Op.43
3.セレナード Op.16
4.あなたの声にわが心は開く(〜『サムソンとデリラ』)
5.ダゴンの神の女司祭の踊り(〜『サムソンとデリラ』)
6.アンダンティーノ(〜ヴァイオリン協奏曲第3番 Op.61、トランスレーション:ヴァンティエフ)
7.パヴァーヌ(〜『エティエンヌ・マルセル』トランスレーション:デルサール)
8.夕べの鐘 Op.85(トランスレーション:ロンキーニ)
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1979年11月19,20日、パリ録音(新リマスター)

9.マスネ:エレジー Op.10
10.フォーレ:夢の後に
 岩崎淑(ピアノ)
 1972年1月16,17日、東京録音

フォーレ:
11.エレジー Op.24
12.蝶々 Op.77
13.セレナード Op.98
 エリック・ハイドシェック(ピアノ)
 1974年1月21日、4月22日、6月28日、パリ録音

14.フォーレ:シシリエンヌ Op.78
15.ドビュッシー:吟遊詩人(〜前奏曲集第1巻、編:ベルクマン)
16.エッキング:村人たち
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年10月4,5日、ロンドン録音

17.ラヴェル:ハバネラ形式の小品
18.サラサーテ:サパテアード Op.23-2
19.グラナドス:間奏曲(〜『ゴイェスカス』)
 岩崎淑(ピアノ)
 1972年1月16,17日、東京録音

20.ニン:グラナディナ(編:コハンスキ)
 マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年10月4,5日、ロンドン録音

21.トルトゥリエ:ピシュネット
 岩崎淑(ピアノ)
 1972年1月16,17日、東京録音

22.トルトゥリエ:3つのミニアチュール(2つのチェロのための)
23.トルトゥリエ:ヴァルス第1番『モード風に』
 モード・トルトゥリエ(チェロ)、マリア・ドゥ・ラ・ポウ(ピアノ)
 1975年4,5日、ロンドン録音

CD20(ヒストリカル・レコーディング)
1.フレスコバルディ(編:カサド):トッカータ
2.クープラン(編:バズレール):コンセール(2つのチェロのための)
3.ジラディーニ:タンボリノ(2つのチェロのための)
4.シューマン:トロイメライ(〜『子供の情景』 Op.15)
5.キュイ:オリエンタル(〜『万華鏡』)
6.ポッパー:ガヴォット(2つのチェロのための) Op.16
7.プロコフィエフ:行進曲(〜『子供の音楽』 Op.65)
8.トルトゥリエ:二重奏曲(2つのチェロのための)
9.トッカータ(カプリース第3番)(チェロとピアノのための)
 モード・トルトゥリエ(第2チェロ)、ジョン・ニューマーク(ピアノ)
 1958年9月25,29日、パリ録音(モノラル)

10.オネゲル:チェロ協奏曲
 フランス放送国立管弦楽団、ジョルジュ・ツィピーヌ指揮
 1957年2月15,20日、パリ録音(モノラル)

11.ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 (1955)
12.トルトゥリエ:ブルレスク『道化師』
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 1948年10月30日、ロンドン録音(モノラル)

13.J.S.バッハ:前奏曲変ホ短調(〜『平均律クラヴィーア曲集』)
 タッソ・ジャノプーロ(ピアノ)
 1946年10月30日、パリ録音(モノラル)

 ポール・トルトゥリエ(チェロ)

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
11
★
★
★
★
☆
 
3
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
高水準のボックスです。ベートーヴェンのソ...

投稿日:2020/06/13 (土)

高水準のボックスです。ベートーヴェンのソナタで共演しているハイドシェックが生命力に満ちた快演で、素晴らしい。

座頭 さん | 兵庫県 | 不明

2
★
★
★
★
★
チェロ四天王ほど一般にその名を知られてい...

投稿日:2012/12/13 (木)

チェロ四天王ほど一般にその名を知られていないチェリストのようですが、チェロの名曲がそこそこの音質で一挙に揃うというだけでも価値がありますね。まずは無伴奏を聴いてみたのですが、たしかにフルニエほど細くなくロストロほど大きくなく、また真摯で深い味わいのある音だと思いました(求める気分によって色々な無伴奏を選べるというのも贅沢なものです)。/惜しむらくはEMIの毎度愛情のないリリース方法…1枚に詰め込むだけ詰め込んだCD、80年代の古いリマスターの使い回し(1982〜2010年までバラバラ)、写真の無い素っ気ないパッケージ、限定版商法。まるでスーパーの特売タイムセールみたい。なにか聴きたいなと思ったときにあまり手が伸びない(最新リマスターやオリジナル曲目・装丁のほうを手に取りたくなる)。こういうBOXは音質はあまり気にせず、CD1枚単位で聴こうと頑張らない(聴きたい曲だけ聴く)のが良いつきあい方なのかもしれません。/とにかく、チェロの名曲名演がこれだけ高水準・良音質・低価格で揃うというのも滅多にないことです。人の声に一番近いと言われているチェロ。その音に酔いしれてください。

yumeno さん | 福岡県 | 不明

11
★
★
★
★
☆
トルトゥリエのEMIへの録音の集大成がかく...

投稿日:2012/09/12 (水)

トルトゥリエのEMIへの録音の集大成がかくも廉価で入手できるのはありがたいことです。わたくしの購入動機は、まずチッコリーニとのショパンのチェロ・ソナタ。これは本当に味わい深い名演で、フルニエ・フォンダ(DG)やカリオペのナヴァラなどに比しても見事な存在感のあるものです。チッコリーニがまた素晴らしく、ちょいとアクの強い曲者ぶりで楽しませます。トルトゥリエは、そのピアノを横目で楽しむかの如き自在な境地で、なおノーブルな気質が光ります。この一曲のために買ったのですが、ほかにもラフマニノフやフォーレなど、トルトゥリエの優しさのなかに凛とした美質がたくさん詰まったセットです。

カワサキヤ さん | 東京都 | 不明

6

*チェロ・オムニバス*に関連するトピックス

器楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品