CD 輸入盤

【中古:盤質AB】 <カザルス-アンコール曲と編曲集1>ポッパー/イルマッシェ/シューマン/他 カザルス/メトニコフ/ジャンドロン

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
AB
特記事項
:
なし
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
8110972
レーベル
International
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

「あるがままのカザルス」 旧き良き欧州のエッセンス

−パブロ・カザルス−
 この名前は光輪に囲まれ、不可侵な存在として神棚に祭り上げられている感があります。音楽愛好家であれば、誰もが20世紀最大のチェリストとしてこの人を挙げざるを得ないでしょう。
『チェロという弦楽器が正確な音程を奏でられるようになったのはカザルス以来である。』『13歳で「J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲」の楽譜に出会い、それまでは練習曲としてほとんど省みられることのなかったこの組曲を「芸術」として認めさせた音楽史に残る偉業』といった賛辞は枕詞のようにカザルスという名前に附与されます。あまりにも巨大な名声を勝ち得たがために、祖国スペインを支配したフランコの独裁政権に抗議して聴衆を前にした演奏活動を停止することになりますが、このことは彼にとっても音楽ファンにとっても不幸だったかもしれません。
また、その後の、折に触れて人類愛を謳い上げた「ヒューマニズムの伝道者」としての言動は、あまたの人に感動を与える一方、日本の音楽ファンの間などでは、ややもすれば胡乱なものと訝しがられたりもしていました。チェリストとしての存在感の鴻大さゆえに、音楽以外のところで語られる機会が増えすぎたことは、悲劇というべきかもしれません。
 このCDには、雲の上の巨匠として神々と同列にあるカザルスではなく、世界楽壇の寵児として神業的なチェロ技巧の冴えで紳士淑女を魅了していた、等身大のカザルスといい得る蠱惑的なチェロ演奏の魅力が溢れんばかりに詰まっています。大恐慌前、ベル・エポックの残滓が最後の煌きを放っていた時期の録音ゆえに、まさに旧き良き爛熟した欧州文化の粋が音として遺されていると言っても過言ではないでしょう。
ポッパーやマクダウェルといった軽快な作品から、活躍の場所パリにふさわしいドビュッシー、サン=サーンスまたショパン、故郷への想いがこめられたグラナドス、得意とした独墺音楽からはシューベルト、シューマン、ブルッフさらにワーグナーまで取り上げられています。ほとんどがピアノ曲や声楽曲からのチェロ向け編曲です。こうした小品を自在の流儀で豊麗に演奏する姿からは、むしろ超一流のエンターティナーという相貌が覗えます。
この録音は、1925年から28年にかけて、当時卓越した音響技術で世界的に評価の高かったRCAビクターのスタッフが、実用化されて間もない電気吹き込みによって、ニュージャージー・キャムデンのビクタースタジオで収録したものです。大恐慌前のまだ世情が安定していた時代ゆえ、じっくりと腰を据えて録音に取り組むことができたようです。万全の調子のカザルスによる至高の名演が、最善を尽くした録音状態で遺されたことは音楽史上に特筆すべき快挙でした。
今回のCD覆刻にあたっては、練達の覆刻業師オバート=ソーンが腕によりをかけて丁寧に修復作業を施しています。元来チェロの音域は録音の旧さがあまり気にならないということもあり、香気漂う豊饒な音楽がスピーカーから聴こえてくると、鑑賞者は時空を超え、戦前のパリのサロンに腰掛けて、カザルスが眼前で演奏しているという幻想に浸ることができるかもしれません。

NAXOS・Historical
商品番号:8.110972  
■カザルス - アンコール曲と編曲集 第1集
[ポッパー(1843-1913): 村の歌 Op.62-2(録音: 1925年4月3日)/ ヴィトー Op.54-5(録音: 1928年1月31日)/ イルマッシュ(1852-1933)優しいガヴォット(録音: 1926年1月4日)/ マクダウェル(1860-1908): ロマンス Op.35(録音: 1926年1月4日)/ ドビュッシー(1862-1918): 小組曲 〜 メヌエット(編曲: チョイスネル)(録音: 1926年1月4日)/ シューベルト(1797-1828): 楽興の時 ヘ短調 D.780, Op.94-3(編曲: ベッカー)(録音: 1926年1月4日)/ シューマン(1810-1856): 小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 Op.85 〜 第12番 夕べの歌(編曲: ベッカー)(録音: 1926年1月4日)/子供の情景 Op.15 〜 トロイメライ(夢)(録音: 1926年1月5日)/ フォーレ(1845-1924): 3つの歌 Op.7 〜 第1番 夢のあとに(編曲: カザルス)(録音: 1926年1月5日)/ ワーグナー(1813-1883): 歌劇「タンホイザー」 〜 夕星の歌(録音: 1926年1月5日)/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 〜 優勝の歌←三省堂(編曲: ヴィルヘルミ)(録音: 1926年1月19日)/ ショパン(1810-1849): 24の前奏曲 Op.28 〜 第15番 変ニ長調「雨だれ(編曲: ジーフェキング)(録音: 1926年1月19日)/ 3つの夜想曲 Op.9 〜 第2番 変ホ長調(編曲: ポッパー)(録音: 1926年1月20日)/ ゴダール(1849-1895): 歌劇「ジョスラン」 〜 子守歌(録音: 1926年1月20日)/ ルビンシテイン(1829-1894): 2つのメロディ Op.3 〜 第1番 ヘ長調/メロディ ヘ長調 Op.3-1(編曲: ポッパー)(録音: 1926年1月20日)/ トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV. 564(編曲: シロティ/カザルス)(録音: 1927年2月28日)/ グラナドス(1867-1916): 歌劇「ゴイェスカス」 〜 間奏曲(編曲: カサド)(録音: 1927年2月28日)/ サン=サーンス(1835-1921): 動物の謝肉祭 - 動物園の幻想 〜 白鳥(録音: 1928年1月31日)/ ブルッフ(1838-1920): コル・ニドライ(ヘブライの旋律) Op.47/コル・ニドライ(神の日) Op.47(録音: 1928年1月31日)」    
パブロ・カザルス(チェロ)/ニコライ・メトニコフ?(ピアノ)
/エドワード・ジャンドロン(ピアノ)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

関連するトピックス

音楽 に関連する商品情報

おすすめの商品