CD 輸入盤

チャールズ・ゲルハルト コンダクツ・クラシック・フィルム・スコア(12CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19075920642
組み枚数
:
11
レーベル
:
RCA
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

チャールズ・ゲルハルト/コンダクツ・クラシック・フィルム・スコア

完全生産限定。指揮者、レコード・プロデューサー、アレンジャーとして活躍したチャールズ・ゲルハルト最大の遺産。伝説のエンジニア、ケネス・ウィルキンソンが手掛けたキングスウェイホール・セッションによるアナログ円熟期の名録音、ついにボックス・セット化。
 チャールズ・ゲルハルトはアーカンソー州リトルロックで育ち、 5歳でピアノを、9歳で作曲を学びました。彼は、イリノイ大学など、いくつかの大学で音楽と工学、ピアノは個人的にジュリアード音楽院で学びました。彼にとっての正式な教育は第二次世界大戦によって中断され、その間、彼は牧師の助手としてアリューシャンの海軍に仕えました。
 戦後はニューヨーク市レキシントン・アベニューのレコード・ハンターの店員でしたが、1951年から1955年は、RCAビクターでLPの再発売に備えてスクラッチを除去することを含め、カルーソーやシュナーベルの78rpm録音をテープにトランスファーする録音技術者として働き、フラグスタート、ホロヴィッツ、カペル、ランドフスカ、ミラノフらのセッションにも立ち会いまし。1954年にはストコフスキーとNBC交響楽団によるメノッティの「セバスチャン」とプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のバレエ組曲の実験的ステレオ録音を行いました。その後彼が、指揮者としての最後の年のトスカニーニとのRCAの連絡役として働いていた時にトスカニーニから指揮を勉強することを勧められ、後にホーレンシュタインから指揮を学んでいます。
 1955年からは、ニューヨークのウェストミンスターレコードで、エディ・フィッシャーらのポップス系の録音にも携わりましたが、1959年末に破産。ちょうどその時にRCAビクターのレッドシール部門の責任者であるジョージ・マレックからの電話があり、1960年からは、RCAとリーダーズ・ダイジェストのためのレコード制作を始めました。
 レイボヴィッツ、バルビローリ、サージェント、ドラティ、ホーレンシュタイン、ケンペ、クリップス、ミュンシュ、プレートル、ライナーらとの膨大な数のアルバムを作成。レコーディング・セッションのために、ロンドンのトップオーケストラおよびフリーランスのミュージシャンによるオーケストラを結成し、1964年1月にこのグループとの録音を開始しました。1970年にはナショナル・フィルハーモニー管弦楽団が設立され、ゲルハルト自身のレパートリー、現代作品、映画音楽を演奏。ストコフスキーは、このオーケストラで彼の最後の録音のいくつかを作りました。
 当ボックスは、ゲルハルトとナショナル・フィルの録音で最も成功したシリーズとして知られ、1972〜1978年にRCAから発売された「クラシック・フィルム・スコア・シリーズ」を集大成したもの。その皮切りとなった1972年の「シー・ホーク〜コルンゴルト作曲映画音楽集」では、作曲家エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの息子であるジョージ・コーンゴールド監修のもと、演奏用スコアはゲルハルト自身によって非常に慎重に準備され、録音は音響的に素晴らしいロンドンのキングズウェイ・ホールで、デッカの名エンジニアだったケネス・ウィルキンソンによって収録されました。このアルバムを通じてコルンゴルトの音楽の再評価を促されたのみならず、ハリウッド映画草創期の音楽の素晴らしさが再認識され、ジョン・ウィリアムズなどの20世紀後半のシンフォニックな映画音楽に大きな影響を与えたことも知られるようになりました。
 このシリーズはその後、マックス・シュタイナー、ミクロス・ローザ、フランツ・ワックスマン、アルフレッド・ニューマン、ディミトリ・ティオムキン、バーナード・ハーマンらによる音楽を集めたアルバムへと続き、20世紀前半のゴージャスなハリウッド映画音楽の世界を堪能させてくれるとともに、アナログ時代完成期の名録音としても知られています。
 このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1:シー・ホーク〜コルンゴルト作曲映画音楽集(録音:1972年)
1. 『シー・ホーク』
2. 『人間の絆』
3. 『ロビンフッドの冒険』
4. 『革命児フアレス』
5. 『嵐の青春』
6. 『永遠の処女』より交響曲「あした」
7. 『海賊ブラッド』
8. 『風雲児アドヴァース』
9. 『二つの世界の狭間で』
10. 『愛憎の曲』
11. 『まごころ』
12. 『嘆きのプレリュード』

Disc2:失はれた地平線〜ディミトリ・ティオムキン作曲映画音楽集(録音:1975年)
1. 『失はれた地平線』組曲
2. 『ナバロンの要塞』
3. 『果てしなき蒼空』
4. 『四つのポスター』
5. 『友情ある説得』
6. 『世界の楽園』

Disc3:海賊ブラッド〜エロール・フリン主演映画のための音楽集(録音:1974年)
1. マックス・スタイナー:『ドン・ファンの冒険』
2. コルンゴルト:『シー・ホーク』
3. コルンゴルト:『海賊ブラッド』
4. マックス・スタイナー:『壮烈第七騎兵隊』
5. マックス・スタイナー:『無法者の群』
6. フランツ・ワックスマン:『決死のビルマ戦線』
7. ヒューゴー・フリードホーファー:『陽はまた昇る』
8. コルンゴルト:『ロビンフッドの冒険』

Disc4:風と共に去りぬ(組曲)(録音:1973年)
1. タラのテーマ
2. オープニング・シークエンス
3. ドライヴィング・ホーム
4. 舞踏会
5. スカーレット,アシュレィ・メラニー〜優雅な愛のテーマ
6. 南北戦争〜南部の荒廃
7. アシュレイの帰還
8. ベル・ワットリングのテーマ
9. タラの再建〜ボニーの死
10. レットの悲しみ
11. メラニーの死

Disc5:征服への道〜アルフレッド・ニューマン作曲映画音楽集(録音:1973年)
1. 『百万長者と結婚する方法』
2. 『征服への道』
3. 『嵐ケ丘』
4. 『海の男』
5. 『聖処女』
6. 『無頼の群』
7. 『追想』
8. 『大都会の女たち』
9. 『大空港』
10. 『聖衣』

Disc6:カサブランカ〜ハンフリー・ボガート主演映画のための音楽集(録音:1973年)
1. マックス・スタイナー:『カサブランカ』
2. マックス・スタイナー:『渡洋爆撃隊』
3. マックス・スタイナー:『黄金』
4. マックス・スタイナー:『三つ数えろ』
5. マックス・スタイナー:『ケイン号の叛乱』
6. フランツ・ワックスマン:『脱出』
7. フランツ・ワックスマン:『第二の妻』
8. フレデリック・ホランダー:『麗しのサブリナ』
9. ヴィクター・ヤング:『レフト・ハンド・オブ・ゴッド』
10. ミクロス・ローザ:『サハラ戦車隊』
11. マックス・スタイナー:『バージニアの血闘』
12. マックス・スタイナー:『キー・ラーゴ』

Disc7:市民ケーン〜バーナード・ハーマン作曲映画音楽集(録音:1974年)
1. 『危険な場所で』
2. 『市民ケーン』・・・キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
3. 『十二哩の暗礁の下に』
4. 『戦慄の調べ』・・・ホアキン・アチューカロ(ピアノ)
5. 『蛮地の太陽』

Disc8:サンセット大通り〜フランツ・ワックスマン作曲映画音楽集(録音:1974年)
1. 『炎と剣』
2. 『陽のあたる場所』
3. 『フランケンシュタインの花嫁』
4. 『サンセット大通り』
5. 『旧友』
6. 『レベッカ』
7. 『フィラデルフィア物語』
8. 『隊長ブーリバ』

Disc9:女王エリザベス〜コルンゴルト作曲映画音楽集(録音:1973年)
1. 『女王エリザベス』
2. 『放浪の王子』
3. 『風雲児アドヴァース』
4. 『海の狼』
5. 『愛憎の曲』(チェロ協奏曲 Op.37)・・・フランチェスコ・ガルバーロ(チェロ)
6. 『砂漠の朝』
7. 『痴人の愛』

Disc10:白い恐怖〜ミクロス・ローザ作曲映画音楽集(録音:1974年)
1. 『赤い家』
2. 『バグダッドの盗賊』
3. 『失われた週末』
4. 『四枚の羽根』
5. 『深夜の告白』
6. 『円卓の騎士』
7. 『ジャングル・ブック』
8. 『白い恐怖』
9. 『黒騎士』

Disc11:情熱の航路〜マックス・スタイナー作曲映画音楽集(録音:1973年)
1. 『情熱の航路』
2. 『キング・コング』
3. 『サラトガ本線』
4. 『進め竜騎兵』
5. 『四人の妻』・・・アール・ワイルド(ピアノ)
6. 『三つ数えろ』
7. 『ジョニイ・ベリンダ』
8. 『君去りし後』
9 『男の敵』
10. 『摩天楼』

Disc12:ベティ・デイヴィス主演映画のための音楽集(録音:1973年)
1. マックス・スタイナー:『情熱の航路』
2. マックス・スタイナー:『愛の勝利』
3. マックス・スタイナー:『盗まれた青春』
4. コルンゴルト:『女王エリザベス』
5. フランツ・ワックスマン:『愛の終焉』
6. マックス・スタイナー:『追憶の女』
7. アルフレッド・ニューマン:『イヴの総て』
8. マックス・スタイナー:『黒蘭の女』
9. マックス・スタイナー:『森の彼方に』
10. コルンゴルト:『革命児ファレス』
11. マックス・スタイナー:『月光の女』
12. マックス・スタイナー:『凡てこの世も天国も』

 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
 チャールズ・ゲルハルト(指揮)

 ステレオ録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. The Sea Hawk:
  • 02. The Classic Film Scores of Erich Wolfgang Korngold
  • 03. Norma Procter contralto Sidney Sax violin The Ambrosian Singers

ディスク   2

  • 01. The Classic Film Scores of Dimitri Tiomkin
  • 02. John Alldis Choir

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総合評価

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名作、名曲、名演奏、名録音の素晴らしい作...

投稿日:2022/01/23 (日)

名作、名曲、名演奏、名録音の素晴らしい作品。 映画ファンはもちろん、オーディオ・マニアにも是非。 廉価BOX故の残念なところはありますが、気分がスカッとすること間違い無し。

ききだおれ さん | 神奈川県 | 不明

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チャールズ・ゲルハルトが、ナショナル・フ...

投稿日:2021/08/24 (火)

チャールズ・ゲルハルトが、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団を振って録音したハリウッド黄金時代の映画音楽を集めたクラシック・フィルム・スコアシリーズ。 最初のコルンゴルトのアルバムがヒットし、その後シリーズ化しました。 過去に2回程復刻されましたが、今回は廉価盤ボックスとなって新登場しました。 ゲルハルトとナショナル・フィルの演奏は卓越した技術力と、聴かせどころを抑えた楽しい演奏ばかりで、またウィルキンソンのキラキラとした録音も映画音楽らしくゴージャスです。 録音、復刻は過去のCDと大差はありません。 年代を考えてもなかなか良い音質です。 ただ、廉価盤ボックス仕様のためか、デザインがどれも同じになったため、一応何枚目かは書いてあるが文字が小さくぱっと見だと何枚目か分かりづらい。 最近のボックス物だとオリジナル・ジャケット仕様で復刻されているのが多くなってきているので、これは残念な所です。

レインボー さん | 不明 | 不明

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先日オリヴィア・デ・ハヴィランドが104歳...

投稿日:2020/08/05 (水)

先日オリヴィア・デ・ハヴィランドが104歳で亡くなったが、新聞記事は「風と共に去りぬ」ばかりの紹介であった。しかし彼女はエロール・フリンとのコンビによる冒険活劇シリーズで人気女優だったのであり、その音楽の大半はコルンゴルト。エロール・フリン物は後にB級映画として評価を落とし、コルンゴルトも忘れられた。決してつまらない映画ではないのだが。ゲルハルトの当初のアイデアはコルンゴルト復活であり、これが評判がよかったため後発も企画されることになった。このゲルハルト盤がなければコルンゴルト再評価はなく、そのおかげでラトル/ベルリン・フィルが「ロビンフッドの冒険」組曲を演奏するまでになったといってもいいのではないか。多分このシリーズの映画を全て知っているという人はほぼ皆無だと思うが、ゲルハルトもそれを承知でかなり凝った選曲をしている。ティオムキンやローザでは一番有名な映画は外されているしヴィクター・ヤングもたった1曲。一方でコルンゴルトはLP2枚分プラスかなりの量になるし、スタイナー、ワックスマンも多い。ただ12枚聴いての感想は、ロマンティック極まる音楽で甘いだけでなくスリルもあるのだが少々退屈でもあった。シベリウスの劇音楽などと比べるとオリジナリティが不足するからだろう。個人的に一番気に入ったのはアルフレッド・ニューマン。遺作の「大空港」が入っているのも嬉しい。ゲルハルトの演奏は立派なものだが、オリジナルの往年のハリウッドのオケはナショナル・フィルよりはるかに上手いことも指摘しておきたい。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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