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キー・トランペットで吹くフンメル「トランペット協奏曲」
ウィーン時代のケルビーニの音楽!
コンチェルト・ステラ・マトゥティナは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスやイングリッシュ・コンサート、オルフェオ・バロック管弦楽団など、世界有数のバロック・アンサンブルで活躍してきたメンバーたちによって2005年に創設されたオーストリアのピリオド・オーケストラ。「ケルビーニ・イン・ウィーン」は、イタリア出身、フランスで活躍したルイジ・ケルビーニのウィーン時代の音楽と、それにまつわる作品を収録。ケルビーニのパリ時代の代表作『二日間』のウィーン版(ドイツ語題「危険な日々(Die Tage der Gefahr)」)や『ロドイスカ』のウィーン版(ドイツ語題「Zwischenakte」)、ウィーンで作曲された『ファニスカ』、グレトリのオペラをアン・デア・ウィーン劇場の音楽監督であったアントン・フィッシャーが編曲したウィーン版、同じくアン・デア・ウィーン劇場の音楽監督を務めていたイグナーツ・フォン・ザイフリートによるケルビーニらの引用作品など、当時のウィーン劇場で人気を博したフランス・オペラの序曲等を収録。ウィーン版オペラは単にセリフや歌詞をドイツ語に変えただけではなく、ウィーンのオーケストラに合わせて楽器編成も大きく変更が加えられており、このアルバムではトランペットを中心に金管楽器が充実したウィーン版の響きが楽しめます。
また、ケルビーニの『二日間』の行進曲が引用されているフンメルのトランペット協奏曲も、このアルバムの重要作品。ハイドンのトランペット協奏曲と同じく、キー・トランペット(有鍵トランペット)の発案者であるアントン・ヴァイディンガーのために書かれており、オーストリアのトランペット奏者、ヘルベルト・ヴァルザー=ブロイスが、キー・トランペット(Rainer Egger / after Alois DOKE, ca.1823)で素晴らしいソロを聴かせてくれます。ヴァルザー=ブロイスは、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスやイル・ジャルディーノ・アルモニコ等で定期的に演奏し、コンチェルト・ステラ・マトゥティナの創設メンバー、またクラシックとジャズの両面で活躍する多彩なトランペッターです。フンメルを除き、全曲世界初録音。(輸入元情報)
【収録情報】
1. アントン・フィッシャー:歌劇『青ひげラウル』序曲
2. グレトリ/A.フィッシャー編:歌劇『青ひげラウル』より(マルシア(行進曲)、ドーポ・ラ・マルシア、バッタリア、ドーポ・ラ・バッタリア)
3. ケルビーニ/編曲者不詳:歌劇『二日間(ドイツ語題「危険な日々」)』序曲
4. ケルビーニ:歌劇『二日間』より第9曲(フィナーレ2)
5. フンメル:トランペット協奏曲ホ長調
6. ザイフリート:小カンタータ付きのセレナータ集より(1.グレトリ:『青ひげラウル』より行進曲、4.クオドリベット〜第23番ラルゲット&第24番アンダンテ、5.ケルビーニ:『危険な日々』より行進曲)
7. ケルビーニ:歌劇『ロドイスカ(ドイツ語題「Zwischenakte」)』より第2幕への序奏、第3幕への序奏
8. ケルビーニ:歌劇『ファニスカ』序曲
ヘルベルト・ヴァルザー=ブロイス(キー・トランペット:5)
コンチェルト・ステラ・マトゥティナ
マーティン・スカムレツ(指揮)
録音時期:2017年6月13-15日
録音場所:オーストリア
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)