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 オムニバス(チェンバロ) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

74件
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  • 鏡の迷宮に迷い込んだような曲集という印象を持った。...

    投稿日:2024/02/13

    鏡の迷宮に迷い込んだような曲集という印象を持った。「瞑想」というアルバムタイトルからすればもう少し静かで穏やかな曲集かと思った。が、数回聴いて前述のとおり、鏡の迷宮に迷い込みその光や映る影や気配に眩惑され、自分が果たしてどこにいるのか、そもそも自分が本当にそこにいるのか・・・そんな感覚になった。音はキラキラと変化し、楽想も変容する。しかし外的にあちこちを旅するような感じでなく、自分の内面を鏡で視るような不思議な感覚。私としては「瞑想」というより「沈思」といった言葉の方がこのディスクに合うのでは、とも感じる。シュタイアーの自作『Anklange』には特にそういった感触があると思う。一般的な意味での瞑想を考えるより、チェンバロからはじき出された音とその余韻である響きを静かに、そして深く聴いてその音の向こう側にある「何か」を考える・・・そういった意味で「瞑想」を捉えてもらうとよいのではないだろうか。シュタイアーの意欲作、ここにおすすめしてみたい。

    うーつん さん

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  • 行き届いた彫琢のなかに闊達自在さもあり、楽器も素晴...

    投稿日:2023/11/28

    行き届いた彫琢のなかに闊達自在さもあり、楽器も素晴らしく何度も聴きたくなる魅力がありました。

    セセニョン さん

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  • 価値あるセットだと思う。かつて”United Archive”が...

    投稿日:2023/09/23

    価値あるセットだと思う。かつて”United Archive”が1940年までのヨーロッパ録音を網羅したセットを出していたが、こちらはそのあと、渡米してからの録音がメインだ。ダブるのは二枚目のバッハと八枚目の協奏曲、スカルラッティのソナタの約半分、モーツァルトのごく一部だけで、なんといっても平均律全曲が丁寧に五枚のCDに収められているのが素晴らしい。両方のセットでランドフスカのセッション録音を概ね網羅できるのではないか。カークパトリックやレオンハルト以降は、考証を踏まえた繊細なチェンバロの音が主流になり、ランドフスカやバルヒャのような音量のあるたくましくコシのある演奏は、先覚者たちによるものでありながら亜流のような扱いを受けている感がある。しかし、この力強いバッハや表情たっぷりのラモーの何が悪いのか?これも古楽を蘇らせたある時代の音楽の生き生きとしたドキュメントだ。ヴァルヒャのバッハ録音のセットなどとともに聴いてみてください。何といっても買えるうちに。

    kentaroh さん

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  • FonoForum誌で高評価だったので購入したから、もう3...

    投稿日:2023/03/14

    FonoForum誌で高評価だったので購入したから、もう30年近く前になるが、いまだに愛聴盤の一つだ。特にC.H.Graunのソナタは、多くの作曲家のチェンバロソナタの中でも最も好きな一つである。C.H.Graunは作品が少なく、チェンバロソナタもこれぐらいしか見当たらないが、これだけ素晴らしい曲を残してくれたことを喜ぶべきだろう。Schornsheimの演奏はいつものように達者なものだし、本アルバムには他ではあまり聞かれないものが多いが、内容的には素晴らしいもので、現在ほぼ廃盤とは残念だ。

    Dinkelbrot さん

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  • 副島恭子さんは初めて聴く奏者。バッハが憧れたであろ...

    投稿日:2022/02/09

    副島恭子さんは初めて聴く奏者。バッハが憧れたであろう、フレスコバルディ、フローベルガー(2曲)、ダングルベール、F.クープラン、そして、バッハのフランス組曲第2番、幻想曲とフーガ、イタリア協奏曲を収める。バッハ以前の作曲家の作品を聴くにつけ、いかにバッハがそこから吸収し、それが自身の血肉となったのかが良く分かる。そして、改めてバッハの偉大さに驚くことになる。副嶋恭子さんの演奏は、落ち着いた中にもセンスを感じさせるものだ。音質は、チェンバロの美しい響きを良く捉えていて素晴らしい。なお、チェンバロについて、前半のフレスコバルディとフローベルガーをイタリアンタイプで、後半のダングルベール以下をフレンチタイプで弾き分けている。

    Ichirokagawa さん

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  • ピノックの選曲のセンスの良さがわかるアルバム。「調...

    投稿日:2021/03/16

    ピノックの選曲のセンスの良さがわかるアルバム。「調子の良い鍛冶屋」や「神秘的なバリケード」など有名な曲の合間にマイナー作曲家の作品が挿入されている。バロック期のマイナー作曲家のチェンバロ作品をこのアルバムで初めて触れるという方が多いのではないだろうか。

    miklos さん

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  • ランドフスカは曲を面白く聞かせる名人だと思う。この...

    投稿日:2021/02/27

    ランドフスカは曲を面白く聞かせる名人だと思う。このボックス中にも、多くの鍵盤奏者が録音をしている曲、例えばゴルトベルク変奏曲、イタリア協奏曲、平均律等が収録されているが群を抜いて面白く退屈しない。装飾音の入れ方や種類、間の取り方が絶妙なのだと思う。ある人曰く、テンポルバートはポーランド人にしか出来ないそうだ。この人の演奏を聴くと納得してしまう。

    ぽんた さん

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  • バッハが歩いて聴きに行ったと伝えられるオルガニスト...

    投稿日:2019/02/08

    バッハが歩いて聴きに行ったと伝えられるオルガニスト ラインケンの”トッカータ ト長調”から始まる 編曲作も残っていることからバッハが学んだことは間違いない バッハが最も影響を受けたと言われるブクステフーデの”組曲ハ長調”を聴く バッハが二十歳を過ぎた頃に亡くなっているが 実際に会って教えを受けたのだろうか バッハ音楽の祖というならフローベルガーは教材として出会った一人 バッハが誕生する18年前に他界している フローベルガーに実際に教えを受けたケルルの作品を研究したことは事実だが ケルルの最期にバッハは7,8歳であり これも会ってはいないだろう 学ばなければ天才も花開かない ただ学んで師を超えていく人は稀である やはり才能は天賦に拠るところが大きい 孰れの”師”の作品も美しく魅力に富む フリッシュの演奏はその価値を伝えて余りある その諸作の間に差し込まれたJ.S.バッハの二作品が素晴らしく味わい深い 栴檀は双葉より芳しを実感させる どちらもバッハが二十歳前後に書いたもの ”トッカータ ホ短調 BWV.914”と”カプリッチョ 変ロ長調「最愛の兄の旅立ちに当たって」”に改めて聴き入った あなたも如何  

    風信子 さん

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  • Wigmore Hall Liveに続く、そして同様に非常に意欲的...

    投稿日:2017/10/08

    Wigmore Hall Liveに続く、そして同様に非常に意欲的なアルバムです。”La Follia”をテーマとするバロック音楽と、現代音楽を交互に配し、最後をJ.S.BachのBWV1052で締めくくるという構成で、前作程の統一性のあるプログラムには感じなかったものの、確かにルネサンス・バロック変奏曲とMinimal musicの繋がりは共通の根をもっているのかも知れません。プログラム中では、ライヒのPiano Phaseが、作曲者自身の言葉にもあるように、まさに圧倒的な名演奏で、ついでやはりグレツキの協奏曲が水を得た魚のようなこれも名演奏です。反面、J.S.Bachを含むバロック音楽の演奏は(C.P.E.Bachはバロックとしてよいか?)、演奏細部の掘り下げがまだ十分でない部分が多いためか、過去の名匠の演奏に比較して、あまりにまだニュアンスに乏しく一本調子で、とても現代音楽における名演と比較できないのが辛いところです。M.Esfahani自身はチェンバロの現代復興を使命と考え、Leonhardt以降の現代のチェンバロ奏者が、現代のチェンバロ音楽を弾かず古楽復興に専心したことを批判的にとらえているようですが、彼自身が肝心要のルネサンス・バロックのレパートリーにおいて、Leonhardtら過去の巨匠に、とてもまだ較べられるレベルでないのが痛いところでしょうか。とは言え、今はすっかり名匠となったTrevor Pinnockも、デビュー時は技術のみでニュアンスの乏しい演奏をすることもあったことを思えば、M.Esfahaniも今後にまだまだ期待すべきなのでしょう。J.S.Bachを含むバロック作品の演奏水準としては、公平にみてまだ平均レベルですが、ライヒ始め現代音楽における超名演があるため、評価はやや甘くさせていただきました。ちなみにコンチェルト・ケルンの演奏は、以前からのこの団体の演奏同様、手堅いがやや重々しく、古楽オーケストラとしては平均以上ではないと思われました。

    mimi さん

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  • 非常に意欲的で、かつ意義のあるアルバムと思います。...

    投稿日:2017/10/07

    非常に意欲的で、かつ意義のあるアルバムと思います。16世紀のW.Byrdから21世紀のLigetiまでが、明確な一本の線で結ばれ、そこに500年以上の時代が隔てられたことによる違和感は全くありません。現代音楽に至る、西洋音楽の流れが確かに確固たる根を共有することによって移り変わってきたことを、このまだ若い、しかも西洋出身でないチェンバロ奏者が見事に示してくれたことには、感嘆しかありません。演奏に関して言えば、Ligetiの生命力溢れる見事な演奏がさすがに最も素晴らしい。Byrdの演奏は、生き生きとして美しいものの、過去に様々な巨匠たちの一瞬一瞬に無限のニュアンスが込められた名演に数多く接した耳には、未だ一本調子で味わいがあまりに乏しい。3声・6声のリチェルカーレも、一音一音、声部の意味付けが非常に雑な割に、意味不明なテンポ変動(決してルネサンス・バロック音楽ではあり得ないような)が頻出するやや特殊な演奏で、若い世代でもM.Borgstedeなどの厳格で極めて構造的な演奏に較べると、Bachの音楽構造の真価の半分も、まだ表出はできていないと思います。ただ、特にByrdの音楽などは、このようなひろいコンサート会場での再現にそぐわない面も多いと思われ、できたらスタジオ録音でこのプログラムをじっくり聴いてみたいと思いました。ともあれ、、今後に大いに期待したいできる素晴らしい若い才能であり、月並みな言い方で恐縮ですが、ルネサンス・バロック音楽が全く今日、現代を生きる音楽として確固たる存在であることを示す好企画です。ルネサンス・バロック音楽ファンにもぜひ一聴をお勧めしたいですね。

    mimi さん

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ありがとうございました

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