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#マイネーム

黒川裕子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784378015583
ISBN 10 : 4378015587
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

両親の離婚によって名字が変わったばかりの明音。新入学した杜中では“さんづけ”運動がはじまり、新しい名字が強調されることに。最悪だ。そんなとき、SNSで地元中学生限定のスレッド“自分の名前がきらいなやつ集まれ #マイネーム”に出会う。スレッド主のビオが、“さんづけ”運動に反対して、自分の呼ばれたい名前の名札をつけようと呼びかけると、名前にそれぞれの不満を抱える明音たち一年生は熱狂した。そして、「杜中名札事件」がぼっ発する。仲たがい、裏切り、大人たちの反撃…事件は思いもよらぬ展開へ。はたして、明音たちの心のさけびは届くのか―。

【著者紹介】
黒川裕子 : 大阪府生まれ。京都外国語大学学士、エディンバラ大学修士。2017年に第58回講談社児童文学新人賞佳作入選、『奏のフォルテ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    自分の名前が好きか嫌いか? 何気ない問いかけのようでいて、複数の名前を使わざるをえないマイノリティの問題にも突きあたる。強制や押しつけはいやだ、という思春期の思いも、内容はみんなちがっていたりする。明音(みおん)のクラスから、ネットをきっかけに始まった「星の名前」は、大人たちの思惑もからんで発展していく。町の有力者と一保護者との対立もある。小さなことでも実はさまざまにつながっている。ネットの世界のように。ハッシュタグで始まるタイトルの理由がわかるような気がした。物語は終わってもその波は続いていくのでは。

  • ☆よいこ

    YA。親の離婚で中学入学で名字を変えた明音(みおん)は自分の名前が好きではなかった。でも鬱になったママには言えない。新しく開店したブックカフェでは、好きな名前を名乗っていいという。みおんは自分にSGMと名付けた。それぞれに名乗りたい名前、読んでもらいたい自分がある。みおん達は学校でも好きな自分の呼び名を名札にして過ごすことにする。大人達は反発する▽言いたいことを言う、すこしひねくれてるけど元気な中学生の物語。周りから見たら「そんなことくらい」でも本人にとっては重要なこと。声をあげる行動する話し合うの大事。

  • horihori【レビューがたまって追っつかない】

    春休みに両親が離婚した明音。しかし、学校では、イジメ防止のために、“苗字”に“さん”付けで呼び合うように言われる。新しい苗字に愛着が持てない明音は、SNSで地元中学生限定のスレッド<自分の名前がきらいなやつ集まれ#マイネーム>に出会う。スレ主は自分の呼ばれたい名前の名札をつけようと呼びかけ、明音たちのクラスでもマイネームを付けるようになる。しかし、逆に#マイネームに賛同しない人たちもいた。離婚・養子縁組・在日・通称・キラキラネーム。名前に秘められたアイデンティティと差別を、子どもに投げかける良作。

  • 白雪ちょこ

    「名前」がテーマとなっている作品で、中学生の思春期だからこそ味わう違和感や葛藤などが、よく描かれていた。 田舎ののんびりとした風景、方言もちょこちょこ出ており、全体的にうまくまとまっている。 両親が離婚したことにより、苗字が変わってしまい「名前」という自分の存在を示す大切な物への見つめ直しや考え方。 ネットを通じて、大人達に反抗する様も現代的な要素を感じた。 前半から中盤にかけては盛り上がりがあったが、後半に至ってはあっさりしすぎていたため、ちょっとオチが残念なようにも感じた。

  • かな

    親が小学校の時、離婚して名字が変わったのだがこの主人公と同じく中学校に入るときがタイミングがいいということで中学校デビュー?だったわけだけど、同じ小学校の子達は旧姓で呼ぶし、逆に変に浮いてしまった覚えがあります。名前の好き嫌いは人それぞれだと思うが、自分で変えることはできない。特殊な事情を除いて。SNS上ではそれぞれ好きなニックネームをつけて投稿している訳だけど、それを中学校で自分たちの意思で行おうとする姿勢が共感できました。自分が中学校の時は不満を持ちながらもいろいろ流されて生きていたような・・・。

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