鶴見俊輔伝

黒川創

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104444090
ISBN 10 : 410444409X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
566p;20

内容詳細

戦後日本を代表する哲学者・鶴見俊輔の93年の歩みと思想。初の本格的評伝。

目次 : 第1章 政治の家に育つ経験 一九二二‐三八(女たちと「平城」/ 祖父・新平と父・祐輔 ほか)/ 第2章 米国と戦場のあいだ 一九三八‐四五(佐野碩のこと/ 「一番病」の始まりと終わり ほか)/ 第3章 「思想の科学」をつくる時代 一九四五‐五九(編集から始まる/ 軽井沢 ほか)/ 第4章 遅れながら、変わっていく 一九五九‐七三(保守的なものとしての世界/ 一九六〇年六月一五日 ほか)/ 第5章 未完であることの意味 ‐二〇一五(「世界小説」とは何か/ 家と「民芸」 ほか)

【著者紹介】
黒川創 : 1961年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。「思想の科学」編集委員を経て、99年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年刊『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境(完全版)』で伊藤整文学賞(試論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    戦後日本を代表する哲学者・鶴見俊輔(1922-2015)の評伝。政治家の家に育った幼少期、ハーヴァード大学で学ぶ青年期、太平洋戦争開戦とともに交換船で帰国して従軍、戦後は月刊誌『思想の科学』を創刊し、以降50年間にわたって「反動の思想」という哲学的立場をとって言論活動に入る鶴見俊輔の軌跡。読み物としての面白さには少し欠けるが、こういう日本人がいたことを忘れてはいない。

  • とくけんちょ さん

    名前は知っていたが、何をなした人なのかよく知らずにこの本を手にした。読み終わり、作者の目論見にカチッとはまった読者だと分かった。人生の擬似体験。さぁ、戦後の混乱した時代、エネルギッシュに生きなければ埋没した時代、誰もが明るい未来を夢見た時代。賛否はあっても、自分の信じる正義を貫く。憧れを感じます。

  • おさむ さん

    Wikiで調べると、哲学者、思想家と書いてある鶴見俊輔さん。この伝記を読むと、そんな範疇には止まらないスケールの大きな人だったことがわかる。思想の科学やベトナムに平和を!連合などの活動しか知らなかったので、驚きでした。とりわけ後藤新平を祖父に持つピカピカのエリート一家に生まれ育ち、10代で渡米してハーバード大学を卒業したという青春期の話は、ほんまかいなと思うほど。従軍をはじめ戦争が彼の人格形成に大きな影響を与えたんだなと実感。大佛次郎賞受賞作。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    重厚な本。一高弁論部の後輩たちが集まったのが「火曜会」の始まり。日銀理事・深井英五、法制史家・瀧川政次郎、朝日新聞記者・杉村楚人冠、満鉄理事・松岡洋右、国民新聞社社長・徳富蘇峰らが講師役。再開後の初回の講師は、島崎藤村。さらに、有島武郎、小山内薫……(22頁)。小学四年生の頃になると、神田の古本屋で二時間かけて本を見ることが、学校帰りの楽しみに。神保町の一角にあった巌松堂の店内では、いま自分が、世界一の知識の宝庫に立っているように感じられた(61頁)。読書家としては、俊輔氏の小学校を出るまでに1万冊以上

  • trazom さん

    これはいい本だ! 鶴見俊輔さんの人生と業績が見事に描写されている。私は、ベ平連のあり方等を含めて、鶴見さんとは、少し考えが異なる。それでも、知の巨人としての鶴見さんを心から尊敬してやまない。何より、鶴見さんの心の広さに敬服する。その広さが「思想の科学」に数多くの有為の才能を惹きつけた。昨今、社会が益々、不寛容で排他的になっているだけに、鶴見さんの包容力が輝いて見える。著者の黒川創さんも秀逸。文中で「私の父親は北沢恒彦である」と告白しておられるの読んで、卒倒した。「そうだったのか!」…すべてが腑に落ちた。

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黒川創

作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境“完全版”』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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