死美人 レトロ図書館

黒岩涙香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309027586
ISBN 10 : 430902758X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
424p;20

内容詳細

探偵小説誕生期の大古典へのリスペクト!あの『鉄仮面』の巨匠ボアゴベーが、ガボリオが生んだ名探偵ルコックの晩年を描いた名作を、日本近代小説の遠祖となった涙香が翻案、それをさらに乱歩が現代語訳。そして、初単行本時に欠落したままであった部分を初めて復活。これが本物の古典名探偵小説!

【著者紹介】
黒岩涙香 : 1862年、現在の高知県生まれ。作家、翻案小説家、ジャーナリスト。本名・周六。1888年、新聞連載の『法廷の美人』(原作ヒュー・コンウェイ『暗き日々』)の大ヒットで翻案小説のスターとなる。1892年、『万朝報』紙を発刊し、数々の代表作を発表。また、執念深いスキャンダル記事の展開で“マムシの周六”の異名をとり、部数を伸ばした。1920年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • そうたそ さん

    ★★★★☆ ガボリオの作品に登場する名探偵ルコックの晩年をボアゴベーが描いたという作品を黒岩涙香が翻案、それを江戸川乱歩が現代語訳した、という何とも入り乱れた作品。涙香の翻案小説は極端な意訳であるし、舞台設定はそのままながら人物名は日本風のものに置き換えているから、ある意味では原典とは別物なのだろうが、これが頗る面白い。原作のままだときっと読めなかっただろうなあ。ミステリとしてはツッコミどころはあるものの、二転三転する展開は魅力的だし、古き良き探偵小説としても素晴らしい作品だった。

  • みゆき・K さん

    これは絶対面白いはず。そう思って読み始めたら大当たり! ボアゴベーの作品を黒岩涙香が翻訳。それを江戸川乱歩が現代語訳した作品。元名探偵の父親は、息子の無実を信じて孤軍奮闘する。殺人、遺産相続、愛憎のほか、変装、尾行、溺水、火事と、ありとあらゆる要素がてんこ盛り。もの言えぬ証人≠フ使い方も巧み。舞台はフランスなのに、登場人物の名は全て漢字表記というのも斬新で読みやすい。忘れられない名シーンは、路線切り替えシーン。本年度ベスト1作品。自分の嗅覚を信じて良かった。面白かった!

  • カーゾン さん

    L:他の評者と同様、小生が住む市の図書館のフランス文学の棚に本書があり、ハテナと思いつつ借りる。パリ及びフランスの郊外が舞台だが登場人物が日本名。これも面白い。途中早々と犯人が割れてしまうので、犯人捜しの妙味はないが、変装、冒険、ロマンスそしてタイムリミット・サスペンスと活劇てんこ盛りで頁を繰るスピードも速くなり、楽しめた。数か月置いてまた翻案もの見かけたら読んでみようっと。

  • 海老エミ さん

    面白かった。パリを舞台に日本人名の登場人物たちが遺産を巡る殺人事件に奮闘。元探偵の零骨先生達の活劇。レトロなムードを楽しみながら読みました。エミール・ガボリオ(1832-1873)著「ルルージュ事件(1866)」で初登場したルコックを主人公に、フォルチュネ・デュ・ボアゴベイ(1821-1891)著「死美人(1878)」を黒岩涙香翻案。これは江戸川乱歩現代語訳版。流れはややこしいけど、面白い話を日本人向けに書き直したんよ!って感じでした。装丁もシックで素敵。

  • 80000木 さん

    図書館で。海外文学の棚をね、ぼーっと見てたら目についた。黒岩涙香…なんでここに?ここフランスやで…しかもハヒフヘホの場所やで…ラベルには「ホア」って書いてあるけど…黒岩なら「く」じゃねえのか?なんて考えながらそのまま借りたらおもしろかった。舞台はおフランスで名前は全員日本人なの斬新。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品