悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門 幻冬舎新書

魚川祐司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344984363
ISBN 10 : 4344984366
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;18

内容詳細

ブッダは、人生の「苦」から抜け出すには、出家して修行、すなわち瞑想を実践することで、煩悩を解脱した「悟り」に至らなくてはならないと説いた。では出家したくないのはもちろん、欲望を捨てたくない、悟りも目指したくない「普通の人」は、「苦」から逃れられないのか?「普通の人」の生活にブッダの教えはどう役立つのか?瞑想をすると何が変わるのか?タイで三十年近く出家生活を送る日本人僧侶と気鋭の仏教研究者が、スリリングな対話を通して「実践する仏教」の本質に迫る。

目次 : 序章 「実践する仏教」のパースペクティブ(「ナラテボー」は「エンジェル・マン」/ 智慧と慈悲のプラクティカルな総合 ほか)/ 第1章 智慧の章(「実相」の智慧と「実践」の慈悲/ コーンフィールド氏のタイ・ミャンマー修行体験 ほか)/ 第2章 慈悲の章(説き尽くされた「智慧」、いまだ完結していない「慈悲」/ テーラワーダは「人生否定、来世志向および二元論的」? ほか)/ 第3章 自由の章(世間的な意味での「自由」とは?/ 仏教的な「自由」は世間的な「自由」とどう違うのか ほか)

【著者紹介】
プラ・ユキ・ナラテボー : 1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。88年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキエン師の下で出家。以後、開発僧、瞑想指導者として活動

魚川祐司 : 1979年、千葉県生まれ。著述・翻訳家。東京大学文学部思想文化学科卒業(西洋哲学専攻)、同大学院人文社会系研究科博士課程満期退学(インド哲学・仏教学専攻)。2009年末よりミャンマーに渡航し、テーラワーダ仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由等をテーマとした研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あちゃくん さん

    仏教の持っている豊潤さと唯一無二の正解を求めていないところに僕は惹かれるんだなと感じました。

  • booklight さん

    瞑想・マインドフルネスを概観する。まず、目的や道順によって瞑想は変わる。大きくは2つ。集中系は智慧の習得を重視しパワー系、気づきの瞑想は日常生活により近くスピード系、など理解が深まった。瞑想は、自分と対象の2軸の思考にもう一つ軸を立てて、自分も対象も概観する視点を持つことというのもなるほど。そのためには、気づく力をつけていく必要があり、日々の瞑想でそれを鍛えていく。智慧は整理されているが、その日常生活への応用の慈悲はまだ未整理だそうだ。なので色々な流派がある。研究者と僧侶の会話で大分風通しのよくなった。

  • yutaro13 さん

    『ゼロポイント』の魚川氏とタイのスカトー寺副住職のプラユキ氏による、仏教の実践=瞑想をテーマとした対談本。全体としては魚川氏の主張が強め。多様な瞑想技法がある中で、必要な知識と理解のないまま実践して望ましくない結果に陥る瞑想難民も多いとか。同じテーラワーダだが智慧重視のミャンマーと慈悲重視のタイとの違いが興味深い。前者は瞑想による悟り(物語の解体)を目的とするが、後者はより物語=日常生活に即した実践を説く。日常に悩みがあるならプラユキ式が良さそうだが個人的には前者に惹かれる。そろそろ実践もしてみたいなぁ。

  • 西 さん

    非常にわかりやすく、ためになった。対談集の良いところが出た本だと思う。私も熱心な信心というところまではいかないけど、良く生きる上で仏教は参考になると思い勉強したいという気持ちになる。瞑想はなかなか簡単ではないけど、肩に力を入れすぎずチャレンジしていきたい。

  • りょうみや さん

    「仏教思想のゼロポイント」に続けて読むが、そうでなければ理解できなかっただろう。その続編で副読本だと思えた。全ての脳内物語を消す本格的な瞑想から、社会的生活を行いながら脳内の俯瞰的な視点を得て苦しみを減らしていくライトな瞑想まで様々で、自分に合っていないものを選ぶと逆に苦しむことになることが分かる。ライトな瞑想指導は臨床心理のカウンセリングとほぼ重なっていく。

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