高野秀行 (ノンフィクション作家)

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謎のアジア納豆 そして帰ってきた“日本納豆”

高野秀行 (ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103400714
ISBN 10 : 4103400714
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
350p;20

内容詳細

山奥のジャングルで出会った衝撃的納豆ご飯。ぱりぱりと割れるせんべい納豆。元・首狩り族の優雅な納豆会席。中国湖南省の納豆入り回鍋肉。そして日本で見つけてしまった「究極の納豆」。本気度1000パーセントのノンフィクション大作。壮大すぎる“納豆をめぐる冒険”

目次 : 納豆は外国のソウルフードだった!?チェンマイ/タイ/ 納豆とは何か/ 山のニューヨークの味噌納豆 チェントゥン/ミャンマー/ 火花を散らす納豆ナショナリズム タウンジー/ミャンマー/ 幻の竹納豆を追え!ミッチーナ/ミャンマー/ アジア納豆は日本の納豆と同じなのか、ちがうのか/ 日本で『アジア納豆』はできるのか 長野県飯田市/ 女王陛下の納豆護衛隊 パッタリ/ネパール/ 日本納豆の起源を探る 秋田県南部/ 元・首狩り族の納豆汁 ナガ山地/ミャンマー/ 味噌民族vs.納豆民族 中国湖南省/ 謎の雪納豆 岩手県西和賀町/ 納豆の起源

(「BOOK」データベースより)

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豆を発酵させた食品はアジア各地に存在する...

投稿日:2021/04/09 (金)

豆を発酵させた食品はアジア各地に存在するわけで、それを著者が発見しに行く、というか取材に行く作品。現地の人にとっては昔から食べられているものだし、さほど珍しくもないような気もするが、海外の納豆をこれだけ取材した本もなかなかないだろうから、基調といえば貴重。

sabbath sabbath さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    納豆の謎を解くべく、ある時はタイのシャン州の辺境へ、さらにはミャンマーのチェントゥンあるいはナガ山地へ、そしてネパールのパッタリへ、はたまた中国湖南省の鳳凰古城へと探索と思索の旅は続く。国内でも納豆のルーツを求めて長野県の飯田市へ、秋田県の南部、岩手県西和賀町へ。とにかく全ページにわたって、これ納豆の話一色。周りの人たちを辟易させたらしいが、読者までもがおしまいには幾分かうんざりしてくる始末。本書には、高野秀行のあくなき好奇心、冒険心、行動力、集中力、粘着力が最大限に発揮されている。

  • ゆいまある さん

    壮大な納豆ルポ。煮た大豆を枯草菌で発酵させた糸引き納豆は、日本から3千キロ離れたタイ、ビルマ、ネパールの山岳地帯にも存在する。イチジクでもシダでもバナナの葉でも納豆は作れる。大豆は痩せた土地でも育ち、肉魚他の調味料の少ない貧しい山奥では貴重な蛋白源であり調味料。日本では秋田県南部などで発生したと考えられるが、冬は葉の確保が難しい為に稲藁が使われたと考えられる。納豆に代わる蛋白質がある地域では廃れる。味噌すら食べない大阪で根付かなかったのはそんな理由では。膨大な地域と人に取材しており読み応えあり。面白い。

  • トムトム さん

    納豆文化において、日本の信州とミャンマーのシャン州は同じだ!という、一見荒唐無稽なのに話を聞くと「そうかも」と思えてしまう不思議な本。身の回りにあるものを利用して保存食や美味しいものを作る。それは時代・地域・民族が違えど人間という動物に共通のこと。人間が思いつくことは、時間・空間をへだてても同じなんだなぁとシミジミした。手前味噌ならぬ、手前納豆!どの民族も、自分とこの納豆が一番おいしいと言う。いやいや、日本の納豆が一番でしょう!笑

  • 岡部敬史/おかべたかし さん

    「納豆は藁じゃなくても作れるんだぞー!」という高野さんの叫びが延々語られていて、その延々さが相変わらず楽しいです。終わりのほう「雪納豆」というものが出てきますが、その本当の姿を誰も把握せず伝搬していた件が、なかなか興味深い。「どういうこと?」を自分の頭でしっかりわかるまで追う姿勢に大いなる共感とリスペクト

  • ☆よいこ さん

    ノンフィクション作家が書く納豆の研究レポート。きっかけはシャン族など山岳民族を紹介しようと「アジア納豆」を切り口に取材を進めていくうちに、「そもそも納豆てなに?どこから来た食べ物なの?日本の納豆と違いは?」などミイラ取りがミイラになった。イヌを連れて海外旅行とか、納豆合宿として様々な納豆づくりにチャレンジしたり、まさに体当たり。現地調査も積極的に行い、もはや研究者レベル。予測を立て、文献を探し、インタビューし実験をする。それを喜々としてやってるところがすごい▽めちゃ面白かった。

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高野秀行 (ノンフィクション作家)

1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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