将棋「初段になれるかな」会議 扶桑社新書

高野秀行 (棋士)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594081263
ISBN 10 : 4594081266
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
175p;18

内容詳細

初段ってどうやったらなれるの?
級位者の悩みにプロ棋士が明朗回答

駒の動かし方はもちろん、穴熊や美濃囲いなど基本的な囲いもわかる。けど、決して強くはない、具体的には初段に届かない棋力の人に向けて作ったのが本書。指南役は「経堂こども将棋教室」を主宰し、指導力に定評のあるプロ棋士の高野秀行六段。将棋好きだけど決して強くない、ライターの岡部敬史と漫画家のさくらはな。の二人が、悩める級位者の声を代弁して、「わかったふりはしない」を信条になんでも質問。聞けば聞くほどに、級位者ならではの強くなる考え方や戦い方があることがわかった。

盤面は3×3マスを見る、戦型は一つだけ覚えればいい、わかりやすい詰将棋を作るetc.

将棋というゲームに強くなる要素の一つひとつに踏み込み、プロとアマの対話形式で進む本書。悪手だらけの級位者の対局をプロが解説するという、前代未聞の試みも盛り込みつつ、読むだけで、楽しく、上達するヒントが満載。これまで身の丈に合った本に出会えなかった皆さんにとって「これならわかる」を目指した一冊です。


第1章 常に「と金」を考えよ 〜級位者が覚えるべき10の格言〜
角の利きは3万回確認! /初心者には居飛車よりも振り飛車/戦型は、ひとつ覚えればいい?/「銀冠」がなぜ堅いか説明できますか?/序盤は飛車より角が役立つ?/級位者が覚えるべき10の格言

第2章 自信のない「詰み」より「詰めろ」〜覚えておきたい詰みの形〜
初段を目指す詰将棋の取り組み方/「頭金」と「腹金」で詰ませるイメージを持つ/「一手詰」は「三手取り」/「駒を取って詰ませる」と「一間竜」/「退路封鎖」は「捨て駒ブロック」/「あの自分の駒がいなくなれば……」/自信のない「詰み」より「詰めろ」/詰みだけでなく詰めろも正解

第3章 「手筋」ってそもそも何?〜初段になるためのテクニック集〜
「手筋」ってそもそも何?/次に厳しい「垂れ歩」/技を仕掛けるための「継ぎ歩」/大駒も直接狙える「連打の歩」/なぜ桂馬の両取りが「ふんどし」なのか/魔法のように詰む「継ぎ桂」/「角と桂」の攻め筋/美濃崩しでも使える「銀の割り打ち」/詰めろをかける攻め筋「腹銀」/腹銀は矢倉崩しに活躍/受け筋の「桂先の銀」/歩で銀を取る「銀ばさみ」/

第4章 意識したい「良い形」と「どこから終盤?」〜級位者の実戦譜より〜
駒がぶつかったからといって慌てない/桂の頭は弱いので銀とセット/なぜ位を取るのが良い形?/好形はどこまでいっても、好形/この1筋方面は、やらせちゃっていい/囲いが元に戻せるならば、戻す/勝率が変わる終盤の見極め

第5勝 差がないときは攻め急がない〜級位者の「次の一手」〜
第1問「プロなら百人中百人が桂馬を跳ねる」/第2問「離れ駒に注目して手を作ろうと考えたのが素晴らしい」/第3問「角の狙いだけ防げば、こちらが大優勢」/第4問「あまり差がないときは、すぐに決着をつけようとしない」/第5問「仕掛けの筋に飛車を動かす」/

第6勝 「強くなった気がする」から始める棋譜並べ
棋譜並べは難しい?/棋譜並べでプロと同じことを再現できる/この局面で3三歩と指してみると、ちょっと強くなった気がします
棋譜1 中村太地王座 対 鈴木大介九段(順位戦B級2組)
棋譜2 飯塚祐紀七段 対 森下 卓九段(順位戦B級2組)
棋譜3 南 芳一九段 対 高野秀行六段(順位戦C級1組)

第7章 なぜ「先手よし?」〜プロに訊いてみたかったこと〜
馬と飛車の交換はどちらが得?/級位者と段位者の違いは?/実戦をひたすら指して強くなれる?/子どもの指し手が早いのは?/藤井聡太七段みたいにソフトを使いたい/定跡を覚えるのは意味あるの?/初段から先は?/駒落ち定跡は必要?/「手を読む」って?/マニアック戦法おじさん対策/戦術本の「先手よし」の基準は?

【著者紹介】
岡部敬史 : 1972年京都市生まれ。ライター・著述家・編集者

さくらはな。 : 千葉県出身。漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 岡部敬史/おかべたかし さん

    将棋の本って、駒の動かし方から書いてある初心者用か、棋譜がたくさん書いてある上級者用ばかりで、ルールは知ってるけど強くない人が、気軽に読める本がないなぁと思って作った一冊です。指南役は、息子が通う将棋教室を主宰する高野秀行六段。「わかったふりはしない」を信条にいろいろ質問した結果「初段」を目指すを掲げるにふさわしい本になりました。「将棋ウォーズ」などで初段を目指しているみなさん、ぜひ手に取ってみてください。さくらはな。さんのイラスト&漫画も楽しいですよ^^

  • むーちゃん さん

    何回か読み直して、基本的なことを勉強したい。 「観る将になれるかな」も読んでます。

  • hnzwd さん

    級位者が将棋初段になるには、何がポイントなのかを対話形式でまとめた本。プロの真似するのは無駄、って話だったり、単手数の詰め将棋で形を覚えるあたりとか、覚えるべき10なの格言なんかは本当に勉強になるのかも。

  • チャー さん

    初段を目指す級位者向けに書かれた本。プロ棋士とライターと漫画家の著者が具体的な棋譜を囲みながら対談形式でわかりやすく検討や解説をしている。駒の動かし方を覚え、何局か実践を経て壁に当たったときにヒントとなる将棋の基本的な考え方が紹介されており参考になる。プロの対局にあるような差し回しは憧れる面もあるが、級位者には知らないことが多すぎ、内容を全く理解できていないことを改めて感じた。棋譜ならべでは、まず対局の流れを感じてみることが重要との指摘はなるほどと感じた。

  • みんく さん

    『難しい「詰み」より、簡単な「詰めろ」』将棋番組を見ているとちょくちょく出てくる格言。これを細かく解説してくれる本は、今までになかった。実戦ではせいぜい3手詰めくらいしか読めない自分にとっては、9手詰めなんて絶対読めない。なので「次に受けなければ確実に詰ませますよ」という「詰めろ」の手を指せれば棋力アップしそう!まあ、実際は、指し手が「詰めろ」になっているかを読むのは簡単じゃないんだけれどもー。森雞ニ先生・金子タカシ先生の寄せの本が終盤力強化にもってこいですね。

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