高野秀行 (ノンフィクション作家)

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イラク水滸伝

高野秀行 (ノンフィクション作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163917290
ISBN 10 : 4163917292
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
追加情報
:
480p;20

内容詳細

アフワール―そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録―“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!

目次 : 第1章 バグダード、カオスの洗礼/ 第2章 イラン国境の水滸伝/ 第3章 新世紀梁山泊チバーイシュ/ 第4章 イラク水滸伝六千年 脳内タイムマシンの旅/ 第5章 「エデンの園」の舟造り/ 第6章 呪われた水滸伝の旅/ 第7章 謎のマーシュアラブ布を追え!/ 第8章 古代より甦りし舟は行く

【著者紹介】
高野秀行 (ノンフィクション作家) : ノンフィクション作家。1966年東京都生まれ。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)でデビュー。『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』(集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    9月の第一作は、以前から気になっていた高野 秀行の最新作です。古代メソポタミア文明、6000年の歴史と文化が香るイラクの圧巻のノンフィクションでした。イラクや中東の不幸は、原油が産出したことによる欧米の利権争い、略奪によります。著者が絶賛するイラク料理、検索しましたが、東京にはイラク料理の専門店はなさそうです。トルコ料理が世界三大料理の1つですから、その系統でしょうか❓ https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917290

  • パトラッシュ さん

    ソマリランドに続いてイラクの大湿地帯と、高野さんは地球から消えたと思われた未開の辺境を次々と探り出してくる。葦の浮島に反体制派が逃げ込み、迫害され続けた古代宗教マンダ教が健在で、水牛と共に生きる牧畜民がいるなど、文字通り水滸伝の世界が今日も健在とは、圧倒的な事実の迫力の前に、日本人の貧弱な想像力など吹き飛んでしまう。中東はイスラムや政治体制で単純に色分けなどできず、マーシュアラブ布のように強烈な意志と力の絡み合った人間模様が織られた世界なのだ。この布をクリスティが収集していたのが事実なら、ぜひ見てみたい。

  • のっち♬ さん

    非主流派やアウトローが集まるイラク湿地帯の滞在ルポ。舟旅が叶わなかった分著者らは歴史調査、インタビュー、生活模様の観察を多角的かつ深く考察。グノーシス思想、カオスの二重構造、アザール布が持つ象徴性など考察は面白いし、SDGsの極致な循環共生型生活は山田ならではの視点。カオスの更なる深淵で営まれる五千年続く民間工芸や生活観は、水不足や圧政からして今後危うい意味でも実に貴重な記録。気高く多弁で行き当たりばったりな個人主義への嫌味のなさ、ジャーシム宋江やアヤド呉用らの献身ぶりから著者の安定した好人物像が伺える。

  • ゆいまある さん

    大好きな高野さんの新刊だが、意外に読みにくい。イラクにある巨大湿地帯アフワール。メソポタミア文明が生まれた土地。そこには反体制派や異教徒が細々と暮らしている。秩序だった社会ではないので、混沌として掴みにくい。そんな中、アザールという一部収集家にしか知られていない美しい布の謎を追い、失われたユダヤ文化を発見をする辺りは興奮。しかし徹底して男性至上社会であり、娘を交換して重婚とか、女性の扱いが酷くて腹が立って読み進みにくい。イラクの男達との友情物語(全員おじさん)として輝いている一冊。でも中東行ってみたい。

  • 読特 さん

    アフワールは湿地帯。自由に動けぬその土地はレジスタンスが逃げ込む場所。さながら水滸伝の梁山泊。ムディーフは葦で作られた館。ゲストを迎える建物。タラーデは舳先が反りあがった族長船。湿地を縦横無尽に駆け巡る。ゲーマルは水牛の乳が原料の食べ物。うっとりするような香りと旨味という。アザールはマーシュアラブ布。羊毛100%の刺繍で多様な模様が描かれてる...親子のブッシュが仕掛けた戦争、その後の統治混乱、イスラム国…暗さと怖さしか感じなかった国での明るく楽しい報告書。辺境作家が本領発揮。イラクという国を見直した。

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高野秀行 (ノンフィクション作家)

1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。『幻獣ムベンべを追え』でデビュー。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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