ジェノサイド

高野和明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048741835
ISBN 10 : 4048741837
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
20cm,590p

商品説明

第二回山田風太郎賞 受賞!!

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

〈高野和明〉1964年生まれ。「13階段」で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。他の著書に「幽霊人命救助隊」など。

内容詳細

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

【著者紹介】
高野和明 : 1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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150ページ位から、ページをめくる手が止...

投稿日:2012/02/28 (火)

150ページ位から、ページをめくる手が止まらなくなった。 実に面白い小説だった。 ネオ・コンに支配されたブッシュ時代のアメリカの狂気が、実に興味深い。 進化した我々現生人類は、北京原人やネアンデルタール人といった旧人類を絶滅させた。 そして、今アフリカで進化した人類が誕生する。 やがて彼等は我々を絶滅させるだろうという脅威から、その進化した人類を抹殺しようとするアメリカ政府と、助けようとする勢力の壮絶な戦いが始まる・・・。 アメリカは否定している全世界盗聴システム「エシュロン」って、本当に存在するのだろうか?

kasa さん | 北海道 | 不明

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「人類の未来」を描いているかどうかは別に...

投稿日:2012/01/30 (月)

「人類の未来」を描いているかどうかは別にして、傑作です。最新科学の成果を取り入れ、米国を中心とした戦争と政治の不条理、日本人大学院生の成長小説的要素まで入っています。主題としては、新人類というSF的な素材を、遺伝子工学を取り入れて、リアリティー豊かに描き出す力は申し分ありません。偏見なしに読めば、日本人にもアメリカ人にもアフリカ人にも、良いやつ、ひどいやつはいるように描いてあるし、「人類の未来」を考えたら、こんなことをやってる場合じゃないよな・・・というつぶやきも聞こえます。映画化に最適な素材だけど、アメリカ大統領ならびにその周辺への厳しい態度があるので、ハリウッドでは無理かな。スケール感から行くと、残念ながら日本でも無理かも・・・。

Gグリーン さん | 福岡県 | 不明

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発売当初からやたらマスコミが絶賛しまくっ...

投稿日:2012/01/25 (水)

発売当初からやたらマスコミが絶賛しまくっていた作品。 確かに前半はそれなりに読ませるが、新人類とやらが登場するあたりからはどこかでみたような展開で失速気味。そこまで絶賛されるような小説とは思えないが、マスコミの異様な肩入れには別の理由があったようだ。 この作品、いわゆる「反日サヨク」的な偏った表現がやけに目立つのだ。「ジェノサイド」の代表として執拗に挙げられるのが南京虐殺に関東大震災での朝鮮人リンチ、それはまあいいとしても主人公の祖父と叔父は朝鮮人に偏見を持つ下劣な人間として描く一方、協力者の韓国人留学生は非の打ち所のない完璧超人という調子で、あまりにマンガチックで深みのない人物設定には失笑してしまうほどだ。「日本人は最低、韓国人は最高」と連呼するのもそれがストーリーに不可欠な要素なら別に構わない。「猿の惑星」も「戦場にかける橋」も日本人には不快ではあるが名作だ。だがこの作品においては、本筋からあまりに懸け離れた反日プロパガンダの不自然な乱入にしかなっていない。 その稚拙な思想的表現の混入のせいで、作者が本当に書きたかったのはジェノサイドやら人類の未来云云ではなく単なるサヨク的反日小説だったのではという印象を与えてしまうのだ。もっとも、だからこそこれだけマスコミに宣伝してもらえたわけで、商売としては成功したといっていいのだろうが・・・・

金玉均 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    最初から最後まで破綻することのない構想。個々のエピソードは、その細部に至るまで実に緻密に組み立てられている。都合がよすぎるところもないではないが、物語を引っ張る緊迫感とスピード感はなかなかのもの。また、薬学に対する細密な描写が、物語全体のリアリティを高めている。

  • 海猫 さん

    全盛期の田中光二作品を思わせる冒険SF。あの手この手の様々なジャンルの要素を詰め込んで雑多にせず、一本の骨太いサスペンスにまとめる手腕が見事でぐいぐい引っ張られる。特にラストスパートが素晴らしい。一方で背景にある歴史観やイデオロギーに賛同できない部分が多々あり、白けてしまうのも事実。これでは作品のテーマを自らぶち壊しにしているのではないかな。大いに読ませるが感銘するには至らず。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    オーヴァル・オフィスの不穏なミーティングが幕開けです 難病の新薬創薬に挑むサイエンスあり、混沌の地アフリカでの残酷非情の戦闘スペクタクルあり、そして聖書(出エジプト記)を模した出アフリカあり、F-22ラプター・スクランブル発進の航空サスペンスもあります 彦摩呂さん風に言うと「これはお話の宝石箱やあ〜!」(笑)  しかし、これは超人類誕生とそれに関わる人間達のヒューマンドラマだと思います 1,800円は高くない!!(笑)

  • takaC さん

    成田空港で読み始めベンガル湾上空で読み終えた。面白かった。全世界盗聴システム『エシュロン』が実在するかもと思うとここにも下手なこと書けないな(笑)。『複雑な全体をとっさに把握する』力を養いたい。ところでアメリカ人でも軍関係者だったらMKS単位系使うんだろうか?そして、キミヒコ・カシワバラ…

  • 遥かなる想い さん

    2011年度このミステリーがすごい!国内部門第一位。まずスケールの大きさに感服。コンゴと日本を結ぶキーワードが新人類とは…瀬名さんの『パラサイトイブ』を彷彿させる展開に度肝を抜かれたが、著者が昔映画科に在籍してことを知りなぜか納得…それにしてもコンゴと日本を交差させながらひとつの物語に仕上げていく筆力は見事としか言いようがない。理科系の文科系に対する微妙な感情も文中に現れて面白かった。

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人物・団体紹介

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高野和明

1964年生まれ。映画監督・岡本喜八氏に師事し、映画・テレビの撮影スタッフを経て脚本家、小説家に。2001年『13階段』で江戸川乱歩賞を、2011年の『ジェノサイド』で山田風太郎賞と日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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