カール・クラウスと危機のオーストリア 世紀末・世界大戦・ファシズム

高橋義彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766423310
ISBN 10 : 4766423313
フォーマット
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
275p;20

内容詳細

危機の時代を生きた孤高の言論人。第一次大戦時には好戦的なメディアや政治家を自らの個人雑誌で批判し、その後、ナチズムの脅威を予言した男。フロイト、ウィトゲンシュタイン、カネッティらも惹きつけた言論人の思想と彼の生きた激動の時代を読み解く。

目次 : 序章 オーストリア思想史とクラウス/ 第1章 世紀転換期ウィーンにおける「装飾」批判とその意味―カール・クラウスとアドルフ・ロース/ 第2章 フリッツ・ヴィッテルスと「二人の精神的父親」―カール・クラウスとジークムント・フロイト/ 第3章 メディア批判とテクノロマン主義批判―カール・クラウスと第一次世界大戦/ 第4章 「オーストリア的中欧」理念と第一次世界大戦―カール・クラウスとハインリヒ・ラマシュ/ 第5章 ナチズムとオーストロ・ファシズム―カール・クラウスと二つのファシズム/ 第6章 言語批判としてのクラウス政治思想―エリック・フェーゲリンのカール・クラウス論/ 終章 限界と可能性―カール・クラウスの現代的意義

【著者紹介】
高橋義彦 : 1983年北海道生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学・専修大学・國學院大学栃木短期大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Lieu さん

    著者は政治思想史の専門だが、精神分析のフロイトとクラウス、ヴィッテルスの入り組んだ三者関係を論じた章が、私には面白かった。個人主義者・平和主義者クラウスには、一方で相当に反動的な言説もあった。晩年には、反ナチスとはいえオーストロ・ファシズムを掲げるドルフスを支持し、左派の読者からの信頼を失う。研究対象の思想家のリベラルさやアクチュアリティを強調したい研究者ならば隠しておきたいであろうこうした事実を隠さず、しっかり事情を説明しつつも批判すべき点は批判する姿勢が、研究書として大変素晴らしいと思った。

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高橋義彦

1983年北海道生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学・専修大学・國學院大学栃木短期大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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