恋する原発 河出文庫

高橋源一郎著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309415192
ISBN 10 : 4309415199
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
296p;15

内容詳細

ファック震災! 被災者を救うベくチャリティAVを企画した男たちの奮闘記。正しさとは?愛とは?死を悼むとは? 不謹慎上等、原発事故直後に発表され大議論を巻き起こした問題作。「震災文学論」収録。

【著者紹介】
高橋源一郎著 : 1951年広島県生まれ。作家、明治学院大学教授。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケー さん

    全く意味がわからない。意味のわからない音を発してパンクロックをかき鳴らし、そこから出てきた音を言葉にしてただ衝動のままに書き連ねたような‥‥その衝動が戦っているの世界の理不尽。理不尽に対抗できるのは、理不尽。読んで何かを得るようなものではないし、一つ一つの描写や表現を不快に感じる方も多いかと思う。これはなんなのか、と。オススメするような本ではない。でも強烈なインパクトはあります。それは確か。

  • ちぇけら さん

    震災のチャリティー支援のAVを制作する男たちの奮闘記。「『恋するために生まれてきたの・大正生まれだけどいいですか?』の第一段、『稲元ヨネさん七十二歳・夫が戦死してから五十年ぶりのセックスなんです、冥土の土産にしたかった』」なんてニッチなAVのタイトルで笑転げた。が、ニッチにならざるを得ない世界が、ここにはある。震災や原発を通して言葉というものについて考えさせられる。源一郎さんの小説は訳わかんないけど、そのわからなさの底に、ほんとうに大切なものがある。この小説の「ヒドさ」に、必要なものが確実に存在している。

  • かみしの さん

    つくづくと思うのは、震災はものの見え方・考え方(≒思想)にも液状化現象を起こしているのでは、ということ。もともと存在していた水が表面化する。ポスト震災の震災にタグ付けされた作品が普遍的なことをも書いているようにうつるのは、震災をめぐる問いや思考は、顕在化した震災というテーゼに逆説的に隠された文化についてのそれとその実変わらないからだ。この作品は隠蔽されたものを見よ、という主題なのだけれど、問題は高橋源一郎の、特にこの作品を読む層は、おそらくそういうことへの感覚がもともと鋭敏であるということだ。

  • glaciers courtesy さん

    皆さんが書かれているように確かにぶっ飛んだ小説なのだが、何故にAVをネタに高橋源一郎が書くかと言えば、それはAVがポップかつ隠されたものを描くメディアだからだろう。高橋源一郎はあらゆる隠されたものに目を向けよ、と言う。それは「あんたたちがヒヨコだからよ!ぬくぬくした鳥小屋の中でピーピーいっているだけのヒヨコだからよ!あんたたちにほんものの絶望を知ってほしいのよ!あんたたちがまともになるには、それしかないのよ!」という理由からだ。しかしね、源一郎くん、この先鋭的な小説について来れる人がどれだけいるのだろう。

  • しゅん さん

    AV制作の有り様ー虚無感、情けなさ、笑い、必要とされているにもかかわらず尊敬されないことーに著者は生きることの本質を見出してるのだろうな。真剣にAVを撮るように書かれた真剣な小説。川上弘美、ナウシカ、苦海浄土を扱った震災文学論の章がガチな批評になっていて、くだらないAVの話との間でバランスを取っている。それにしても、あの時から遠くに来てしまった感がある。

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高橋源一郎著

1951年生まれ。作家。81年『さようなら、ギャングたち』(講談社)で群像新人長編小説賞優秀作を受賞してデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』(講談社)で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)で谷崎潤一郎賞のほか、NHK放送文化賞の

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