石の記憶 文春文庫

高橋克彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167905071
ISBN 10 : 4167905078
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
301p;16

内容詳細

単行本未収録作品を中心に編まれた伝奇&ホラー短篇集

巨大ストーンサークルに残された太古の記憶を読み解く幻の伝奇ロマンと、「玄関の人」など傑作ホラーを集めた文庫オリジナル短篇集。

【著者紹介】
高橋克彦 : 昭和22(1947)年、岩手県盛岡市に生まれる。早稲田大学商学部卒業後、美術館勤務を経て、58年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞。その後、61年『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞、62年『北斎殺人事件』で第40回日本推理作家協会賞、平成4年『緋い記憶』で第106回直木賞、12年『火怨』で第34回吉川英治文学賞を受賞。浮世絵研究家としても知られ、『浮世絵鑑賞事典』などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yumiko さん

    古書店で見かけた高橋克彦。「緋い記憶」のような記憶シリーズかと思ったら、今迄未収録の作品を集めた一冊とのこと。土地の持つ記憶を読み取ることができる火明と小説家の私が登場する中編「石の記憶」は、歴史、民俗学、ミステリー、SF、冒険小説、様々な魅力が合わさった何とも形容し難い異色作。(異色すぎて正直びっくり…(^^;;)あとがきを読むに、47都道府県すべての土地の歴史を巡る「日本繚乱」という企画の第一作だったらしい。完成していたら、著者ならではの壮大な歴史ロマンとなっていたはず。出版社の都合というのが残念。

  • HANA さん

    ホラー、伝奇小説集。前半を占めるホラーは、どことなく心理の隙間を覗き込むような作風が中心。茫漠とした探索行から過去へと遡る「母の死んだ家」が一番面白く読めた。その他にも寓話じみた「加護」や、壊れたような人間の狂気がだんだん高まってくるような「さむけ」もまた読んでいるうちに肌寒くなってくる。後半は本書の半分を占める伝奇小説「石の記憶」。遮光器土偶が宇宙人を象っているというのは今となってはいささか遅れたような話題だが、登場する神も人も優しく逞しく読んでいて気分がいい。やはり全国版読んでみたかったものである。

  • ★Masako★ さん

    久しぶりの高橋作品♪ 前半はホラー8短編。ゾクッとくるものからじーんとくるいい話、結末に驚きの怪談話等バラエティーに富んでいて安定した面白さ♪後半はタイトルにもなった伝奇SFものの中編「石の記憶」。土地や遺跡が持つ記憶を霊視出来る霊能力者・火明。火明によって秋田・大湯のストーンサークル(石)に残された記憶が甦る。太古の世界、神と呼ばれた宇宙人の存在、ピラミッド、火山大噴火etc.若かりし頃こんな壮大な高橋ワールドにはまり夢中になって読んでたなあ♪中断したシリーズの一作目だそうで、続編が読めないのは残念?

  • mintia さん

    高橋克彦さんの短編集。「石の記憶」はスケールの壮大な物語だった。ストーンサークルは実物を見てみたい。

  • ひなきち さん

    表題作「石の記憶」は、民俗学ミステリーを期待してたのだが、話がとんでもない方向へ…。展開も早くて置いてきぼりをくらったような気分に…。ちょっぴり残念だった。他の8短編は、今までに味わったことのないホラーで楽しめた。色々な意味で「時空を越えている」本なのだな。高橋克彦という一種のブランド作家さんということなので、他の作品も読んでみたい。

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人物・団体紹介

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高橋克彦

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒業。’83年に本作『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、’86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、’87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、’92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて

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