基本情報
内容詳細
21世紀の英米文化をかたちづくってきた“スター”の作品はなにを演じ、なにをうたっていたのか。文学と身体の、映画と国家の、音楽と表象の結節点を精緻に解きほぐす。気鋭のアメリカ文学者による重厚にして怜悧な批評=研究。
目次 : 序論 自宅への流刑、あるいは思い出すことすら不穏当なことを思い出すこと―コロナの時代にカミュとアルトーを読む/ 第1章 構築と落下―『インセプション』における重力/ 第2章 背後の世界、あるいはあらかじめ喪われているものの彼方へ―ルー・リードとデルモア・シュウォーツ/ 第3章 星条旗の(黒い)星のもとに―デヴィッド・ボウイと「アメリカ」/ 第4章 “Can I Be Real?”―アメリカ時代のデヴィッド・ボウイにおけるフェイクとフェイム/ 第5章 すべての荒廃の後で―アクロン、メンフィス、デトロイト、そしてパターソン/ 第6章 記憶の揺曳/揺曳の記憶―カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』における水と揺れ/ 第7章 「稲妻(の速さ)で歴史を書く」―『國民の創生』と『ブラック・クランズマン』における引用、真実、歴史/ 第8章 「デュマは黒人だ」―『ジャンゴ 繋がれざる者』における奴隷制度とその外部/ 第9章 深い皮膚―『神よ、あの子を守りたまえ』における商品化された「黒さ」と触覚的身体/ 第10章 接続された身体のメランコリー―ドン・デリーロの『ボディ・アーティスト』におけるメディアの存在論
【著者紹介】
〓村峰生 : 1978年東京生まれ。東京大学文学部人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で博士号を取得(Ph.D in Comparative Literature 2011年)。現在、関西学院大学国際学部教授。専門は二〇世紀の英米文学・文化、および比較文学/表象文化論。著書に『触れることのモダニティ―ロレンス、スティーグリッツ、ベンヤミン、メルロ=ポンティ』(以文社、2017年、第九回表象文化論学会賞)など。『英文学研究』、『表象』、『ユリイカ』などに論文やエッセイを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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kentaro mori さん
読了日:2021/05/12
水紗枝荒葉 さん
読了日:2023/05/16
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人物・団体紹介
高村峰生
1978年東京生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。同、人文社会系研究科修士課程を修了。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で博士号を取得(Ph.D in Comparative Literature、2011年)。現在は、神戸女学院大学文学部英文学科准教授。専門は20世紀の英米文学・文化、および比較
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