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自分の頭と身体で考える Php文庫

養老孟司他

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569576947
ISBN 10 : 456957694X
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
February/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「江戸時代の庶民は走り方を知らなかった?」「脳は我々の目に錯覚を見せている?」―われわれの「身体」は未知なる可能性を秘めている。本書は、その可能性を探究しつづける“身体のしくみ”の専門家と“身体の動き”の専門家が、それぞれの視点から歴史、医療、科学、教育、ことば、格闘技など多彩なテーマで語り合う。解剖学者の“メス”と古武術家の“刀”が火花を散らせる異種格闘対論。

目次 : 第1章 古武術と解剖学から世の中を見る/ 第2章 日本という村落共同体/ 第3章 自分の頭と身体で考える/ 第4章 一歩間合いをとって日本を見る/ エピローグ 年齢を重ねて見えてくるもの

【著者紹介】
養老孟司 : 1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部医学科卒業。東京大学大学院博士課程修了。医学博士。1971年頃、大学入学以来とだえていた「虫捕り」を再開。1972年、東京大学医学部助教授、81年、東京大学医学部教授。1995年春、定年を待たずに東大を退官。現在、北里大学教授

甲野善紀 : 1949年、東京生まれ。1978年、武術稽古研究会・松声館を設立。以後、他武道や異分野との交流を通じて、現在では失われた精妙な古伝の術理と技法を探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Homo Rudolfensis

    ☆4.3 面白くて一気読みしました。甲野氏の言う鞭のように支点から伝わせるのではなく、魚の群れが一斉に動き出すような起こり方というのは、ヒンジ運動のように意識で中心から末端を動かすイメージでは合気道はうまくいかない、という内田樹の言葉と似ていますね。その他にも日本独特の共同体的意識や脳死問題といった養老氏のいつものテーマも取り扱われています。サリン事件や阪神淡路大震災といった暗い事件が起きた90年代の末に出版されたからか、二人の論調は非常にネガティブで読んでいるこちら側も息が詰まりそうになります。

  • デビっちん

    身体感覚に従う方が良い理屈、丹田が大事なのは○○がなくなるから、本の内容がわからないのは○○がわかっていないから、科学は方法論であること等、前から気になっていたことを解説いただいた感じで大満足な一冊でした。古武術の甲野氏と解剖医の養老氏、この2人が対談しているのですから面白くないわけがないです。思想は体の動きと一致しているという記載にハッとさせられましたので、周囲の人の言動をその視点から観察して楽しんでみようと思います。

  • デビっちん

    再読。そんなの当然じゃん!と当たり前に考え、疑問さえ抱かなかったことを指摘してくれていて、とっても面白いです。支点をなくして同時並行的な処理をする概念は、色々と役立ちそうと思いました。

  • Sakie

    養老先生は虫、甲野さんは武術武具。夫々の『そのもの自体は何の役にも立たない』マニア振りが面白い。「日本人的共同体意識」に係る根源的な考察で意気投合しているようだ。武術のヒントも多かった。下腹丹田を動きの支点とすると、骨がないので抽象的な概念になる。しかし『全身がうまく協調的に動く』『身体中が直接参加できる』感覚が甲野さんにもあるという。ならば丹田に力の支点が集まるような身体操作と、それを探る稽古法をこそ見つけなければならないのだ。私の思想と身体の動きは直結している。稽古はその双方を変えるものということか。

  • しゅわっち

    今、日本社会は、既存組織が、本来の目的から逸脱し、組織の利益しか考えないようになっているのを感じました。この本に改善策は書いていないが、個人的には、本来の目的をしていない組織があるとと思ったなら、沢山の人が、snsなどで発信し、組織の改善を促すようにしなくてはいけないと思った。東芝を含め自浄効果は期待してはいけない時代に思います。今は、大学でおかしいと発言できる学者もいなくなったようにも感じました。。

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